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成功する人の特徴とは

<答え>再現性の高い因果関係を導き出す

経験則や過去のできごとは、実は万能ではありません。
そこには経験則ゆえの弱点があります。

動揺「待ちぼうけ」(北原白秋)では、偶然うさぎが木の根っこに当たって死にます。このうさぎを運よく手に入れた農民が、次の日から木の根っこで待つ話です。

めったに起こらない偶然の出来事を、再現性が高いと勘違いした滑稽な話です。

経験則、という意味で、農民に怒った出来事は事実です。これは否定しようがありません。

しかし、同じことを期待して、毎日切り株で待つ行為は正しいでしょうか。恐らくほとんど再現性がなく、単なる無駄になることでしょう。


経験則は「単に起こった」という理解だけでは有効な法則にはならないのです。

ところが、切り株で死んだうさぎをみて、ある人は次のように発想します。

「そうか、うさぎが走り回る場所に、罠をしかければ捕獲できるのだ」と。この人物は、経験則から、再現性の高い別の因果関係を導き出しています。

【2つの発想の比較】

〇同じ切り株に腰を下ろし、何日間もぼーっと待ち続けた
〇うさぎが走り抜けそうな場所を探し、森中に捕獲のワナを仕掛けた

みなさんは、どちらが多くの獲物を捕獲すると予測しますか。間違いなく、後者の男がうさぎを何匹も手に入れるはずです。そのあいだ、待ちぼうけの農民は無駄に時間を浪費するだけです。


古代の戦争を見ても、普通の人は片方が勝ち、片方が負けたとしかわかりません。ところが孫子のような慧眼の人物の頭脳は、まったく違う現実を見出します。一匹のうさぎが切り株にぶつかることで、大規模な捕獲方法が見えるようにです。

いくつもの戦争の勝敗を見ることで、勝者と敗者の法則を見出したのです。これは恐るべき頭脳だと言わざるを得ません。

もし『孫子』が一人の人物の作品であるなら、その人物はまさに天才です。2500年後の現代でも、十分に通用する因果関係を洞察したのですから。

私たちは日々、成功者のニュースを読んだり聞いたりします。個人的に成功した人物、幸せに生活をしている人の姿も見ています。仕事のできる人も、経営に成功した経営者も存在しています。


ならば、そこから孫武のように再現性の高い法則を見つけているでしょうか。経験則を自らの人生に生かすには、再現性の壁を破る慧眼が必要です。

孫武のすごさと恐ろしさは、彼にはそれができてしまったことです。2500年後の世界にも、その影響を残すほどの高い精度で。

<孫子ならどうする?>
経験則は、再現性を高めて初めて法則化される


(参考文献 実践版孫子の兵法 鈴木博毅)

<感想>
日々の暮らしの中で、様々な情報から有効な仮説を立てて検証し、再現性の高い法則を見つけることができるか。まさにビジネスの成功法則ですね。

その中で大事なことは、情報収集の質を高めることかと思います。SNS、インターネット、新聞、テレビ、本、様々ありますが自分に合うやり方で常に有効な情報を収集していくこと。


ちなみに私のインプットは朝起きてまず読書30分、その後ビジネスユーチューブを聞きながら朝ランで1時間情報収集、その後テレビでニュース番組を見ながら朝食、出勤時に再びビジネスユーチューブを聞く。昼食時や外回りでひとりの時の移動中もビジネスユーチューブを聞くことが多いです。

もちろんインプットした情報を定着させるためにも、アウトプットもかかさずやっております。(主にノートやブログ)

成功者の習慣は、「良質なインプット&アウトプット⇒仮設を立て検証⇒再現性の高い法則を見つける」

日々成長ですね!

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せいじ
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