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お菓子とふり返る夏、お菓子と私の関係とは



前回の記事も、
たくさんスキやコメントをありがとうございました。


自分が元気付けられた体験を、誰かと共有できることもまた私にとって救いになっていて、
先週、先々週と、むすめが高熱を出したり
私自身もうろたえるトラブルに遭ったりして、少し更新できていなかったのですが、
またここへ戻ってくることができました。


まだまだ 日中はもわぁっと暑い日が続いていますが、
さすがに10月も近くなると、秋の訪れを感じる瞬間が、日々少しずつ、少しずつ増えてきていますね。
(下書きを投稿できていないうちに、10月に入りました。一気に秋めいてきましたね。)

スーパーで何気なく眺めている食材、野菜、くだもの、お魚をはじめ、
たべもの達は、気温故に狂いそうになる季節感覚を取り戻させてくれます。

今年も、いつぶりかのミスタードーナツで「さつまいもド・香ばしブリュレ」を食べました。生地にお芋が練り込まれていて美味しかった。

むすめは、苺チョコがかかったポンデリングのことを
「ピンクのお花」と呼びます。なんて可愛い感性なんでしょう。



そんなむすめと、この夏もいろんなお菓子を作りました。

私にとってお菓子は、
もともとは「自らを充実させるもの」や「誰かを喜ばせたり癒したりするもの」であったのが、
ここ最近では「(わかりやすく表記すると)お仕事になるもの」になり、
だんだんと「挑戦したいもの、磨きをかけたいもの」にもなってきている。

改めて思えば なんだか不思議な感覚。


しかしそれ以前に、
私にとってお菓子は、
「むすめと作る楽しみを、できたよろこびを、食べる幸せを共有するもの」。

私自身も、お菓子作りの一番根っこの部分は、「母との大切な思い出」。

可愛がってもらってたな、という、くすぐったい、嬉しい気持ち。



だから親のエゴとしては、
「いつか、こういう日々を思い出してくれたら嬉しいな」なんていう下心も、無いと言えば嘘になります。

むすめは、どう思ってるんだろ。

少なくとも親の私にとっては、この夏に娘としたお菓子作りは、ひとつひとつが大切な思い出たち。

写真といっしょに、ふり返っていきます。







夏生まれのレアチーズケーキ

両手にピース


旦那さんもむすめも、夏生まれ。

”夏” は、私にとって特別な季節になりました。


この夏、三歳になったむすめ。
すでに両親と義両親のお家で
ふわふわスポンジ、たっぷりクリームのケーキを堪能していたので、
我が家の誕生日ケーキは少しさっぱりと、レアチーズケーキにしました。

ボトムは、前日作った米粉クッキーを砕いたもの。
その上にレアチーズケーキの生地を流し入れひと晩固めたら、
最後に寒天ゼリーを流し入れ、固まる前に急いでキウイとブルーベリーを並べます。

少し前に利用者さんからいただいたキウイ。
いい塩梅に熟れてきたので、むすめのケーキに使いました。

キウイには、タンパク質を分解する酵素があるので
ゼラチンでは、同じように固まりません。
さらに寒天は固まる温度が30℃前後。常温で固まり始めます。
寒天液を氷水で少し冷やしてからケーキ型へ入れると、
みるみるうちに固まって、すぐに食べることができます。
果物の新鮮さそのままに、寒天ならではのケーキです。


今見返すと ちょっと盛り付けがあっさりし過ぎたかもだけど、

最近、カメラを向けると
とっても可愛いポーズがとれるようになったむすめが
ご覧のとおり喜んでくれたので大成功です。

このあと、
数字のろうそくに一番にかぶりつき
慌てて止める両親でした。

生まれてきてくれてありがとう。




ゆる〜くいこうよ、米粉クッキー

このあとふたりで半分ほど食べる



暑くてとてもむすめを連れて外へは出られないし、
雨が続いた週末にも、
むすめとよくクッキーを作りました。


と言っても、一緒にするのは型抜きの工程だけ。
生地まぜまぜを、たまーにするくらい。

いちど、粉の計量から一緒にしたことがあるんだけど
キッチンのみならず、むすめの眉から顎から「なぜそんなところに?!」というところまで粉まみれになって頭を抱えたので
それからは、生地作りまでは私がしています。

なにごとも、
母娘ともに楽しくできるようになるタイミングというものがあるのだと思う。

それまでは、無理に自分が我慢したり頑張ってまで
一緒にやらなくていいかな。
イライラして辛い気持ちになったので、そう思うことにしてます。

型抜き、だいぶ上手になりました。
ぽんぽんと抜くだけじゃなく、
そぉーっと天板に並べるところもできるように。


真剣です

こちらは、少しだけよもぎ茶の粉を混ぜたもの。

普通のよりも油分を多めにしたけど、
思ったより よもぎが水分を吸い、カチカチのクッキーになってしまいました!

