嫌なものから目を背けろ

初めに

 世間ではよく「嫌なものから目を背けるな」と言われます。

 僕もつい先日まではその通りだと思ってきました。

 ですが、今の僕は「嫌なものから目を背けろ」と自分に言い聞かせています。

 そんなお話です。

いつか帰着する

 そうは言っても嫌なものでも付き合っていかなきゃいけないものが存在します。それは絶対に存在します。

 そう言う時は大抵強迫観念みたいなものに駆られます。

 「嫌だけどやらなきゃ。」そう言う時はできる限り力を抜いて、惰性でやりゃいいんです。

 仕事ならお金って対価をもらっているなんて言いますが、あくまで相手があなたの価値を判断してるんです。

 その責任を負うのは相手であって、自分が負う必要は皆無。

 そりゃそうでしょ。あなただってあなたの時間を提供する責任を負わさせている部分があるのですから。

 つまり、責任は何がどう転んでも帰着されちゃうんです。

 だったら嫌なものまで責任を負うなんて面倒なことはせずに目を背けちゃえって話です。

僕の例

 そんなこと言ったってねえ、って言う気持ちもわかります。

 まあ、見るだけみてみてください。

 僕は初めて人を頼ってその人に裏切られました。裏で色々言われているのかもって考えると吐き気が止まりませんでした。

 その人に対しても、そんな人を信用した自分にも。

 そんな時、信用した責任は自分にはある。でも、それを言いふらさない責任が相手にあるのだと思いました。

 その責任を相手が破るから、その可能性に目を向けるから辛いんだって。

 ならば向けなくていいはずの「嫌なもの」からは精一杯目を背けてやろうと思いました。

 それをしていると不思議と自分の好きなものに目が向けられるようになるんです。目を向ける部分がなくなってきますからね。

 僕はビクビクしている昔より、色々失ったかもしれないけど今の方が生きやすいって思います。

 「嫌なものから目を背ける」ことは決して逃げなんかじゃないんですよ。好きなものへ向かう方向転換をしただけです。

 嫌なものと好きなものが真逆にある場合もあれば真横にある場合もあります。

 だから、毎回動く方向は変わるし、角度も変わるけど、それは逃げなんかじゃない。

 正当な動き方で自分に正直になった結果です。

 それは決してマイナスではなくプラスの行為だと僕は思います。

 

 

 

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