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「したためる」または「したためろ」〜「言語化」または「形式知化」の代替として〜

複数人でプロジェクトを始めるなり、チームで活動するのにあたって、理解の共通化は大前提だ。1つのものを別々の名前で呼んだり、別々のものを同じ名前で呼んだりすると混乱のもとになるので、呼称や概念の統一や適切な区別が必要だ。ソロプロジェクトだとしても、いろいろ考えあぐねた結果である明日の自分は別人なので、理解を記録しておくことは有用だ。

これを今まで「言語化」とひとくくりにしていたが、実際には「図式化」や「数式化」など手段は限定していないので、もっと適切な語彙がないかという疑問を言語化したら、フィードバックをもらったので、まとめ。

代替する語彙として、「共通言語化」は、やはり言葉に縛られてるのでダメ。トヨタのカイゼン活動の中で生まれた「見える化」は言葉の響きは近そうだけど、現在の状況を可視化することで認識の統一ではないので、別々のものを同じ呼称をつけるのはマズイ。「ドキュメント化」は近そうだけど、イメージボードなどの図の形式にとらわれないものが連想しにくくなってしまう。逆に「可視化」は図式化が主となって、言葉足らずになりそう。

また、「言語化(=整理)」と「可視化(=共有化)」という言葉の使い分けもあるそうで、確かにわかりやすい。

もともとの意味を対応する語彙として「形式知化」が言葉が挙がった。

意味は正確なものの、普段馴染みのない言葉そもそも言葉の意味を説明するところからスタートになりそうだ。そして、説明が必要な堅苦しそうな語彙を使うこと自体、本来の目的である「認識や理解の共通化・すり合わせ(共通概念化)」の妨げになってしまう。

一方「共通概念化」だと目的は示すが、言語化や図式化といった手段の説明としては弱い。

手段にフォーカスすると「書く」もしくは「描く」だが、もうちょっとひといひねりして、というわけで「したためる」はどうだろうか。辞書によれば、「書く」以外にも「整理する」「支度する」といった意味もあるそうな。言葉の響きも柔らかいし普段使わないので、新しい語彙と意味として導入しても、抵抗感も低そうだ。

というわけで、現在一番よさそうなのは「したためる」もしくは命令形で「したためろ」。用法としては、「みんながわかりやすいように、したためよう」とか。

以上の通り理由など含めて言語化してみた。

追記

「資料化」が一番しっくりくるかもしれない

謝辞

いただいたコメントを参考にまとめました(五十音順)
小川雅和さん
鏡谷陽一さん
杉村博さん
高橋玲於奈さん
鳥山真央さん
中嶋謙互さん
水野勇太さん

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書いてたならなんとなく欲しくなったモノたち

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