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ニート三様。〜ニートっぽい三曲で三題噺。

といふことで候補の一曲がネットで発見
出来ないのを逆手にそれをオチにするのは
画定なんですが。

一曲目はあまりアルバムからシングルカット
されなかったこちらからのナンバー。

1.鳥かご(森高千里)(アルバム「STEP BY STEP」所収)

後年のセルフカヴァーがいいのでこちらを。

幸せは窓からあの空へ 逃げていくまるでかごの鳥のよう
この部屋も鳥かごと同じね あなたにも飛び立つ翼あげるわ

恋の終わりと後始末を経て、どちらかといえば
ニートとしての終わりを感じさせる一曲。
情感はさながら映画「ナインハーフ」の
終わりにも似る、といった映画的シチュエーションを
感じさせる一曲として、良く聴いていたなと。

で、二曲目を調べていたとき一番腑に落ちたのは
「ゴスペラーズの村上てつやが所属していた
グループだったんだ」といふこと。
 よく「ハウフルス」っぽい番組で「ソングラ」
って番組のシリーズがあり、歌い手が番組で
取材したロケを通じて曲を作って披露する、
ってな番組があり、KABなんかはその番組で
覚えたようなものだったんだけど、「ソングラ」
にも参加していた、まだ四人組だった頃の
スタンダードナンバーが二曲目。

2.やさしい手紙(Smoose Ace)

やさしい手紙はV6にも同名のいい曲はあるの
ですが、やっぱりここに沿う「やさしい手紙」は
こっちかな、と。

私が手にしていた音源は「GONE/あしおと」の
三曲目だから、

こっちになるのかな。

その後完成されたよりジャジーなアレンジは
サブスク方面でいろいろ買えたりもするようですが。

まあ昔から「使える空耳曲」とは記憶していて、

幸せな日々が 訪れますようにと

の歌詞を空耳して、

幸せな日々が 訪れますよ、ニート

といふニート救済曲の福音にするのがよろし
かろう、とずっと思っていた、そんな一曲。

まあ完全に余談ですが、Smoose Aceが
ライブをやったことのあるバーみたいなところで
あったイベントに行ったことがある。
 で、そこで流していた音楽はシンガーが
有名になり、数年後に主催者もそこそこ裁量が
効くようになって、生でその曲を聴くことも
出来た。その歌い手とは?
 まあKOTOKOだったんですけど。って余談も。

で、データは出てくるものの、ニート
そのものの歌がネットで出てこない、と。
まあその名も「It's neat」って言うんですが。

3.It's neat(久川綾「decade」所収)

入っているアルバムもわかってるし、
一応楽曲も押さえているけど、紹介し
づらいパターンに陥っているのはこの曲。
作曲は久川綾コンサートのコンマスで、
後に「けいおん」シリーズの楽曲(劇伴)も
担当する百石元。

ニートとはつまるところやんごとなき事情で
その場を離れられない状況に追い込まれた
カウチポテト的な状況の一端、を余りにも
指していたからこそ小林信彦に指摘される
通りカウチポテト自体が死語になって、
ニートという一時的な雪隠状況に追い込まれた
状態や世代の一端だけを持ち上げて
やや侮蔑的にあげつらった因果応報だけが
単語として留まった、といふあたりまえを
知るためにも、この「It's neat」は欠かせないの
ですが。

〈カウチポテト〉
外で遊ぶより、家で寝椅子(カウチ)にもたれ、
ポテトチップスを食べながら、レンタルビデオを
見ている人たちのこと。
 本家はアメリカで、ケーブルテレビのチャンネル
が何十とあるから、このスタイルが成立する。
日本では三十インチ以上の大型テレビの売り出しに
利用された感がある。

小林信彦「現代死語ノートⅡ−1977〜1999−」(岩波新書651)
1987(昭和62)年の死語,p93

まあそんな感じで纏まりましたでしょうか。ニート三様。
〜ニートっぽい三曲で三題噺。でした。

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