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三方の小品【11:炒飯】

【三方の小品とは…】
文章 × 鎌倉屋トルテ × 〇〇
全てを掛け合わせたとき、トルテのどんな一面が浮き上がってくるのか?
配信アプリIRIAMをメインに活動中のVliver「鎌倉屋トルテ」が、#IRIAM3周年を彩る私の企画”をきっかけに、上記三つの要素を用いて立体的に「鎌倉屋トルテ」自身を紐解いていくために書き始めたミニエッセイのこと。

~タイトルはアンサンブル作品「三つの小品」より~

〇〇に入るキーワードは、配信中にスターとコメントのキリバンを取っていただいたリスナーさんにリクエストしていただきました。
鎌倉屋トルテという少女の思い出や、頭の中に触れていきませんか。

炒飯

三方の小品 01 アートボード 1

炒飯 (テキスト版)

内容は上の画像と同じです。

ぱらぱらか、ぱらぱらでないか。という論争については正直あまり興味がない。
美味しければそれで万事OK!そう思わせてくれるのがこの食べ物だ。人々はこれを製法のまま”炒める飯”と書いて「炒飯」と呼ぶ。個人的には中国の食の製法をそのまま名前とする名付け方が好きである。時折日本で訪れる中国料理店では、品名を日中併記してくれた方が頼みやすいとも思うくらいだ。

きゅっと髪を一つ結びにして邪魔にならないようにし、しっかり手を洗ってエプロンも着用。リボンもぎゅぎゅっと結って外れないように注意する。
よよっとキッチンのお鍋コーナーから取り出したのは漆黒の中華鍋。そして真ん丸のお玉。
特段定番の具材は決めておらず、その時々の美味しいものや、手に入ったものを細かく刻んで米とたっぷりの油と共に一気に熱していく。

卵、チャーシュー、グリンピース、ねぎ…忘れちゃいけない、ぷりっぷりの海老も。
額に受けた熱気が冷めやらぬ中、れんげの行方を捜していた。ふと、幼き時分にお出かけして食べた炒飯にたっぷり入っていた海老が本当に肉厚で、ぷりぷりぱきぱきとみずみずしく引き締まって大変に美味であったことを思い出した。あのお店はまだあるかしら。
今日のところはこの目の前で湯気をくゆらせている炒飯を頂くとして‥‥!

初出:2021年11月10日

【鎌倉屋トルテ】
配信アプリIRIAMを中心に活動をしているヴァーチャルキャラクター。
鎌倉のどこかにあるかもしれないレトロなカフェバーを切り盛りしている。
丸眼鏡とロングスカートが特徴で、チョコレートや文房具が好き。

IRIAM  / Twitter

※IRIAMの視聴にはiOS/Androidアプリのダウンロードが必要です※

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鎌倉屋トルテ
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