むすめもあまり食べなかった(笑)

成功もあれば、失敗と言ったらお菓子に失礼だしね、"予想外"とでも言いましょうか、
そういうこともまた、手づくりの楽しみのひとつだなと思います。


焼けた〜、いい匂い。
とりさん、くまさん、大好きなハート


こちらは、お味噌のクッキー。

森崎 繭香さん『小麦粉なしでつくる たっぷりクリームの魅惑のおやつ』
2017年 / 日東書院本社

を参考に作りました。

よーく見ると表面がまだらになっているのですが
それがお味噌の糀。

糀のおかげでまろやかになった生地がとても好きだし、
お味噌の、みたらし風な から甘い風味で
手が止まりませんでした。


私、休日の朝がほんとうに弱くて。
なんだかんだしてからむすめときゃーきゃークッキーを作っていたら、
お昼前に焼き上がったりすることもしばしば。

美味しい美味しいと一緒に摘んでいたらお昼ごはんが入らなくなり、
「ま、いっか」となることさえあって、
それは、直さなきゃなーと思っているところです…。





心躍る、パフェ

これはむすめと作ったものではないけど、
教室でならったヴィーガンパフェ。

すべて植物生まれの材料からできた
アイスに、ゼリーに、クッキー。
ガトーショコラも添えて。

先生の心遣いが、
たまたま教室で一緒になった生徒さんの優しさが、
身に染みる、そんな贅沢なお教室の時間。


こちらは、友達のお家でのご飯会のときに作って行った桃と紅茶のパフェ。

桃のコンポート、紅茶ゼリー、豆乳アイス。

豆乳アイスも、メープルシロップで仕上げることで
バニラオイルなどの香り付け無しでも
逆に豆乳の風味も活かしつつ懐かしいシャーベットのような出来上がりになって、満足でした。


桃も、友達が一つずつ大切に揃えた食器に盛られて、嬉しそう。

私が用意したパフェ以上に、
友達が作ってくれた創作中華がほんとうに美味しくて。
まるで三人、自分のお家で寝転んで喋ってるような感覚になった。
お腹いっぱいになったら、ちょっと眠くなったりして。

おいしいものって、心を緩めてくれる。






たまには出かけて、カップシフォンケーキ

混ぜ方のそれが、プロ(笑)


夏休み期間中は さまざま思考を凝らした夏休みイベントが開催されるので、娘が生まれてからは、その色々に参加することが楽しみになっています。

出かけ先でのお菓子作りは、
少々生地が飛び散ろうが
生の生地を舐めようが
型が生地でどろどろになろうが
笑顔で見守ることができます(舐めるのはやめさせる)。

工程が多かったり、汚れやすかったり、
お家ではなかなか一緒に作る勇気が出ないお菓子を、
外で作れる機会をいただけることはとてもありがたいです。


飾りつけ
いつも思うけど、
飾りつけはシンプル派。
そんなことより、早よ食べたい。



材料をぐるぐるまぜまぜしたものがさ、
オーブンでぷわーって膨らんで、
食べたらふわふわで美味しくて、嬉しくなる。元気になる。
食べものってすごいよね。
考えたひとも、すごいよね。





長くなりました。 最後です!

パイナップルはおいしい


スーパーに入るとすぐにずらっと並んだ瑞々しいパイナップルを見ると、
「なにか作りたーい!」と、思わず手に取っていました。

ハミングバードケーキ


Instagramを眺めていると、
cotta tomorrow で米粉のお菓子の 創房優 さんのレシピが紹介されていて、
名前も可愛いし、あまりに美味しそうで。


ハミングバードケーキとは、
アメリカ南部発祥の伝統菓子で
"あまりの美味しさに鳥もさえずる" という意味を持つそうです。

バナナやパイナップルが入ったトロピカルな生地に、
ほどよいシナモンの風味が効いた夏にぴったりなケーキ。

仕上げにクリームチーズを塗って、
パイナップルを飾りつけたら完成です。

真剣です


とりあえずパイナップルは食べられます



パイナップルの炭酸シュワシュワゼリー


寒天ゼリーのいいところは、
固まるのが早いため
こどもと作ってすぐに食べられるところです。

注ぐ系が大好き


ちなみにこちらは、
今井 ようこ さん 『 体にやさしいひんやりおやつ 』
2024年 / 誠文堂新光社

を参考に作りました。

キラキラ鮮やかで、眺めているだけでドキドキするレシピ集です。


今もまだ、時たまスーパーでカットパイナップルが並んでいるのを見かけますね。
あの瑞々しく甘酸っぱい、無邪気な美味しさを忘れられない私のような人のために並んでくれてるのかなと思うと、「ふふっ」と目尻が緩みます。


今年の夏もありがとう! パイナップル!





少し冒頭に戻りますが、
ここ最近ちょっとふんばりどきというか、
むすめの看病やいろいろ難しい手続きで、おろおろすることが多かったのですが、
そのなかでも隙間すきまで、求めるようにパンを捏ね、マフィンを焼いていました。

無心でただ生地を捏ねることや、
分量に忠実に軽量すること、
うまく膨らませるための少しだけど大切なコツは掴むこと。

淡々としたそれらは、私に「たしかに、ここで、生活している」ということを思い出させてくれます。

それで目の前の問題が解決するというわけではないのだけど、
悪いほうに考えてしまう時間から、私を引っぱり上げて、深呼吸をさせてくれます。


むすめとのお菓子作りの思い出をふり返ってみると、
お菓子は、
お祝いの席に花を添えてくれたり、あるいは日常の一部だったり、
季節を感じたり、優しくなれたりなれなかったり、現実逃避をしたり、

「作る楽しみ、できたよろこび、食べる幸せを共有するもの」の他にも、
お菓子作りと私(とむすめ)の色々な関係を発見することができました。


読んでくれた方の、
”お菓子とあなたの関係” は、
お菓子じゃなくてもいいのだけど、なにか好きだなと思えることがらとの関係は、
どんなことでしょう?

そういう話を聞くのも、楽しそうだなと思いました。


お読みいただきありがとうございました。






休みの日は、パンケーキを飾りつけよう。


町内の流しそうめん会で。
おねえちゃんが作ってくれた100円のかき氷は、何にも勝るね。


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