2023年 12月18日 月曜日 徒然日記 著書「阪急電車」(有川浩)とうつ病と恋愛と自分…
皆さん、おはようございます。徒然日記のお時間です。今日もここから、じっくり、ゆっくり、丁寧に綴っていこうと思います。どうぞ最後までお付き合いください。
今日は昨日より結構寒くなるみたいですね。冬らしいと言いますか…
さて、今日も読んだ本の紹介と感想を書きたいと思います。
読んだ本のタイトルは
「阪急電車」
有川浩
という本になります。
キッカケは訪問看護師さんの紹介というか、案内みたいな事でした。こんな本ありますよって。どんな本に巡り合うか、キッカケは大切にしたいと思っています…
内容は関西の今津線という、ローカルな場所を舞台にした、短編集になります。
読むのが遅い自分にとって、短編集というのはありがたく、とても読み易かったです。
そして、短編集でありながら、一つ一つのストーリーが一繋ぎになっているという、凝った作りになっているのも面白いです。
恋の始まり、恋の終わり、唐突な別れ、別れた相手への復讐、そして一期一会の出会いと別れなど、さまざまな物語が上手い事繋がっているのは、短編集としてよくできてなぁと思いました。
あと、一つ一つの物語のタイトルが駅名になっているのも、面白なぁと思いました。
自分は学生時代、電車通学というものをしたことが無く、就職してからも全部徒歩圏内でした。電車通勤をするようになったのは、作業所に通うようになってからという、ちょっと特殊な人間です。
なので、あまり電車には馴染みがありませんでしたが、とても楽しく読み進めることが出来ました。作品のイメージとしては、どんな騒がしい物語も、どこか静かで爽やかに描かれているといった感じでしょうか。
恋愛関係のお話は、自分の数少ない恋愛経験と照らし合わせて読んだりもしました。
でも、子供も描かれていますが、やはり怖いのは大人の恋愛…特に女の復讐はドロドロしがちですが、どこか清々しく描かれているのは見事でした。清々しい結末が待っているから、淡々と読み進めることが出来たように思います。
自分の数少ない恋愛経験と書きましたが、事実は小説よりも奇なり、とよく言いますが、自分の場合もとても特殊過ぎて、ちょっとご紹介はできないのですが、物凄く痛い目にあいました…そしてうつ病がよりがハッキリ発症し、拗らせて酷い状況になりました…
うつ病の人が恋をしてはいけないという訳じゃありませんが、自分の場合は結構ネックになることが多かったなぁ、とか思い出したりしました。
でも、この本はどんな恋愛も爽やかに書き上げているので、安心して読めました。
因みに作者も作品を執筆している頃は、今津線沿線に住んでいたそうです。どうやら小説家にとって、電車は舞台にしやすいみたいです。
何気ない物語たちだけど、どこにもない、どこか特殊な物語を描いている様な印象を受けました。
そして、今度電車に乗った時は、色んな風景や人物に目を向けたい、そんな気分にさせてくれる…何て事を思う今日この頃でした。
追伸
今日の一曲…THE BOOM 中央線