藤岡陽子の「ホイッスル」
重苦しい読後感。結末がポジティブだからって爽やかとは言えない。
残りの人生を考えるようになった世代にとっては引き摺るな。
面白いか、と聞かれたら難しい。
聞かれた相手によって答え方は変わると思う。
すごい小説、ではある。
かいつまんじゃうと。
若い彼女に嵌まって勝手に財産を処分して失踪した”おじいちゃん”。
残された家族それぞれの人生。
実はその若い彼女っていうのは詐欺女。
こう書くと、ほんとバカバカしい話だ。
ただ、60年も生きているとバカバカしい話が現実に起きることを知ってる。
そういう同年配は引き摺るのだ。
一気読みしすぎで疲れた。
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