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スプレッドシートでここまで出来る!GPT関数を活用したデータ整理術

こんにちは!
とらのあな通信販売のwebマーケターのアサクラです。

昨今のAIブームにより、AIを日々の業務に活用したり、プライベートで活用したりと、日々AI技術に触れる事が多くなってきているのではないでしょうか。

虎の穴ラボでは、AI技術を活用して業務を効率化する事を推進しています。

🐯虎の穴ラボではOpenAI APIを導入し、エンジニアにより開発されたもの利用しています。(API経由の問い合わせであれば学習データとして使われないため)
また社内規定として顧客の個人情報や特定の個人を識別できる情報の利用は禁止としております。

昨年12月の入社当時、何かChat GPTを活用して業務を効率化出来ないかなと考えていたところ、「GPT関数」という聞いた事がない、何やら不思議な関数を発見しました。
入社当時の自分はChat GPTは知っているけれども、「GPT関数」?
いったいどのようにして使うんだろう、、、
と全く無知な状態から、調べていくと、スプレッドシートの作業や調査で活用できそうと判明。

GPT関数とは

データ整理や要約をスプレッドシート上で関数を使って自動的に行ってくれる、、、
Chat GPTの技術を活用した「GPT関数」と出会ったわけですね。

GPT関数を活用出来れば大幅な業務効率化に繋がるのでは、、、👀
ということで実際にスプレッドシートにてGPT関数を利用してどこまでデータを整理し業務に活用出来るのか調べてみました。

GPT関数を上手く利用出来れば、手間のかかるデータ整理が一瞬で完了し、作業効率を大幅にアップできそう、、、!
そこで今回はGPT関数の活用方法をご紹介させていただきます。


そもそも「GPT関数」とは?

GPT関数とは、Google Sheetsなどのスプレッドシート上で直接GPT-3.5やGPT-4のAIモデルを利用できるようにする機能です。
スプレッドシート内でAIを活用したデータ分析やテキスト生成、フレームワーク分析、競合調査など、さまざまな業務を効率的に行う事ができます。

使い方について

GPT関数は通常のスプレッドシート関数と同じように使いますが、AIモデルとやり取りするための設定が必要です。
GPT関数に特定のプロンプトや質問を入力すると、それに対する回答がセルに出力されます。
例えば「=GPT("商品の特徴を5つ挙げてください")」と入力すると、その製品の特長を自動で生成してくれます。

ほぼ一瞬です

APIの設定をする必要がありますが、今回の記事では、GPT関数を使ってこんな事が出来るよ~という紹介記事になりますので、この記事を読んでみて実際に使ってみたい!触ってみたい!と思った方は、是非GPT関数の導入について調べてみてください🔍(最新の情報に更新されている可能性がある為)
導入まで少しだけ、ハードルをクリアしなければなりませんが、意外と簡単に導入出来ちゃいます!

いったい何が出来るの??

1.商品レビューの要約

ECサイトで商品レビューを分析する際、膨大なレビューを一つ一つ読むのは非常に大変ですよね。
しかし、GPT関数を使えば、スプレッドシートにレビューを貼り付けるだけで要約が自動的に生成されます。

1、スプレッドシートに商品レビューを列ごとに貼り付けます。
2、次に、GPT関数を使って要約を生成します。セルに以下のような関数を入力します。

=GPT(B3:B23, "レビューを要約してください")

スプレッドシート内で自動で完結します

活用すれば何百件ものレビューも同様に一度でまとめることができ、データ分析にかかる時間を大幅に短縮できそうですね!

2.報告書や資料の要約

日々の業務で使用する報告書や膨大な資料も、GPT関数で要約できます。
要点だけを素早く確認できるため、重要な情報を見逃すことなく効率的に情報収集ができます。

1、 スプレッドシートに、会議の報告書や資料の内容を貼り付けます。
2、この資料から要約を生成するために、以下のようなGPT関数を使用します。

=GPT(A1:A26, "資料から主要なポイントを3つに要約してください")

GPTで架空の報告書を作成し要約させてみました

膨大な資料を短時間で整理し、主要なポイントだけを抜き出すことができるため、資料の全体像を把握する時間を大幅に短縮できます。
この例を使うことで、長い資料を効率的に要約することが出来るので、スプレッドシートを活用したデータ整理の可能性が広がりますね✨

3.競合他社の調査

GPT関数の基本的な活用方法をご紹介しましたが、実はマーケティングや戦略策定においても非常に役立ちます。
例えば、フレームワーク分析を用いた競合他社の調査にもGPT関数を活用することが可能です。

フレームワーク分析での活用例

マーケティングや戦略策定においても非常に役立ちそうです。
例えば、フレームワーク分析を用いた競合他社の調査にもGPT関数を活用することが可能です。

  • SWOT分析: 競合他社の強み・弱み、機会・脅威を情報収集してスプレッドシートにまとめ、GPT関数で自動要約することで、戦略の全体像を簡単に把握できます。

  • 3C分析: 競合他社(Competitor)の特徴や戦略をスプレッドシートにまとめ、GPT関数で重要なキーポイントを抽出することで、効果的な競合戦略を立てることが可能です。

=GPT(A2:A6, "以下の企業に対してSWOT分析してください")
=GPT(A2:A6, "以下の企業に対して3C分析してください")

※一度に1000トークン以上書き出さないようリミットを設けています

GPT関数を使うことで、膨大な情報を効率的に整理・分析できるため、時間と労力を大幅に削減できます👍

他にも、、、

多言語での翻訳や、目的から必要な関数を提案してもらったり、調べものを表にまとめる際のリサーチ作業に活用したりとGPT関数を利用して出来る事は沢山😲
GPT関数自体にも種類があるので、上手く取り入れられれば業務効率化に繋がりそうですね!

注意点

ただし、GPT関数を使う際にはいくつか注意点があります。

  • コスト面: GPT関数を利用するためのAPI利用は従量課金制なので、頻繁に利用する場合にはコスト管理が必要です。

ChatGPT APIの料金は、1,000トークンあたり0.002ドルと発表されています。ただしGPT-3.5 TurboやGPT-4など、使用するモデルによって設定されている料金は異なります。使用モデルごとの料金については、公式サイトをご参照ください。

トークンの消費量は、英語を使用する場合には1単語が1トークン、カンマやピリオドなどの記号も1トークンとされています。日本語を使用する場合、ひらがなやカタカナが1文字1トークン以上で、漢字は1文字2~3トークンが消費されます。使用する言語の違いでトークンの消費量が大きく変わるケースがあるため、利用料を抑えるには使用する言語や使い方にも注意しなければなりません。

https://openai.com/ja-JP/api/pricing/
  • データの精度: 生成された要約や分析結果は元のデータに依存します。データの信頼性を確認しながら活用することが重要です。

従量課金制となっているので、回答に文字数を多く使うものの場合、トークン数の上限に来てしまいます、、、。
(1回あたりの回答のトークン消費に制限をかけることは可能です。)

また、不正確な情報を返してくる時があるので、ファクトチェックは必要なので、あくまでも大まかに調べてベースをこんな感じにつくろうかなといった資料のベース作成時に活用できそうですね✨

まだまだ現状のGPT関数に関しては改善の余地があると感じておりますが、
導入までのハードルがもう少し下がったり、活用事例が増えてくればこれまで自動化が難しかった分析も自動で行えるようになるのではと感じました。
引き続き、AIを使用して業務効率化に繋げたいと思っている今日この頃です。

虎の穴ラボではAI技術を業務で利用して、業務の効率化を推奨しています。
過去のAI活用記事はこちら↓

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