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2022年1月の記事一覧
【通信講座】 小説「白い父の話」 講評
着想は凡庸で
あたらしい視角など薬にしたくもないが
小川のように清冽で、なめらか、かつ淀みない
精彩に富んだ文章。
これだけ書ける人が
なぜつまらない思いつきに固執するのか分からない。
(作者より)
・「父」が狛犬であったことが文面から伝わったか。(オチになっているかどうか)
・今後、より長いものを書くうえで私に必要なこと。
・早急に改善すべき点があればいくつでも。の、三点をおうかがいしたいです
【通信講座】 小説「関係」 講評
https://ncode.syosetu.com/n5869hk/
凡庸なプロレタリア小説かと思ったが
描写は生動し、感傷ならぬ叙情が奔逸している。
何者?
辞退されなければ第5回川光俊哉賞佳作をさしあげたい。
(作者より)
こういう書き方を続けていいのか、もっと大きく変えていく必要があるのか、変えるとしたらどういった部分か、小説をこれからも書いていきたいので、教えて頂けると幸いです。
【通信講座】 小説「とある昭和」 講評
具体的なエピソードが
ていねいな描写で展開され
とてもいいエッセイだと感じる。
しかし、小説ではない。
(作者より)
はじめまして
僕は日本語はおかしいと言われるのですが
そういうのをアドバイスとかなど
お願いしてもいいのですか文法的におかしいところは発見できなかった
あるいは、発見できなくなるくらい没頭できるエッセイだった。
しかし、小説ではない。
【通信講座】 小説「彼と彼女の好きなもの」 講評
【通信講座】 小説「嘘をつく女」 講評で
https://note.com/toshiyakawamitsu/n/n559acc88d18e
ありふれたカップルのありふれたやりとりをスケッチしたにすぎない。
「嘘」が絶望的につまらない。
よって、「美々子」になんの魅力も感じない。
落とし話にもなっていない。
なにを読まされたのか分からず、気味が悪い。
(作者より)
構成も「葛藤」も、なにもない
【通信講座】 小説「嘘をつく女」 講評
ありふれたカップルのありふれたやりとりをスケッチしたにすぎない。
「嘘」が絶望的につまらない。
よって、「美々子」になんの魅力も感じない。
落とし話にもなっていない。
なにを読まされたのか分からず、気味が悪い。
(作者より)
構成も「葛藤」も、なにもないように思います。そう思う。
凪いだ海にも詩情はあるのに
情緒も興趣もまったくのゼロであるとは信じがたい。
気味が悪い。
【通信講座】 小説「論理学」 講評
おもしろい。
タイトル、中国人の新人、ペットのハル、母、妹、
さまざまなイメージ、主題が錯綜して個性的な紋様をえがく。
しかしながら、散漫な印象を受ける(中華料理屋など)。
ラストで収束せず、散漫なままに終わってしまった。
おそらく無意識にイメージが浮かぶままに書いている。
特にタイトル「論理学」は作品のなにを象徴しているのか分からない。
イメージの数をしぼり、ばらばらにちらかすのではなく
深く
【通信講座】 小説「何者になれるか」 講評
あまりにも無色透明な文章なので気味が悪く
無個性であること自体にしかけがあるのかと思ったが
そうではなかった。
タイトル、「皿」もなんらかの伏線で
母が死んだ理由もラストで分かるだろうと予想した。
ミステリーでもホラーでもなかった。
残念でならない。
「しーちゃん」、「Sくん」、「父」
すべての関係性が表面的すぎる。
おそらく「父」との関係性が重要なのだろうが
物語のはじまりと終わりでなんの変化
【通信講座】 小説「虫の死体から出る血みたいな……」 講評
暗い。
陰鬱で内省的で
悪い意味で日本近代文学的で
読むにたえない。
と思ったが
意外に読ませる。
見計らったように小さな鳥が、窓に引きずりながらその虫を獲って行った。窓に残ったのは殺された虫の足と濁った血液だけ。その色は赤とか青とかそんな一つの色では表せないような———赤と青と黒と紫と緑と茶色、それら全部を混ぜたような濁った色をしていた。
綺麗だった。羽は不揃いの四角い模様が一つ一つ繋がって
【通信講座】 小説「つきごもり」 講評
習作めいた小品で
傷がないかわりに評価するところも見いだせない。
語り手が「君」と別れる理由が漠然としているが
「嫌いになった訳でもなく好きじゃなくなった訳でもな」い心情を掘りさげたところに
あたらしい人間観が生まれるのかもしれない。
興味があるのは切りとった時間の前後、
なぜ、別れるのか
別れたあと、語り手はどうなるのか。
(作者より)
文章の構成についてアドバイスして頂けたら光栄です。
よろ