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SIBOと腸内環境
こんにちは。
前投稿に引き続き、腸内環境をテーマに記事を書いて行きます。
今回は"SIBO"についてです。
SIBOとは
小腸内細菌異常増殖
small intestinal bacterial overgrowth:SIBO
の事であり、小腸において
腸内細菌が異常増殖した状態の事を指します。
主な症状としては
下痢や便秘、腹痛、腹部膨満感など
その症状は
過敏性腸症候群(IBS)と似たものになります。
2004年のこちらの研究によるとIBSと診断された方の内、84%がSIBOだったと報告されています。
主な原因として考えられるもの
①小腸の蠕動運動の衰え
細菌が腸内壁に付着するのを防ぎ、消化物と共に大腸の方に洗い流し腸内を掃除する役割を持つ
"蠕動運動"(通称MMC)が衰える事で、留まった消化物をエサにし細菌が増殖します。
MMCが衰える原因としては
パーキンソン病や甲状腺障害、筋ジストロフィー等が考えられます。
②大きなストレス
腸脳相関という言葉の通り、腸と脳は繋がっており脳にストレスがかかると腸へもストレスがかかり、不調をきたすと言われています。
上記論文の結論として
SIBO患者は非SIBO患者と比較し、神経症レベルが高く、外向性も低いと結論つけられています。
また
①感情的緊張②外部ストレス③精神内ストレスの 3つの指標が高いレベルを示していました。
特に感情的な緊張と強い相関を示しています。
③バウヒン弁の機能低下
バウヒン弁とは大腸の入り口にあり、大腸から小腸へ細菌が逆流するのを防いでいる逆流防止弁になります。
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バウヒン弁がうまく閉じなくなる事で、大腸内細菌が小腸へ逆流し「逆流性小腸炎」を起こします。
バウヒン弁の締まりが悪い人は小腸の機能低下を引き起こし易く、SIBO率が高いと言われています。
潰瘍性大腸炎やクローン病、腸閉塞を繰り返す事でうまく閉じなくなるみたいです。
④FODMAP食
FODMAPとは小腸内で吸収されにくい糖質の事を指します。
詳しくは↓をご覧下さい。
高FODMAPに分類されるものが吸収されにくいものにあたります。
腸内細菌は、大腸で水溶性食物繊維を餌として乳酸や酪酸、酢酸やプロピオン酸など代謝産物(短鎖脂肪酸)を作ります。
これら代謝産物は適量であれば腸に有益な働きをしますが、増えすぎると大腸内が過度に酸性となり、腹痛などの症状を悪化させます。
元々酸性に傾いた腸内の人が食物繊維やオリゴ糖の多い食品を摂取する事で、腸内細菌が過剰な発酵を起こし腸に痛みなどの症状が発生します。
こちらの論文では
低FODMAP食がIBSの症状、特に腹痛、膨満感、下痢に対して有効的と結論ついています。
IBSとSIBOはその症状が非常に似ている事から
低FODMAP食はSIBOにとっても有効的であると考えられます。
対策
SIBOを発症する原因は千差万別であり、原因特定は非常に困難を極めます。
私たちが意識的に行える対策として
①ストレスを溜め込まない
②高FODMAP食を避ける
事を今回提案させて頂きます。
難しいですけどね🫠
①なんて特に。