流れをつかむ日本史「大正・昭和時代 後編」 日本史最終回
トモーロです。
今回は、流れをつかむ日本史最終回です。大正・昭和時代後編をお送りします。
前回は、第一次世界大戦後の戦後恐慌を迎える日本は、中国にどんどん攻めていきます。
それに対して、アメリカが日本に対して警戒し始めます。果たして日本はどうなっていくのでしょうか。
それではいきましょう!
<完全に不利な日本>
長引く日中戦争のなか、日本はアメリカ、イギリスによる中国の蒋介石(しょうかいせき)政権の支援を遮断するように工作しようとします。
これに反発したのがアメリカでした。アメリカは、日本向けの物資の輸出制限を行います。これがアメリカのうまさですよね。
日本を武力でするのではなく、「生かしてはおくけど経済的に苦しくさせるぞ」というアメリカの作戦です。
また、このころヨーロッパではドイツがフランスを屈服していました。この情報が日本に入ると、日本はドイツと軍事同盟を結びイギリス、フランスの植民地だった東南アジアに進出するべきだという意見が強くなります。
これまで日英同盟でうまくいっていた日本ですが、このころは完全に新英米的な考えが排除されていきます。
そして、日本はドイツと同盟を結び、イギリス、フランス、アメリカが支配する東南アジアや太平洋方面に進出する南進政策をとろうとした。
だが、日本の本当の狙いは日中戦争において蒋介石の援助ルートを遮断し、日中戦争の早期決着が狙いでした。
その後、日独伊三国同盟を結ぶがこれに対して、アメリカは日本に対して輸出制限から輸出禁止に変更し、日本を完全に敵対する状況になります。
アメリカが敵に回ったことで日本はソ連に頼ろうとします。しかし、ドイツが独ソ不可侵条約を破棄し、ソ連に進出を始めたことで複雑な関係になります。
アメリカ、ソ連を敵に回した日本。ここで、日本の満州占領と南進政策を警戒していたアメリカ、イギリス、中国、オランダはABCD包囲網を形成して日本に対して経済的打撃を与えた。
<第二次世界大戦>
アメリカは日本との戦争は時間の問題と認識していた。それでもアメリカは日本に対して、日独伊三国同盟の破棄、中国やフランス領からの全面撤退喉を要求する。
この要求に対して、もはや八方ふさがりの日本は開戦を決意します。ハワイの真珠湾、イギリス領のマレー半島を攻撃し、太平洋戦争が開戦します。
最初は日本が優勢で進み、わずか半年で日本は東南アジアの大部分を制圧します。しかし、ミッドウェー海戦によって形勢は逆転。
アメリカの圧倒的な兵力、物量には当然適うわけがなく、日本は敗北します。アメリカによる広島、長崎に原爆が投下され日本はポツダム宣言の受諾を認めます。
この原爆投下がミステリーを生んでいる。なぜ勝負は決まっているのに原爆が投下されたのか。
一説によると、日本の敗北はソ連も絡んでいた。しかし、アメリカがこの勝敗をソ連と共に日本を落としたとすれば、日本を単独占領できなくなる。
そう考えた、アメリカはそれを回避するために広島と長崎に原爆を落としたのではないかという説もある。とても興味深い話である。
終戦後、アメリカが中心になって日本の統括が進められます。GHQが東京に設置されます。
これに対して不満を漏らしたのがイギリスやソ連でした。アメリカがGHQを通して単独で日本を占領している現実に不満を抱きます。
そこで、占領の基本方針、政策に対しGHQに指示が、また監視することができる極東委員会が設立された。実際には、最終的な指示はアメリカを通すことになっていたので対して機能しなかった。
<非軍事化の民主化>
アメリカは日本を再建するにあたって2代方針を立てた非軍事化の民主化です。
占領後は軍隊が解散、戦争責任者を厳しく処罰、戦争協力者の公職から追放、軍国主義教育の停止を行った。
さらにGHQの指示のもと、日本国憲法が公布され第9条で戦争の放棄を含め、非軍事化はわずか1年で成立した。
民主化では、経済、教育、政治の3分野を中心に推進していきました。
中でも財閥解体は難しかった。日本経済の財閥独占体制の解体し、経済力が集中することのないよう独占禁止法を制定します。
しかし、米ソの冷戦がはじまると日本の経済再建が急務となり経済改革は不完全に終わった。
このようにアメリカの強い主導によって、日本経済は再建されました。第一次世界大戦後は戦後恐慌を迎え、絶望の不景気になっていたが、見事に復活します。
1950年に朝鮮戦争がはじまると、日本は特需景気と呼ばれる好況が続きました。その後も1970年代初頭まで高度経済成長を続け、ついには世界一、二の経済大国へと発展を遂げていきました。
<まとめ>
さあ、いかがだったでしょうか。流れが分かる日本史最終回、第二次世界大戦の終結まで見ていきました。
ここまで読んでくださった方ありがとうございました。
ここまで日本史を見てきましたが、日本史は学ぶことがたくさんありました。
それについての記事も後で書こうと思っておりますが、第二次世界大戦においては、やはり日本は冷静さを失い、アメリカとソ連を敵に回してしまったことが敗北につながったのではないでしょうか。
それにしてもアメリカとソ連の交渉はやはりうまい。見習いたいものがありますね。
さあ、これで日本史は終了になりますが、まだまだいろんな記事を書いていこうと思っておりますので引き続きよろしくお願いいたします。
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