【エッセイ】哀しきうちの部活
今も昔も、学生の自己紹介の定番といえば「所属している部活について」である。大抵の場合、「何部なの?」「〇〇部だよ」「へぇ、そうなんだ!いいじゃん!」というようなやりとりで会話が弾む。しかし、私が高校生になってから、こんなにもスムーズに話が進んだ試しがない。
私は高校で文芸部に入った。文芸部とは小説や詩、エッセイなどの創作を行う部活なのだが、吹奏楽部やサッカー部というような人気部活と比べると、かなり知名度が低いようだ。入部したことを伝えても、初めて耳にする言語を聞いた時のよう