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凸凹発達のADHD+ASD長女の生きづらさ

ADHDとASDの複合タイプ+発達凸凹

不登校歴1年、中2の長女です。彼女ははっきりとしたADHDだけど、ASDも入っている複合タイプ。知的には言語理解、知覚推移は平均よりかなり高い、一方で処理速度、ワーキングメモリは、平均よりかなり低いです。ADHDとしては、衝動性が強く、注意欠陥もかなりあります。ASDとしては、こだわり、記憶です。人の気持ちを想像する、ということはできます。

自分が頭ではわかっているのに、できない、理屈は分かるけど、できない。しかも、人の顔色や表情の変化を読み取ったり、人の考えていることや、気持ちはよく分かる、むしろ敏感なくらい。分かるだけに余計辛いところです。

だから、自分はこうしなきゃいけないのに、できない、そんな私をみて、みんなどう思うんだろう?周りよりも自分はなぜかできないと感じ、なんか、周囲から浮いてる感じがして、さらに自己肯定感の低い彼女は、私はダメな人間だ、とさらに自分への過小評価を繰り返していきます。

そして、自分の障害の告知を受けた彼女は、「でも、発達障害だし、治らないし、どうせダメだわ。生きていけそうにない〜」と無力感に苛まれています、

他人のことだと客観視できる

先日、こんな会話がありました。
次女はあと1週間で小学校の卒業式を迎えますが、これまた不登校で卒業式の練習は一度も行っていない状況。。つい私次女に言ってしまったんですね。

「卒業式の練習、行かなくて大丈夫?」
「はー?別にいいっしょ。友達にLINEで聞くし。」

すると、長女はいったん、妹に言いました。
「でも、結構あれって細かくいろいろ決まってんだよ。本番できないと恥ずかしいんじゃない?」
(明からさまにむくれる次女)

そこで、長女は私に言いました。
「まぁ、練習しないで困るのは妹。それでも行かないんだから、それは妹の問題だよ。自分で決めてるんだから。ほっとこ」

自分で決めないと前に進まない。

そっか、、理論的にはわかっている。ただ、自分の事となるとそれができない、他人にはそうやって客観的に見て言葉で言えるのです。だから、周りで見てる私は「わかってるなら、あなたも動いたら?」と言いたくなりますが、それができないのが今の彼女の辛さなのかもしれません。

完璧主義と約束へのこだわり

彼女の生きづらいところは、さらに、やるなら完璧にやらなければならないというこだわりがあります。ASDの要素は分量としては少ないものの、かなりしっかりと特性には出ています。

人との軽い約束、社交辞令の約束、本気の約束、それらのレベルが全て同じ。だから、人との約束全てに100%で応えようとしてしまいます。

例えば、彼女は絵が得意で、友達にイラストを頼まれて描くことがありますが、その量と期限は正直、現実的に厳しいものだったりします。でも、それを守るため、さらに、納得の出来栄えを求めて、寝ずに描いたりします。途中で、
「辛い。。絵描くの、しんどい。好きだけどやり続けると嫌になる」と言っても
描く手を止めません。

友達に頼まれたものですが、しんどければ、ちょっと遅れる〜とか言えば済む話なんでしょうけど、それができないのです。約束したから、と。

他にも、友達に遊ばない?と誘われると断れず、一度、OKしてしまうとその日が来るのが憂鬱になる、ということがよくあります。それで家に帰ってぐったり疲れて、「あ〜、行かなきゃ良かった〜、と思っちゃいけないから、行って良かった〜ってことにしよう〜」とかぼやいてます。

別に約束したとしても、無理なら断ればいいし、日程変えてもいいし、その辺は相手も理解してくれると思うのですが、「約束したから」ということで頑として譲れません。

それから、社交辞令やふわっとした口約束は、そのまま流れる事が多いですが、それに対して、彼女は約束を守ってもらえない、と思って不信感を持ったりしてしまうのです。親に対しても。。例えば、テレビの鎌倉特集を見ていて、
「あ〜、鎌倉いいね〜。最近、行ってないよね。また行きたいね」
「いいな〜、鎌倉行こうよ!」
「そだね〜、天気のいい日に行きたいね」
これは、、、約束に入るのか微妙じゃないですか。具体的に日程も決まっていないし。こういうことって結構よくあると思うんですが、これの積み重ねで、親は約束を守ってくれない、と思っているようです。。。

特性との付き合い

自分の特性とうまく付き合いながら、調整していくということは、彼女の場合は、ある程度必要になってくると思います。

まだ14歳ですから、これから少しづつ、周囲との関わりの中で、自分のできる範囲を知る事や、曖昧なことも世の中にはたくさんあるんだ、ということを学んで行って欲しいと思います。

今の長女には、眩しい正論になってしまうだろうけど、何とか、卑屈にならずに、自分の特性との折り合いをつけながら、自分ができる部分、できない部分、伸ばせる部分、人に頼る部分、少しづつ処世術を身につけて欲しいと思います。

そのために、どうしたらいいんだろう?と考える元気が出てくるまで、娘のいいところを探しながら、大丈夫!と信じて見守りたいです。


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