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『はれときどきぶた』(ルリルリ丸顔十円安版)の楽曲データを腑分けしてみる。

ではひとまず『はれぶた』はAコースとBコースに
分けてBコースの下稿だけ先に上げてあったから、
これで軽く一本に仕立ててみますか。

一応OVA(つか映画版かな)とテレビアニメ版の
両方があり、最初に作られたのは原作準拠の方で、
則安を演じたのは、まだ虐げられる前に天狗になってた
天才子役時代の浪川大輔。

で、浦沢義雄脚本ワタナベシンイチ監督、という
誰にも止められないアニメ版のベースはグループタック
が一応担ってはいたんですな(虫プロ系の音響やってた
田代さんトコのスタジオで、今はないけどAP(アニメー
ションプロデューサー)は川人憲治郎さんだったし、
元々スタッフ的にはムチャブリの極致の一つとも謳われた
『まんが日本昔ばなし(2)』をやってたから、セルフ
パロになってた昔ばなしネタは流石に良く出来てた)。

こちらはその後20年近くキッズアニメを席巻する
スター軍団の声優が固まってたのですけど、則安は
よく「丸顔」だの「十円安」だのと罵倒されまくってた
世代的にはルリルリ、『こどちゃ』にも出てて、やっぱり
しまじろうは埒外なんだけど、『おじゃる丸』ではアカネ
とニコリン坊やってる◆南 央美[ポマランチ]。
(最近の大沢事務所はマネージャーの独立以外だと、
夫婦で独立して、のパターンが多い。南央美とうえだゆうじ
もその1ケース)

ま、声優分析はAコースに入れたので、主にそちらで。

では当時作ってたデータをベースに「『るろうに剣心』
(アニメ版)の楽曲データを腑分けしてみる。」の
スタイルで、ひとまず楽曲データを腑分けしてみようかと。
(まああちらほどこの時期のソニーはヤク漬けではない
から、よく揶揄されがちなかないみかが歌う「吸うなんて」
に至るのですが)

で、こないだ2枚のサントラは「#虫干しと天地返し」
やった時に「らんま1/2閉幕的~」と共に確保したの
ですが、この2枚に入っているOP・EDは3曲しかない。
(後のアニプレックス時代にもさんざ言われたつまらん
切り売りとそれに対する批判を全く考慮してない姿勢が
この頃の商品構成にも現れていますね)

OP1{強気なふたり}歌・吉村由美(PUFFY)
   (Epic/Sony Records)(1~17話)
作詞●サエキけんぞう
作画●大橋 学 若林常夫 釘宮 洋
   奥野浩行 吉野真一
 *10話からOP絵の一部(半分?)が変更。
『こどちゃ』{ウルトラリラックス}風の着せ替えキャラ
季節・世界一巡り(中にはウルトラマン風のも!)の踊り
中心のシーンの差し替えが観られる。

アルバムは1枚目(ESCB 1841/4988010184124)の
1曲目に収録。PUFFYバラ売りの時節柄であり、
吉村由美がOPを歌い、作詞はパール兄弟のサエキ
けんぞうが選ばれてる。

ED1{ただいま}歌・大貫亜美(PUFFY)
(Epic/Sony Records)(1~17話・61話)
作詞・編曲●阿部義晴 作画●湯川信子
*12話はED後にエピローグあり。
*16話は総集編。EDはここ迄のダイジェスト的な
画面をバックにクレジットが成される。
*61話のEDは{ただいま}を使用。特別版の
エピローグと共にに流れる。

アルバムは1枚目(ESCB 1841/4988010184124)の
ラスト17曲目に収録。こまかいデータが付与されている
のはおそらくアニメージュの「重箱のスミデータ」まで
ちゃんと適宜付け加えてデータ作成していたからでしょう。
データ原口(原口正宏)の情報精度はまさしく「リスペクト
ベース」レベルでしか語れないところがありますからね。
 ちゃんとラストの『はれぶた』は(流石にそこも浦沢義雄
なので)ちゃんと泣けるのですが、EDにこの初期EDが
流れるのも一役買ってます。
 なおプロデュースはユニコーンの阿部義晴なので
作詞とアレンジを担当してはいると。

