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精神疾患の受容について

以前記した自己受容については下記記事にて。

身体疾患や障害についても同様の過程はあるものと考えるが、明らかに精神疾患と異なるのは目に見えたり、数値として明らかな点である。
そのために、身体の疾患や障害については、その受容過程は時間の経過と大いに関係するかもしれない。
もちろん、精神疾患についても時薬などというものはあると思うし、必要ではあるが、その前提として受容が必要という点、治療において受容が比較的先に想定されているのではなかろうか。

精神疾患と診断されても、それを認めることが難しい場合もあるかと思うし、そもそも疑問がずっと残ることも多いかと思う。なぜ自分が?という点である。

医師による診断がされて、精神疾患の治療に取り組むにあたり、先ずはそのことを受け止める作業から入ることになるだろう。
急性期においては、そこに至るまでに時間がある程度は必要であろうし、それを過ぎなければ積極的な治療には至らない。
この積極的な治療に入る時に受容という過程が必要なのだと考える。
急性期において、かなり辛い症状や状態に苦しみながらも、自身の疾患については考える暇もないのが現実かと思う。
そこを過ぎてはじめて、自身についた診断名の疾患に対して理解することが治療への前提となる。
理解するには、疾病教育や心理教育などが挙げられよう。そこに至る過程において精神疾患の受容という過程が必要なのだと考える。受け容れてはじめて、それに取り組む姿勢も作られるのではないかと考えるからである。

医師による都度の診察と並行して、自身の疾患への理解を深め、どのように対処し過ごしていくことが、その人らしい回復へと繋がるのかを考えること。この姿勢や態度も、病状の経過に伴い様々に上がり下がりを繰り返すものだし、常に一定の態度や取り組みを続けることは難しい。
しかし、これらの要因も含めた受容こそが、より良いその人らしい回復へと繋がるものと考えるのである。

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ともうる
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