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いつもどこかでデリカシーに欠けているからBSの番外地にいる「カセットテープミュージック」がシーズン2として復活していやがる。〜そんな番組がすっこり抜け落ちているものを改めて。

つか、いつの間にかアニメ「時空の旅人」
でも録るか、としていたらしれっとトゥエルビ
で「カセットテープミュージック」がシーズン
2として復活していやがる。

 ここでは勾玉進行、と呼ばれている平成を
R&B方向へ仕向けた「Just the Two of Us
進行ないしは「丸の内サディスティック」
進行が、平成の始まりイカ天を代表する
名曲「幸せであるように」に使われており、
宇多田ヒカルの「Automatic」のサビにも
使われていることから、あいみょん再注目の
きっかけにもなった「愛を伝えたいだとか」
まで含めて組曲を作ってしまうあたりが
いかにもマジメで必ずどこかが欠け落ちている
マキタスポーツならではの芸当だなと。

https://m.youtube.com/watch?v=9qRCARM_LfE

 つか、noteでスージー鈴木もページが
あるんね。

スージー鈴木(ラジオDJ、音楽評論家、小説家)|note

こっちはこっちでアニメ「よふかしのうた」の
編成(ラッパーとDJでヒップホップ)を
「バンド」とはミスリードしない文脈をしっかり
語っていて、かつてR−指定が関ジャムで褒め
ていた韻とリリックに関してのRIP SLYMEでは
なくて、メロディーもラップもある部分の
RIP SLYME「ONE」を激賞した後にちゃんと
Def Tech出して抑えてくるあたりがいかにもな
スージー鈴木節だったなと。

でもやはりこの番組が一度しっかり終わった
のはその流浪さ(収録スタジオが消滅して
彷徨う)もさながら、以下のSPにおいても
アニメ特集を番外扱いする「読めてなさ」。
 この前枠がアニメ映画枠になっているのを
察知しながら、なお見下して学ぶことを
していなかったことによる応罰だったのかなと。
 

 それが証拠にそのアニメ回でマキタも
スージーも侮ってた山本正之に対するミス
リードが致命傷だった可能性は多大にある。

 なぜなら折角山本正之を扱ったのにも
かかわらずワンパターンとこき下ろす一方で
タイムボカンシリーズまで出したのに、
彼らの志向するアーティストの存在と方向性
を定めたのが他ならぬ山本正之であったことを、
更にマキタが山梨に住んでたテレビ事情で
ミスリードするさまがあまりにも惨めで。

 つまり。

 民放テレビ局が出揃っていた大都会岡山で
育った甲本ヒロトが「ザ・シンプルロック」
かつ「シンプルバンド」の入門編のような
カリスマに進んでいったのは『ゼンダマン』を
きっかけにしてタイムボカンシリーズに嵌まって
いた(後代ではコーラスも担当しているし、
EDを歌っていたこともある)山本正之の
薫陶を幼い頃から受けていたから。

がすっこり抜け落ちているのではないかと。

 これについては以前少しだけ記事で言及
してはいるのですが。

シンプルロックと『シンカリオン』の
さくらちゃん~『ゼンダマン』とその
功罪~|torov|note

『ゼンダマン』のゼンダライオンの歌で
幼少時に甲本兄弟が呼ばれてた話は結構
有名なおはなしです。

 そうした無神経さと過度な野球プッシュ、
元アイドリングの最果てぶり、毛嫌い
されがちなグンマーロックに佐野元春ゴリ
押しとか、がこの番組の主な病癖ですけれども、
そこさえ除去出来れば、音楽番組としては
かなりまともなラジオベースの番組だけに、
まあ病癖をそこそこ退避させる程度にやって
くれるならばそれに越したことはないの
ですが。

 ってことでデリカシーは相変わらずないか
低いですけど、「カセットテープミュージック」
シーズン2やってて、Tverでも観られるそう
ですよ、って話題でした。