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【コラム】11月は和食がおすすめ

保育園栄養士のとろみです。

食の欧米化により「和食離れ」が進んでいます。国民1人当たりが食べる米の量は1960年代から減少の一途をたどり、現在では半減しています。世帯当たりの穀類支出額が、2008年にはパンや麺にとってかわるなど、日本人の食生活スタイルは大きく変化しています。
和食は一汁三菜で栄養バランスが良く、油ものや炭水化物を摂りすぎません。また、春菊や菜の花、たけのこなど和食ならでは旬の食材も楽しめます。

今日は一番身近な「和食」についてご紹介します。


11月24日は「和食の日」

11月24日が「和食の日」だと皆さん知っていましたか?

11月24日が和食の日になったのは、11 = いい、24 =日本食という語呂合わせで決められたそうです。
一般社団法人の和食文化国民会議(和食会議)が制定しました。和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたのを記念して作られた記念日です。

ちなみに、アレクサに「11月24日は何の日?」と聞いてみると「鰹節の日」という答えが返ってきました。これも11月24日の語呂合わせで「いいふし」であることが由来となっています。

そして、11月は「実りの秋」の時期です。自然に感謝し、翌年の五穀豊穣を祈る祭りなどの行事が全国各地で盛んに行われる季節でもあります。


和食は日本人の理想的な栄養バランス

日本の食事スタイルは理想的な栄養バランスと言われていて、日本人の長寿や肥満防止に役立っています。近年は健康志向の高まりとともに和食が見直されていますよね。
農林水産省のホームページによると
「和食」の4つの特徴について書いてあります

日本は海や川、山、平野など様々な地形があり地域ごとの気候などにも違いが。その土地ならではの郷土料理など四季折々の海の幸、山の幸に恵まれています。そうした自然の恵みを味を生かした料理を作り大切に食べてきた伝統があります。

出所:「食育による食文化の継承」農林水産省の資料から

食材を無駄に使うことなく保存や調理に工夫をし色を味わうために料理の器、盛り付けなど食事の場で、自然の美しさや色の移ろいを表現することも特徴の1つです。

季節の花や葉など料理を飾り付けたり季節にあった調度品や器を利用したりして季節感を楽しめるのも和食のいいところですね。お正月などの行事に合わせた特別なご馳走も作り出されています。

和食の基本はご飯+汁物+おかず

和食という言葉は明治維新以来、洋食の移入によってできた新しい言葉です。
ご飯、汁物、おかず、漬物の組み合わせが基本形です。
ご飯を中心に汁物とおかずの何品かが加わります。
汁物とおかず、例えば、ご飯に味噌汁、またはすまし汁などの汁物が一品つくことを一汁、そして肉や魚などを主菜、和え物やおひたしなどの小さなおかずが1〜2品つくことを2菜〜3菜といいます。
これらを献立といい平安時代の終わりごろから現在に至るまで長く引き継がれてきました。
汁物と副菜を付ける理由は、タンパク質、ミネラルとビタミンをバランスよく食べられることで、現在までこのスタイルが定着したと言われています。

ちなみに、昔は一汁三菜はごちそうの時のご飯だったんだそうです。
料理研究家の土井義晴先生は、一汁一菜でも十分と常々発信していますが、毎日三食しっかり栄養が十分取れる現代ではそれでも大丈夫。
一汁三菜作れなかった・・・と思い悩むより、ご自分のできる範囲で、お子さんのご飯を用意してあげてくださいね。


いかがでしたでしょうか?
幼少期は味覚をつくるとっても大切な時期です。
フランス料理の三國シェフは味を感じる味蕾(みらい)の発達は12歳頃で、味蕾はあっても鍛えないとさびついてしまうので、子供のころからいろんな味を覚えた方が良いと言うぐらい、子供時代の食育は大事。
今週のとろみん家のレシピは和食中心の献立にしてみました。よかったら参考にしてみてくださいね!

サプリメントに頼らず食材から栄養を摂っていただきたいと思い、食材の効果をサプリメントの広告に負けないよう、今後もみなさんにお伝えしていきます。

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