記憶と同じ此処に居る
老いに嘆くのでもなく
誰に嘆くのでもなく
覚えずこぼれ出し
懐ききれずあふれ続く
尽きることのない
猜疑心に呑まれ
情念に流され
呼吸は塞がり
引力に沈み
後頭部が重力を失いながら
閉じた目蓋を開け
何処へ着くこともなく
記憶と同じ此処に居る
老いに嘆くのでもなく
誰に嘆くのでもなく
覚えずこぼれ出し
懐ききれずあふれ続く
尽きることのない
猜疑心に呑まれ
情念に流され
呼吸は塞がり
引力に沈み
後頭部が重力を失いながら
閉じた目蓋を開け
何処へ着くこともなく
記憶と同じ此処に居る