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秋色のハナミズキ

秋の訪れを実感できる季節になりましたね。
皆さんの周りでも、身近な木々の紅葉こうようが目についてきているのではないでしょうか。

気温が少しずつ下がって、ハナミズキの紅葉が美しくなってきました。

ハナミズキの葉は、もみじのような一様の鮮やかな赤にはなりにくいものです。
まだらがあったり、色がくすんでいたり、赤くなるまえに枯れて茶色くなったりと、どちらかというと地味な見た目です。
きれいに見える時期は限られていますが、だからこそ貴重でもあります。

葉の赤みが濃くなってきて、遠くからでも目立つようになりました。

光を受けて透けると、ひときわ美しく見えます。

紅葉した木を見るときは、ぜひ木のまわりをぐるっと歩いてみてください。見る角度を変えることで、光の当たり方が変わって、一番きれいに見える位置が見つかるはずです。

おもしろいことに、葉っぱのオモテ側は赤く、ウラは茶色い(ベージュ色)になっています。葉を構成する組織がオモテとウラで違うために、こんなことが起きます。

そのため、近くで見るより、少し離れたところから眺める方が、全体の「赤色」が強く感じられたりします。皆さんも試してみてはいかがでしょうか?

赤くなってきた葉の上には、次の花芽がもうついています。
次の季節への準備は始まっているんですね。

2024/11/11 東京

この季節は、街路樹もそれぞれの秋色に変化しているので、見ていて飽きません。
散歩がてら、いろいろな木々の変化を観察するのも楽しいですよ。

私にとって、この季節は一年で一番好きな時期です。ぜひお近くの木を観察して、楽しんでみてください。

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