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流れをつかむ日本史「平安時代 中編」
トモーロです。
今回も日本史、平安時代の中編を見ていきましょう。
どんどん勢力を伸ばしていく藤原氏。中でも藤原良房は、幼少の天皇の代わりに政治を見る摂政という役に任命されました。
その後、どのようになっていったのでしょうか。
みていきましょう!
<クレーマー藤原基経>
良房の次に実権を握ったのが藤原基経(ふじわらのもとつね)であった。当時の天皇、陽成(ようぜい)天皇も幼少だったため、基経も摂政になる。
しかし、基経の言うことを聞かなかったため「お、お前、俺の言うこと聞かないとダメだよ。」的な感じで陽成天皇はクビ。
そこで天皇になったのが55歳になる、陽成天皇のひい爺さんの子である光孝(こうこう)天皇が天皇になる。
今度、基経は成人後の天皇の補佐を行う「関白」という位につきます。もう天皇は名前だけだという感じで、基経はやりたい放題。
自分の思い通りであった基経だったが光孝天皇はわずか3年で死んでしまう。次に天皇になったのが21歳の宇多(うだ)天皇。
基経は、この宇多天皇のやり方にめちゃくちゃクレームをいい、宇多天皇に超嫌われます。
まもなく基経が死ぬと、宇多天皇が親政を開始。藤原氏はめっちゃ嫌いなので、側近から藤原氏を外し、その代わりに当時学者であった菅原道真(すがわらのみちざね)を側近にします。
この道真はめちゃくちゃ有能でした。まず行ったのが遣唐使の中止。当時の唐の状況を冷静に見ていた道真。
「宇田さん。唐の状況今やばいですよ。もう結構力弱まってきてます。遣唐使やめた方がいいっすよ。」と道真が宇多天皇に提案。
そうして派遣中止の13年後に唐が滅亡。道真のナイス判断。このころから政治や文化が「国風化」が進んだ。
天皇は、宇多天皇から醍醐(だいご)天皇へ。親政が続きのちに醍醐天皇の政治は理想とされました。
しかし、またも藤原氏。醍醐天皇は右大臣に菅原道真、左大臣に藤原時平(ときひら)に任命。
しかし、この両者が上手くいかず、時平に「道真は謀反を企んでいる」と密告され、道真は大宰府に左遷されてしまった。
<武士の誕生>
醍醐天皇以降、土地問題も変化していきます。土地はこれまで墾田永年私財法で、開墾した土地はそいつのものという法律でした。
しかし、これが大きな問題を起こします。開墾できる余裕のある貴族や豪族は人を雇って多くの土地を自分のものにしていき、どんどん豊かになっていきます。
一方で納税に耐えきれない貧しいものたくさんいた。このころも税は金ではなく米が主流。
そうしていくうちに朝廷の財政も悪化したため、納税に対して朝廷も方針を変更していきます。
税を確実に納めさせようと国司(今でいう地方公務員)を強化していく。国が定めた税を徹底的に回収する。
あとはお任せ状態とした。そうしていたら、税を多めにとって自分の懐に入れるのもありとされていた。ほぼカツアゲ状態。
乱暴に税を巻き上げるようになった朝廷、次々と開墾し裕福になる豪族や貴族たち。
朝廷は「あそこさ~めっちゃ開墾してるから税めっちゃ取ろうぜ」となりターゲットにされた豪族や貴族。
貴族や豪族は「めっちゃ雇って開墾すればめっちゃ贅沢できるじゃん」となり両者の利害は対立。
そこで、自分の土地を自衛するために地主たちが武器を取り武装し始めた。それが武士の始まりであり、集団を作るようになって各地で武士団ができ始めた。
武士は「貴族の周りにさぶらうもの」という意味で侍という言葉も生まれた。
<関東の巨大勢力>
武士団ができて、関東に巨大勢力を持つようになった。その武士団の筆頭が平将門(たいらのまさかど)であった。
力を伸ばした平将門は国司や豪族の調停依頼をたくさん受けるようなった。将門が積極的に介入しているうちに常陸国の国府を襲ってしまう。
そして、将門は反逆者となるが将門の勢いは誰も止められない。どんどんと力を伸ばす将門は関東のほとんどを支配してしまう。
何としても将門の勢力を抑えないといけない朝廷は、ついに将門の力を抑えるため武士を使って将門を抑えようとします。
この「朝廷が武士の力を借りた」というのがポイント。
結局、朝廷が大軍を関東に送り込み抑えようとしたが味方の矢に当たってしまい、死んでしまう将門。(平将門の乱)
しかし、この事件で武士の力、存在感を見せつけるようになりました。こうして徐々に土地を広げていく豪族たち。
ここで富を手にしたのがまたも藤原氏であった。
<まとめ>
いかがだったでしょうか。今回は、平安時代の中編を解説していきました。
まさか土地の問題から武士が誕生していたんですね。そして、不死鳥のように出てくる藤原氏。
しかし、富を手にした藤原氏でしたが今度は藤原家内部でも権力争いが生じます。
果たして武士の誕生がこの後どのように変化していくのでしょうか。次回もお楽しみに。
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