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じゃんけんって何? 即興で説明する遊びをしました|会話ログ#4

『隣の席のふたり』
日々の思ったこと、楽しかったこと、挑戦してみたことを、仲良しのふたり【osi = デザインする人】【しづむ = 漫画を描く人】が話します。

 前回の漫画プレゼンで、何かを説明することがあまりに下手だということを実感したふたりが、「みんなが知っているようなあるゲームを挙げて、それがどういうゲームかを即興で説明する」ことに挑戦しました。

(↑ 音声版)

じゃんけんって何? 即興で説明する遊びをしました|会話ログ#4


しづむ: 「みんなが知ってるゲームをあえて説明してみる」っていうのをやってみようかな。

osi: はい。

しづむ: じゃあosiさんに説明してほしいゲームを私が何個か言って、osiさんも私に「このゲームを説明して」って言えばいいのかな。


しづむ: じゃあ行くよ、私から。osiさんに説明してほしい1つめのゲーム。


しづむ: 『山手線ゲーム』って何ですか?


osi: 山手線ゲームっていうのはね。複数人でやる、まあ二人でもやれるゲームですね。一人ではできません。二人以上でやるゲームです。

しづむ: はい。

osi: まず、お題となるテーマを決めます。

しづむ: お題となるテーマ……? まあいいでしょう。

osi: お題を決めます。それはわりと……カテゴリーのサブジェクトになるような……。

しづむ: カテゴリーのサブジェクト?

osi: いろんなグループのまとめみたいな……。

しづむ: ちょっと待って、カットカット。

osi: 山手線ゲームっていうのはね。

しづむ: なかったことになった。

osi: 二人以上でやるゲームなんだけども。まず、お題を決めます。例えば「動物」だったとします。例えばAさんとBさんでこのゲームをやるとして、まずAさんが「きりん」と言います。お題が動物って決まったら、参加者の人は動物に当てはまる言葉を言わないといけないんですけど。

しづむ: なるほどなるほど。

osi:  つまり動物を言わないといけないってことなんですけど。

しづむ: 何回言うねん。

osi: で、山手線ゲームはリズムに乗って順番に動物を言っていくんですけど。キリン、パンパン、ぞう、パンパンのような感じで順番にお題にあてはまるものを言っていくっていうゲームで。思いつかなかった人が負け、っていうゲームです。

しづむ: なるほど〜!

osi: わかりましたか?


しづむ: わかりました! 


しづむ: このゲーム、やってみたい!

osi: よかった、伝わって。

しづむ: お題のくだり長すぎて死ぬかと思った。カテゴリーのサブジェクトとか言ってましたけどね、この人。

osi: 難しいね。


しづむ: osiさん。『じゃんけん』って何ですか?


osi: じゃんけんも知らないんですか? まったくしょうがないな。

しづむ: はい。ちょっと文明が育ってなくて。

osi: じゃんけんっていうのは、即興で勝負をしたいときによく用いられる競技なんだけど、

しづむ: 即興で勝負をしたいときに!?

osi: すぐに勝ち負けを決めたいときに用いられる競技なんだけど。

しづむ: わかりやすいですね。

osi: 手を使って勝負するんです。

しづむ: 手を!? 手とは、ここについてる「hand」ってことですか?

osi: そうです。人体的な手です。道具はいりません。己の身があればどこでもできます。じゃんけんは二人でもできるし、大勢でもできます。

しづむ: 36人でも!?

osi: できます。じゃんけん……手でどうやって勝負するかというと、3種類の……。3種類の手の形を……。

しづむ: 手の形は1種類じゃないんですか? 先生。

osi: 違うんです。「グー」「チョキ」「パー」っていう3種類なんですけど、それぞれどう表現するかっていうと、グーは人を殴るときの……。

しづむ: 人の殴り方はそれぞれだと思うんですけど。

osi: 親指を巻くように……。

しづむ: 親指を巻く?

osi: グーっていうのは握り拳ですね。これが手の形の1種類です。2種類めは「チョキ」って言って……しづむさん、写真とか撮られたことあります?

しづむ: 一回もないんですけど。

osi: 生まれてこの方?

しづむ: 一度もないんです。

osi: 今までの自分の記録何も残ってないんですね。

しづむ: そうなんです。

osi: えっと、ピースって知ってます?

しづむ: 平和のことですよね。

osi: 写真のポーズとかで定番なんですけど、ピースっていうポーズって知ってますか? ピースっていうのは人差し指と中指を残したまま、それ以外の指を掌の真ん中に集結させる──。

しづむ: 何を言ってるのかわからないんですけど。

osi: とりあえずまあチョキっていうのはそういう形のことです。で、パーはそのまま五本指を広げて、そのままがパー。ビンタするときの手ですね。

しづむ: また人を殴ろうとする。

osi: で、その3種類の「グー」「チョキ」「パー」というのを、その3つの中から1つを選んで出すんですよ、相手と同時に。

しづむ: いつ出してくるかわからなくないですか?

osi: 掛け声があるんですね。「最初はグー、じゃんけんぽん」っていうのがだいたい日本人の定番の掛け声なんですけど。

しづむ: いつ出せばいいですか?

