【通信講座】 小説「毛の塊」 講評
当然ながらモーパッサン『脂肪の塊』と比較しましたが、特に関係ないようでした。
私小説風の淡色で単調に書かれていますが、ねらったものなのか分かりませんでした。織田作之助の「お茶漬け小説」のようでした。
最後のシーンは色彩的にうつくしく、気持ち悪く書けそうなところなのに、鮮烈なイメージは皆無でした。嗅覚をも動員しようとしていますが、成功していません。
誤字や、わざとかもしれない破格は問わず、あまり傷はないようですが、おもしろくはありません。
イメージの躍動、想像力にみずからブレ