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【読書感想】決定版!地域創生の本質 イノベーションの軌跡

  元祖スーパー公務員とも呼ばれる元小樽市役所で、内閣官房や農林水産省などにも異動された経歴を持つ木村俊昭さんの著書。

 僕が初めて木村先生にお目にかかったのは、大学1年生の時に大学に『「できない」を「できる」に変える!スーパー公務員』みたいな講演会に参加した時でした。当時の話は正直、メモも残っていないので、覚えていないのですが、1つだけ印象的だったのは、「公務員は地域のものをつなげる仕事」だと仰っていました。それが、「フクユメ」とかで地域の人同士の交流の機会を作り、何か新しいことが起きないかを狙っている僕の行動原理になっているのかなと思います。

 そんな木村先生に、地域活性化センターに来てから再びお会いして、講義を受けて、Facebookで友達申請をしたら早朝からMessengerで色んな案内が届くようになり、今は月1のオンラインの勉強会に参加させてもらっています笑。人の出会いって大事にしないといけないとつくづく思います。

 まあ・・・この本は勉強会参加する前に読むようにと言われていた1冊でした・・・汗

とりあえず例のごとく印象に残ったところの抜粋から。

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地域でもよく「私が、私が、」とつい行動してしまいます。相手があって、他者を理解してはじめて、相互理解になるのですが、そういうストーリー(物語)を実践していなければ、それぞれが自由に、勝手に動いてしまいます。
そういうことではないのだということを、自ら知り気づくこと、そして、自己分析し、自己理解から、他者分析をして、他者理解をすることが大切なのです。(P.20)

そんな私に父がこう諭したのです。
「初心を忘れるな。その場からけっして逃げるな。自分のチャンスは自分で創り、自分の舞台は自分で創れ。ひとの役に立つ人財になれ」と。(P.35)

子どもの頃から自己分析、自己理解をしていたので、偶然で選ぶのではなく、必然で友達を選ぶことの大切を実感していました。パートナーは、偶然で選ぶものではないのです。(P.43)

「自分の得意分野を見定めて、1年1年、それを世のために活かすことをしないと、圧倒間に時を終える。一期一会、初心を忘れずにしっかりそのことを考えて行動しなさい」(P.46)

公務員が、まったく意識せずに言葉を発するということは、トラブルの原因となります。(P.69)

人生には浮き沈みがあるものです。
そのモチベーションが下がった時に、誰に相談したのか。誰がそれをフォローしてくれたのかということを理解していないと、自分が苦境から立ち直る時、どうしていいのかわからず、自ら解決できないことになります。(P.75)

地域の皆さんを主役に押し上げる黒子役の人財を、“スーパー公務員”と呼ぶのです。まちを分析し、まちを理解して、まちの皆さんが主役になるようにプロデュースする、黒子役の行政職員が必要です。そうでない“エセスーパー公務員”は、組織の中で浮いてしまいます。(P.88)

大切なことは「急ぐな焦るな慌てるな、驕るな、近道するな、けっして諦めるな」そして、着実に「できない」を「できる!」に変えることです。(P.98)

委員長報告を作成する際にも、議会事務局長は、
「能力のない人は時間も費用もかかるので、あなたには能力を高めてもらわないとこまんですよ」と言っていました。(P.112)

チームで仕事をするために、上司はどのような役割と担うのか。それは、問題点、課題を整理し重要性、緊急性の高いものから実施するべき順番を決めていかなければならない役割です。行政の仕事は、1人がパフォーマンスを行うところではないのです。チームで仕事ができないのであれば、自分で企業を立ち上げればいいのです。(P.119)

「スーパー公務員」とは、「私が、私が」の人ではないのです。たとえどんなにすごい実績を上げたとしても、それは市役所という看板があればこそであり、上司が暖かく見守ってくれたからであり、同僚が助けてくれたからであり、何よりもそれに理解ある市民がいてくれたからこそ達成できたことなのです。(P.121)

「私たちに関係あることなんだ」と“自分ごと”にしてもらうことが重要なのです。
そこで、「担当者をすぐに替えないこと」(継続性)
「横串を入れること」(全体最適性)
「分かりやすい広聴・広報をすること」(拡張性) (P.144)

講演を聴くとき、一番前に座って、頷きながら聴いてみてください。気づくと、講演者は、いつの間にか、頷いている「あなた」を見て喋っています。講演者も気づかないうちに、聞いてくれている人の方を向いて喋ってしまうのです。(P.181)

アメリカにはエコノミック・ガーデニング方式という地域活性化策があります。最先端情報を的確につかみ取り、それを地元の企業・業界に流し、起業家精神にあふれる地元の中小企業が活躍できるビジネス環境を創出し、地元企業を育成しようとする政策のことです。(P.188)

フロニーモスとは、心を研ぎ、イノベーションを導く人のことです。心を研ぐとは、民間企業、政治、行政、市民等の行動原理を総合的に理解し、関係者を協働へと導くことができる新しい思考モードを生み出すことです。(P.218)

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  「五感六育教育」や「ストーリー」、「自己分析→自己理解→他者分析→他者理解」なども印象に残っていましたが、この本を読んだり、今まで色んな経験をしてきた中で、やはり「地域づくりは人づくり」ということを改めて実感します。というよりも「人づくりが地域づくり」の表現が正しいのではと思ったりも。
  後、やっぱり自己理解が本当に大切で、この本では木村先生の今までの人生を上手くまとめられているので、自分の強みは何かを分かった上で行動して、弱いところを補ってくれる人を偶然ではなく必然的に見つけてきていることが分かりました。
  そして、さすが元祖スーパー公務員なだけあって、「スーパー公務員」の定義もしっかりされている。そうなんですよね。行政職員が目立ち過ぎるは良くなくて、地域の人をどれだけ輝かせることができるのか。まさにプロデューサーの立ち位置にいなければならない。だって、テレビでも偉そうにプロデューサーが出しゃばってテレビ出演されても面白くないでしょ・・・笑。タレントがいるからこそ番組が成り立つので、それぞれの役割を今一度確認すべきかと思います。

  とりあえず僕もまずは、自己分析から始めて改めて自分の強みと弱みを認識します。

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