見出し画像

〈2024年8月〉最近読んだ本・マンガ


《本》

伊坂幸太郎『仙台ぐらし』

仙台に住む小説家・伊坂幸太郎氏による仙台にまつわるエッセイ。
伊坂氏、心配性でおもしろい(本人はすべて本気で心配して不安になっているだろうことを思うと申し訳ないけど)。大丈夫ですよ、と声をかけたくなる。

後半には、2011年3月11日の東日本大震災に関する文章が掲載されている。
伊坂氏はこのエッセイ本について「震災を主題にした本にはしたくない」と考えていたそうだ。この時期の仙台、宮城で伊坂幸太郎がどんなふうに過ごしていたのかが書かれていて、比較的被害が軽かった場所にいた、でも確かにそこにいた人による文章というのも珍しい気がするので、貴重な記録だと思った。

伊坂幸太郎『アイネクライネナハトムジーク』

映画が気になっていたが、先に小説をゲットしたので読む。
結論、今まで読んだ伊坂幸太郎作品の中で一番好きだった。唯一のラブストーリー(?)らしい。表紙のイラストもかわいい。映画も見たい。

三浦しをん『のっけから失礼します』

文庫版を読んだ。三浦しをんのエッセイは文庫になると文庫版の追記があるのでそれを読むのも楽しい。

私は人が自分の好きなもの、ハマっているものについて語るのを聞いたり読んだりするのが好きだ。三浦しをんのエッセイはずっと面白いが、最近のエッセイを読んでいると初期のころの好きな作品(本・マンガなど)に対するあの暑苦しいくらいの(すみません)情熱が恋しいな……と思うこともあった。
けれども、今作では三浦しをんが「HiGH&LOW」シリーズにハマった経緯が、熱すぎる(すみません)作品への情熱で語られている。めちゃめちゃ友達と語らっていて楽しそう。

《マンガ》

漫画:荒川弘, 原作:田中芳樹『アルスラーン戦記』(21)

ストーリーが大きく進んだ1冊で大満足!
主人公のアルスラーンがどんどん成長していてたくましい。頼もしい仲間も増えて、本当に良かったね……!(涙)

荒川弘『黄泉のツガイ』(7)

面白い!主人公のユルが強くてかっこいい。
面白いんだけど、登場人物が多くて、あとそれぞれの派閥の対立関係が複雑でやや混乱……。最新刊を読むときは復習が必要かも。

森本梢子『じゃのめのめ』(1)

神社の主・きよら様がかっこいい。変なTシャツ着ててもかっこいい。
1巻はまだ導入という感じだったので、次の巻が楽しみ~。
(と思っていたら、いまは休載中らしい。気長に待とう。)

森本梢子『たまのこしいれ ―アシガールEDO―』(2)

ドラマにもなった『アシガール』の続編。
相変わらず尊(『アシガール』の主人公・唯ちゃんの弟)の天才ぶりが発揮され、大活躍である。頑張れ尊!

南勝久『ザ・ファブル The second contact』

ヤンマガWebでコツコツ読んだ。最後の別れのシーン、切ない……「姉ちゃん」は不意打ちだよ……。
鷹一と佐々木(鈴木)がかっこよかった。『ファブル』は悪いヤツがいっぱい出てくるんだけど、その中に「コイツは芯が通った人間だ……かっこいい……」というキャラが急に出てくるので油断できない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?