こんにちは(今日三回目)。
GG前橋店にある、エヴァンゲリオン初号機みたいな色味のマシンが好きです。小林で鵜s。
今回は”糖新生”についてです。
糖新生
”グルカゴン”分泌をシグナルに、グルコース以外の物質からグルコースを作り出す働きの事です。
グルカゴンとは血糖値低下に共ない分泌されるホルモンです
対をなすものがインスリンです。
材料になるものとして
グリセロール(脂質)、アミノ酸(血中に無ければ骨格筋を分解)、プロビオン酸、ピルビン酸、乳酸など
発生場所
大半(90%程度)が肝臓で起きる働きになります。残りは腎臓など
材料を深掘る
グリセロール
ホルモン感受性リパーゼによって中性脂肪がグリセリンと脂肪酸に分解されます。グリセリン(グリセロール)を材料に糖を作る経路。
糖原生アミノ酸
グルコースの元となるアミノ酸で糖を作る経路。
下記ブログにて解糖系の代謝経路・TCA回路を復習した上で先に進んでください!多分、こんがらがります。
とりあえずオキサロ酢酸経由でグルコースが作られる、と覚えてもらえれば大丈夫です。
ピルビン酸→オキサロ酢酸
アラニン、グリシン、セリン、スレオニン、システイン、トリプトファン
オキサロ酢酸
直接的に関与するものにアスパラギン酸
プロビオン酸→スクシニルCoA→オキサロ酢酸
ここではイソロイシン、メチオニン、バリン
αケトグルタル酸→オキサロ酢酸
ブロリン、アルギニン、グルタミン酸、ヒスチジン
フマル酸→オキサロ酢酸
チロシン、フェニルアラニン
アラニン、イソロイシン、プロリンはグルコースへ変換される割合が大きいアミノ酸になります。
糖新生抑制
ここでは”ケト原生アミノ酸からの糖新生を抑制”をテーマに話していきます。
小まめに糖を摂取し、血糖値低下を抑制
血糖値低下を引き金にグルカゴンが分泌する為です。
体脂肪を落とし切らない
ある程度体脂肪があると”ホルモン感受性リパーゼ”により血中にグリセロールを多く放出可能になり、アミノ酸(筋肉)よりも優先してグリセロールを原料として使用しやすいと考えます。
エネルギー効率も良いですし。
糖新生の流れ
しつこいようですが解糖系の代謝経路を今一度ご確認ください。
グルコース~ピルビン酸までは8つの反応過程が必要になります。
8つの過程の内、5つに関しては”可逆性の反応”すなわちA⇋Bが可能になります。ですが・・・
①グルコース→グルコース6リン酸
②フルクトース6リン酸→フルクトース1-6ビスリン酸
③ホスホエノールピルビン酸→ピルビン酸
3つの反応過程に関しては”不可逆性の反応”すなわちA→Bになります。
戻ってこれないイメージです。
ただ①、②に関してはB→Aに戻す酵素が存在します。それぞれ
①グルコース6ホスファターゼ
②フルクトースビスホスファターゼと言います。
③の反応過程においてはB→Aを可能にする酵素は存在しない為、複雑な経路を寄り道し、ホスホエノールピルビン酸に辿り着くことでグルコースに辿り着き糖新生となります。
①の際に働く酵素、グルコース6ホスファターゼは肝臓と腎臓にしか存在しない為、糖新生の90%は肝臓で起こります。
糖原生アミノ酸からグルコースまでの経路
一部分はTCA回路に入り、オキサロ酢酸に辿り着きます。
オキサロ酢酸→ホスホエノールピルビン酸に辿り着くことでグルコース生成が可能になります。
その他の一部はピルビン酸に直接辿り着き→アセチルCoA→TCA回路→オキサロ酢酸→ホスホエノールピルビン酸~グルコースとなります。
中性脂肪からグルコースまでの経路
ホルモン感受性リパーゼにより脂肪酸とグリセロールに分解されます。
脂肪酸は”β酸化”を経てアセチルCoA→TCA回路を辿り、グルコースへ
グリセロールはジヒドロアセトンリン酸に変換されたのち、フルクトース1-6ビスリン酸に戻り反応過程を経てグルコースへ
これが糖新生の中身になります。
むず!!!
ポイント
血糖値変動に合わせたカーボサイクルが有効
血糖値が低下している状態(起床後)、血糖値が下がるタイミング(運動中・後)に消化・吸収時間を加味した1日の中でのカーボサイクルが有効です。
AMPKを活性する栄養素摂取で”PEPCK遺伝子”を抑制する
PEPCK遺伝子は糖新生に必要不可欠な遺伝子になります。
AMPK活性することで糖新生に必要な酵素抑制に繋がります。
AMPKの詳細については上記ブログをチェック。
如何ですかね。書いてて頭がごちゃごちゃになりそうでした。
こんなもん覚える必要は正直ないですが、糖新生抑制の部分やポイントだけでも持ち帰ってください。
きっと役に立つはずです。
最後までご覧いただき、有難う御座います。
ではまた~。