💞元気の出る「アンの青春」
2009年と2014年、
私はプリンス・エドワード島を訪れました。
私にとっての「聖地」です。
村岡花子先生の翻訳が有名ですが、
今、現在、「赤毛のアン」シリーズの完全訳に取り組まれている
松本侑子さんとご一緒の、すてきな旅でした。
ご存知「赤毛のアン」
原題“Anne of Green Gables”は
孤児だったアンがマシューとマリラの兄妹の
家族として愛を知り、
腹心の友ダイアナと共に成長していく物語で、
最悪のマシューを亡くしても、
希望を持って教師として前進していく
というところで終わります。
その続編が「アンの青春」原題“Anne of Avonlea”です。
マシュー亡き後、気弱になったマリラを助け、
グリーンゲーブルス農場も維持し、
地元アヴォンリーの学校で子どもたちの教育をしつつ、
盟友ギルバートと共にアヴォンリー村を
良くする改善運動にも着手し、
いくつもに失敗にも屈しない元気いっぱいのアンの
16 歳から18歳までが描かれています。
天真爛漫に見えるアンですが、
心の奥には人生の悲しみを
十分に知っている深い湖があります。
そしてそれ以上に人生を美しくする光を放っています。
アンを産み育てた
作家ルーシー・モード・モンゴメリその人が
両親の愛を知らず、祖父母に育てられ、
本を読むことで魂の成長をしていた人だからでしょう。
感染拡大に歯止めがかからず、
保育園、幼稚園は休園、
学校は学級閉鎖という現状となり、
2月5日、6日に開催予定の「春呼ぶコンサート」を
開催するか、延期するか、中止するかを
ずいぶん考えました。
そして
会場となる大倉山記念館は横浜市の施設で、
感染防止対策のガイドラインもきちんとしていますから、
開催する決断をしました。
とはいえ、こういう時ですから、
急なキャンセルがでることは想定内です。
ピアニストの久元祐子さんも
バイオリニスト古館由佳子さんも
人数が少ないなら、
いつもよりアットホームな
温かいコンサートにしましょうと言ってくださいます。
その時、その場でしか
感じる事のできないことを
大切にしようと思います。
まん延防止等重点措置が適用された今、
どう行動するか、
いろいろな考えがあると思います。
自分の頭で考えて、
行動できる自由があるのですから、
ありがたいと思います。
そして、同じ思い持っている
友人がいることを
ほんとに嬉しく思います。
“kindred spirit “同志、心の友、
心の同類 という意味で、
アンは心のあり方で
親しくなれるかどうかを
本能的に見極めていました。
富、地位、名誉、職業、知識、
などは関係なく、
心持ちが一番大事!
アンと教え子のポール・アービングは
まさに心の同類でした。
再び「アンの青春」から引用します。
「心の同類」と一緒に過ごすとき、
それが束の間でも
輝く王国にいるのだと思います。
2022年、
みんなが不安にかられているから、
つまらないデマに惑わされてしまいがちです。
こういう時だからこそ、心を落ち着けて、
「心の同類」の皆さんと、
未来を切り拓くために
どう立ちあがるかを考えたいと思います。
…I believe the nicest and sweetest days are not those on which anything very splendid or wonderful or exciting happens but just those that bring simple little pleasures,
following one another softly,like pearls slipping off a string.…
どうか、今日という日が真珠のような一日になりますように。