まつらいさんを改めて悼んでみるか。松来未佑(2015年10月27日没)~「お逢いしたことのあるこの人を悼む」第二回。
不惑まで生きられなかった女性たち、といふテーマで
考えて観ると必ず上がる一人の声優が確かに松来未佑さん
ではあるのですが。
(ナンシー関、飯島愛、松来未佑と大概は並ぶのですが)
まあ今回のメインBGMはまつらいさんが歌う代表曲の
一つでこれになります。
まつらいさんこと松来未佑さんと出逢ったのはまさしく
一期一会。
イベント廻りをやっていた頃で、当時の記録を辿ると
1999年の8月16日(「下級生のイベントは・・・」)
とある。
半年近くオーディションやってたあっぷあっぷは
札幌のイベントだと3人来ていて(中野知美、森田早桜と
松来未佑)「ま、みんな浴衣姿は可愛かったけど」との
記述もある通り、そんな感じでアポロスクエアには来てた
記憶はあるけど、他2人の記述はそこそこあるのに、
まつらいさんだけ当時の記述がない。
https://www.amazon.co.jp/-/en/%E6%9D%BE%E6%9D%A5%E6%9C%AA%E7%A5%90/dp/B00005FBHS
(アポロスクエアはカラオケショップの一部をイベント
スペースで一時貸ししていたイベントスペース。よく
一時期のアニメイト札幌店が利用していた)
でもチョコマカペンギンスタイルでちょこまかと差配
してたような記憶はあるから、まあその頃からも弄られ
キャラの片鱗はあったんだと思う。
ではここで代表作が舞い込む時期の松来未祐評を少し。
初期はアクセントに所属していた為、ゲームなどの
声出しが多かった。テレビアニメでまともに役名がついた
のは2001年『魔法戦士リウイ』のアンナ、セミレギュラーで
ちゃんとした役がついたのは『七人のナナ』の小野寺瞳。
ナナの親友役だったかと思いますが、水樹奈々や葉月絵里乃
がほぼ初レギュラーをつかんだ作品であるとか、テレ東の
その後約15年のアニメのルーツの一つになっている
(むろん623やメロディー・ハニーなどの吉崎観音ネタも
バッチリあるので『ケロロ軍曹』やブリッジ作品に波及して
いる)割に存在が地味で紹介されにくいのは向こう脛を蹴る
ことしか出来ない声優を起用して、見事に因果応報となった
今川泰宏監督の因業とこの作品が完全元請けの第一作になった
トライアングルスタッフ出身の流れを汲むA・C・G・Tの人徳値
の低さにあるのかな、と観ています。
2002年6月にアクセントから81プロデュースへと移籍。
その移籍後に獲得したラジオ番組は長寿番組となり「(有)櫻井
工房」「(有)チェリーベル」(2002-2015)を主軸に声優ユニット
を組むこととなった「SD☆Children」の相方金田朋子の優秀な
通訳者(コントローラーともトレーナーとも云う)として活躍
するかたわら『月詠 -MOON PHASE-』の御堂薫や『半分の月が
のぼる空』の夏目小夜子などを演じ実力ある声優として成長を
重ねる。
名のある主役クラスのレギュラーが並んだのは2007年あたり
と観るのがいいのかと。『ハヤテのごとく!』の鷺ノ宮伊澄と
『ひだまりスケッチ』の吉野屋先生のスタート年がこの年で、
他にも『AYAKASHI』薬師寺陽愛『すもももももも 地上最強の
ヨメ』宮沢ルミ『さよなら絶望先生』藤吉晴美『ロミオ×
ジュリエット』コーディリアといった作品が並んだのもこの年。
そんな着実にキャリアを重ねてきた松来未祐をこうやって弄ぶ、
といふ手習いをしてくる後輩が出てきたあたりから、色々と
風向きは変わってくるのでございます。
やはり以前はまとめきれなかった松来未祐の晩年に関しては
「超AG+」松来未祐さん追悼番組『松来未祐~メモリーズ~』の
ネタを中心に整頓していくのが妥当か。
一応その前段階で「仕打ちと顛末」といふメモが残っていたので
これを挟むと、「伝説の咆哮」があったのは2014年か。
https://getnews.jp/archives/494059
緒方恵美や大原さやかの結婚に始まり、ボイスアンドハートから
2008年に81プロデュースへ移籍して同じ事務所所属になった
『たまゆら』仲間のアスミスこと阿澄佳奈が2014年1月に
自身のブログにて入籍を報告。これに反応したのが前出の
咆哮だったようで。
その直後に彼女が作詞した「マラソン大会」の歌詞が曝され、
彼女の境遇に対し一挙に同情が集まることに。
で、婚活していた儀武ゆう子さんのウェディングイベントは
広島県竹原市で2014年6月1日開催。
そして難病で入院しても食欲が止まらないまつらいさんの
伝説は続いたと。
で、やはり締めの言葉は長谷川のび太の言葉で括り終える
のが一番なのかな。
といふことで後半駆け足気味ではありましたが、
改めて松来未佑さんの御冥福をお祈り致します。