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前屈みの原因は何か?〜背筋は関係ない!神経生理学で解明

ロダンの考える人のように落胆していたり困っている人はほとんどが前屈みだ。逆に苦境の中で胸を張って背筋を伸ばしてふんぞりかえっている人は(自棄っぱちな人以外)見たことない。
また老化degenerationによる姿勢変化も、当然のように前屈みになります。
なぜヒトはいわゆるストレス状態や廊下で前屈みになるのだろう。

通常、前屈みになるのは背筋が弱る・・・と考えられがちですが、これは逆に言えば「人間が直立しているのは背筋が強靭に発達したからである」という理論から発生したもので、間違っている。
機械工学的に背骨を建物の柱としてだけ考えれば、その柱の引っぱりを強くすることが柱を直立させる手段になりますが、動いている生物の運動生理学的には不合理なのです。

運動生理学の結論からいくと、背筋で柱を引っ張るように立っているのなら動くことはできない(笑)
なぞなぞのようですが、背筋を強くして引っ張って立っているのではなく、胸腹筋を緩めて伸び上がって立っているのです。

脳神経生理学的に脳と筋肉の関連をみていくと、筋肉というものは「ほかっておくと勝手に縮む」ものだということが言えます。
ほかっておくと…というのは筋肉に対する神経支配が弱くなる※と、という意味なのです。つまり「人間は大脳からの神経刺激を強力にして胸腹筋を緩めて立っている」ということが分かってきていて「人間らしい脳」である大脳の機能によって直立二足歩行を獲得したというわけです。
※20世紀に言われていた神経圧迫とは関係ありません

これらの脳と姿勢を考えるにあたり「四つ足動物に近くなる」ということが言えるようです。
動物的な脳よりも人間特有の脳(大脳)の方がストレスに反応しやすく神経の老化も進みやすいということから、老化やストレスによって大脳の機能が低下する ことによって、姿勢も四つ足動物に近くなってしまうのです。

前屈みになるのは神経生理学的にも裏付けられている自然現象であり、姿勢が原因で身体の不調が起こる、と短絡的に考えるのはナンセンスです。
姿勢も結果なのです。
身体のこと健康のこと不調のこと、お気軽にご相談ください!

(株)ニューログリア脳神経科学研究所
代表取締役 小林昌彦
オーストラリア王立メルボルン理科大学医学部卒業
スリランカ国立アンパーラ病院にて神経内科医として勤務
現在自然医学の治療院として、古代インド医学アーユルヴェーダ、東洋医学、古代インディアン医学などを研究統合して実践しています。
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