炊飯器なしでもできる!鍋炊きご飯の心地よい癒し
先日お話ししたように、15年使ってきた炊飯器が突然壊れてしまったため、現在我が家には炊飯器がありません。
各社の炊飯器のカタログを見ながら、冷凍ご飯と買ってきたお弁当でしのいでいたのですが、昨日ついに母娘で顔を見合わせ、「炊き立てご飯が食べたい……」という事態になりました。
「鍋があればご飯が炊けたはず。よし、やろう!」
スマホで炊き方を検索して、やってみることにしました。
準備:道具と材料
鍋
鍋は、調べたところガラスのふたのついたものが、中が確認しやすいのでおすすめとのこと。
ちょうどいいのがあったので、これを使うことにしました。
ステンレス製で、熱伝導のいいアルミの底もついていて、煮込み料理もこなしてくれる片手鍋です。
直径は18cm。
材料
鍋が直径18cmだと、お米2合(180cc×2)を炊くのにちょうどいいということなので、お米は2合にしました。
米 2合(300g)
水 約450cc
いざ、お鍋で炊飯!
お米を研いで水に浸す
2合のお米を研いで、水に浸します。
これがおいしく炊くためのポイントということなので、1時間たっぷり浸しました。
1時間後、ザルにあげてよく水を切ります。
炊飯スタート、最初は中火で
水を吸った2合のお米に、450ccの水を加えて、炊飯スタートです。
中火にかけます。
ぐつぐつと沸騰してきたら弱火に
泡がぶくぶくと出てきたら、弱火にします。
ぐつぐつと煮える音がします。
ここから弱火で12~15分炊きます。
気をつけていて、すぐ弱火にしましたが、それでも吹きこぼれて、ガス台は汚れます。
これはやむを得ませんね……。
こぼれないためには、炊飯用の、鍋のふちが持ち上がった「文化鍋」がやはり適しています。
吹きこぼれるような沸騰はだんだんと収まり、お米が水を吸いこんでふくらんできたのが見えてきます。
大きな泡がゆっくりふくらんでははじけていきます。
プチプチと、ふたのふちで、でんぷん質の小さな泡がはじけます。
この音が、なんとも幸せな音で、聞いていて心地いいです。
火を止めて蒸らす
水気がなくなり、泡が出なくなってきたら終了です。
火を止めたら、そのまま10分蒸らします。
炊きあがり!
焦げもせず、べちゃべちゃにもならず、おいしく炊きあがりました。
いいにおい!
なかなか感動的です。
鍋に火を入れてから、ここまででちょうど30分程度でした。
炊きはじめてからは早く感じました。お米の浸水時間がその前に必要なので、それを計算に入れてスタートしましょう。
感想
ご飯を鍋で炊いてみて感じた「幸せ」
お鍋でご飯を炊く。たったこれだけのことですが、とても満ち足りた幸せな感じを味わえました。
自分の手と鍋でお米を炊く技術を習得できた満足感。
自分の力で、課題を解決できたという実感。
家電に頼らなくても、自分の力でできるんだという自立感。
いつも、炊飯器に研いだお米を入れてスイッチを入れるだけの作業でしたが、新鮮な感動がありました。
見えない炊飯器の中では、いつもこんなことが起こっていたんですね。
まるで、教科書に書いてあることを自分の手で確かめる「実験」のようです。
それに、炊き立てご飯のにおいはもちろん、「音」がいいですね。
ご飯を炊くにおいはいつも「いいにおい……」と思っていましたが、鍋で炊くと独特の煮える音、泡がはじける音が聞こえるのがなんとも心地よく、耳が幸せなのです。
「自分の手でやってみる」時間と体験を大切にしたい
「これは……もしや炊飯器なしでも生活できる? 炊飯器がなくなったら、キッチンがちょっと広くなるかも!?」と一瞬考えました。
ただ、そうはいってもやはり炊飯器は買うでしょう。
つきっきりでなくても、放っておいたらおいしくご飯が炊ける。
普通の白いご飯だけでなく、固めに炊いたり柔らかめに炊いたり、麦ご飯やおかゆ、おこわなども設定メニューがあればおいしく炊ける。
コンロがふさがることもないし、必要なら、タイマーで予定時間に炊飯することもできる。
こんな便利な道具はありません。
テクノロジーってすばらしいですね!
それでもたまには、休日のプチイベントとして、お鍋でご飯を炊いてみるのもいいかもしれません。
鍋を見つめて、ご飯が炊ける音に耳を傾けていると、時間にせかされ、便利に慣れて「あたりまえ」と思っていたことを見直して、幸せな気持ちになれるかもしれませんよ。
よろしければぜひ、皆さんも試してみてください。
ガスコンロが吹きこぼれでちょっと汚れるので、そこだけはご注意くださいね!
お鍋でご飯を炊く方法は、以下のサイトを参考にしました。