ED3{あっ豚だ!~一日ゆかいに生きるうた~}
歌:デリシャスピッグ(ソニーレコード)
(37~60話)
作詞●阿久 悠 作曲・編曲●増田俊郎
作画●西野理恵 協力●江連孝博
2枚のサントラ音楽は共に桜井弘明監督と同窓で音楽
やってた(で、時折ベースで桜井弘明監督が狩り出される
こともあるけど、桜井弘明監督のベースがまた味があって
いいんだ)「エキセントリック少年BOYのテーマ」で
有名でありかつ、「はなまるマーケット」のBGMに
がっつり使われるコンセプトで作られていた『だだだ』
こと『だぁ!だぁ!だぁ!』などでも知られる増田俊郎。
阿久悠末期の作詞ではありますが、EDとして音楽が
使われたのはこの曲だけ。
(いかに下手くそなタイアップ優先主義にまみれてる
感じがそこはかとなくわかるのがやっぱり「白川案件」の
片鱗、なんですけど)
 まあネタ曲ですけど、『はれぶた』のギャグのネタ・
スピードは結構観ててもハードだったので、なおのこと
「♪本日はしゅうりょう~」がああ終わった感を感じさせる
一曲ではあったのかなと。
 サントラは2枚目(SVWC1201/4534530120144)ラストの
22曲目に収録。

やっぱりデリシャス・ピッグってPSY・SのCHAKAさんなのか。

ってことで1枚目はエピックからリリースされてたけど、
2枚目の頃(1998.07.18発売)にはSPEVW(ソニー
ピクチャーズエンタテインメントビジュアルワークス)が
確立してたので、そっちでサントラの発売になっていると。
(のも現物を見ないと改めてわからない部分ではあるなと)

で、こっからがソニー系のタイアップ中心曲、ってことには
なるのか。

OP2{カレってときどきブタ}歌・TSUNAMI
(ソニーレコード)(18~36話)
作曲●パッパラー河合
作画●西野理恵 吉野真一
 *25、26話にてOP画面一部修正。27話で再修正。
28話からは画面の一部変更あり。

確か爆風スランプのパッパラー河合プロデュースのタイアップ
だったのでネタ系だけど作曲がパッパラー河合。このあたりの
使われ方は『こち亀』などと同じタイプのネタ楽曲呉越同舟
なのでしょうね。

OP3{BOO~おなかが空くほど笑ってみたい~}
歌・ゴスペラーズ(キューンレコード)(37~61話)
作詞●阿久 悠 作曲●筒美京平
作画●大橋 学 窪敏 今野淑子 諏訪昌夫 林 一哉
   藤田麻貴 藤田靖弘 渡辺純央
*42話Aパートラストのアイキャッチは特別版。
*48話のサブタイトル画面は特別版。

https://www.sonymusic.co.jp/artist/Gospellers/discography/KSCL-489

『はれぶた』OPで一番好きなのは阿久悠と筒美京平が
アニメ主題歌でしっかりタッグを組んでホントにブレイク
する前のゴスペラーズが歌ってるこの曲。
 こっちはシングル探して持ってたような(4988009119700
/KSD2 1197)。アレンジはBANANA ICE。

ED2{ヒコーキ雲}歌・フラワーカンパニーズ
(アンティノスレコード)(18~36話)
作画●大橋 学 兵頭 敬 湯川信子
*17~61話は「おはスタ」告知のためEDカットなし。

やたらと芸人が「深夜高速」挙げるのでも有名なフラカン
ですが、西川貴教と同じアンティノスレコード扱いだったのか。
なので、そっちの辛さは共有してないので、フラカンと言われる
と、やっぱりこの「ヒコーキ雲」になるんですが。
やっぱりスタッフが狂気じみていてED作画少なめですけど、
よくEDにその話の総集編映像混ぜ込むとか狂気のEDを
何度も目撃してたような。ま、『はれぶた』はデジタルCG
導入期のアオリでネオンサインの表現規制に遭ってはいるの
ですけど(いわゆるポケモンピカドンの後遺症で、BS2時代
だったと思うが再放送でまともにそれを喰らったんだっけ)、
それを割り引いてもすごい作品を完遂したな、と思える作品の
一つではございます。

0,Title(題名)
         はれときどきぶた
1,Zeit(時間)
 p・m 7:00~ 7:30(Do)(木曜日)
→p・m 6:30~ 7:00(Di)(火曜日)

5,製作メインスタッフ
監督●ワタナベシンイチ
シリーズ構成●浦沢義雄
キャラクターデザイン●西野理恵

原作●矢玉四郎(岩崎書店刊)
企画●白川隆三
製作●テレビ東京、SPE・ビジュアルワークス
アニメーション制作●グループ・タック
アニメーションプロデューサー●川人憲治郎
プロデューサー●岩田圭介(テレビ東京)
        勝股英夫(SPEVW)
掲載●めばえ 幼稚園 学園幼稚園 小学一年生 
   小学二年生(小学館)

PTS2615P/35話=7,5%
(時間変更)
PTS1561P/26話=6,0%

平均視聴率  6,8%
最高視聴率  9,6%(第17話)