osi: ポンのときですね。この瞬間に1つ選んで出すんです。で、相手と一緒に出して、例えばしづむさんがパーを出して相手がチョキを出したとするじゃないですか。そしたら、しづむさんは負けです。

しづむ: ええ!? なんで!?

osi: 負けなんです。「グー」「チョキ」「パー」にはそれぞれどっちが勝つかどっちが負けるかっていう関係性が決められてるんです。

しづむ: はあ。

osi: 例えば今のパーとチョキだったらチョキの方が強いんです。

しづむ: ええ!? なんでですか?

osi: なんでもこうもないんです、決まってるんです。

しづむ: ええ!?

osi: あ、思い出しました。えっとパーっていうのはペーパーなんです。

しづむ: ペーパーのパーなんですね。

osi: 紙なんです。チョキの形を思い出してほしいんですけど、何かに見えてきません? ハサミに見えてきたでしょ?

しづむ: うそ!?

osi: ハサミなんです。ハサミっていうのは紙を切れるでしょう?だからチョキはパーに強いんです。道理にかなっているでしょう? 切り刻めるじゃないですか、なきものにできる。

しづむ: さっきから暴力的な……。

osi: なのでチョキの方が強いんです。たとえばしづむさんがパーを出して、相手がグーを出したとしましょう。そうしたら、しづむさんの勝ちです。

しづむ: ええ!? なんでですか?

osi: なんでかっていうと、パーは紙だったじゃないですか。グーは石なんです。紙でつつみこめるじゃないですか。だから、紙の方が強いんです。

しづむ: ほう。

osi: 今のでチョキとパーと、グーとパーの優劣がわかりましたね? グーとチョキはどっちが強いんだっていう話なんですけど、この場合はグーが強いです。

しづむ: へえ、わかりました。

osi: っていう簡単な勝負を決めることができるゲームです。じゃんけんというのは。わかりました?

しづむ: わかりました。

osi: じゃあ今度からもっと気軽にみんなとやってみてください。


しづむ: やばかったな、じゃんけん。

osi: じゃんけんって、でもさ、説明されることなくできるようになったよね。こんな怖い説明受けてないよね。


しづむ: なんでも聞いて。

osi: なんでも答えてくれるの?

しづむ: なんでも知ってるよ。


osi: 「リバーシ」(別名オセロ)ってなんだっけ?


しづむ: ああ、オセロか。オセロ……いい質問ですね。これはボードゲームの一種です。

osi: ボードゲームってなんですか?

しづむ: えっと、ボードゲームはね、道具を使って行うゲームです。何を使うかというと、ゲームの場を表す、格子状の……。

osi: うん。

しづむ: 格子状の……ボード。

osi: 格子状のボード?

しづむ: (オセロは)マスがかかれたボードと、裏面が黒で表が白になったコマのようなものを使います。この2種類を使って行う、二人用のボードゲームです。

osi: 二人でやるゲームなのね。

しづむ: はい。最初の人は……えー……違う……ウッ……ェアー……。……オセロはね、いい質問です。

osi: ……色がポイントなのかなぁ? もしかして。

しづむ: オッ……えっとねえ、フォローしてくれるね。対戦する二人は、コマを同じ数だけ分け合って最初に持っています。それをボードの上にひとつずつ出していきます。片方の人は黒、片方の人は白を出します。

osi: 裏表あるけど……ってことですね。

しづむ: ボード上に1つずつコマを出していくけど、えー……っとねぇー……………。オセロはひとことでいうと「陣取りゲーム」なんですね。

osi: 陣取りゲーム。

しづむ: 黒のコマを進める人は……。……んぁー……違うな……。

osi: ……マス目とかと関係するのかなぁ?

しづむ: すごいこというね。マス目に1つずつコマを出していくんだけど……。

osi: そのマスの数で陣地が大きい(広い)がわかるのかな?

しづむ: そうなんだよ、君よくわかってるね。

osi: なるほどね?

しづむ: なんて言えばいいんだろうな。たとえばボードにすでに黒……黒いコマと白いコマが出てるとするじゃない? 白いコマを黒いコマではさんだ場合、間のコマは黒になるんですよ。黒い人のものになる。あっそうだ、わかった。

osi: はい。

しづむ: ボードの1マス1マスが陣地なんだけど、黒い面が表の場合は黒の陣地で、白い面が表の場合は白の陣地になってるわけ。陣地をとるためには何をしたらいいかというと、自分の色で相手の色のコマをはさめばいいのよ。挟むと、間にある相手のコマを自分の色にすることができる。

osi: なるほど。

しづむ: そうやって自分の陣地を広げていくというゲームです。最終的に陣地が広いひとが勝ちになります。

osi: なるほどね。

しづむ: はい。


osi: おもしろそう〜! 


osi: やってみたーい。

しづむ: よっし………。怖かったわあ……。


しづむ: なんて難しかったんだ、でも面白かった。

osi: なんかでも、やっぱさ。

しづむ: うん。

osi: 実際にやってるところを見てもらうのが一番はやいよね。

しづむ: それは何でもそう。


( そして席を立つふたり…… )


 みなさんもぜひ友達とやってみてください。意外と盛り上がります(説明の練習にはなりません)

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