地図旅行クラブ
「旅行」というより、「旅」に出たい。
そうか、「旅行」は「行く」で、「旅」は「出る」だ。
一人旅だ、放浪の旅だなど大層なことを思っているわけでなく、自分なりのテーマを決めて何処かへ出かけたいだけ。
ただ「旅行」という響きはなんだかマッチしない。
旅行でも旅でもいいんだけど、好きになった原点は、中学1年13歳の時の「地図旅行クラブ」だと思う。
千葉県松戸市立第一中学に入学したのは、今からもう45年前。放課後に行う任意の部活とは別に、週に1回の「クラブ活動」というのがあってどこかに所属しなければいけなかった。
部活は運動部に入っていたから、なんでもいいから穏やかなところに、てきとうに時間を潰せるなんて動機で「地図旅行クラブ」を選んだ気がする。
授業で使う「地図帳」を広げて、行きたい場所を決めて、たぶんまだ交通公社と呼んでいたと思うけど、今のJTBね、そこが出していた分厚い「時刻表」で旅行の計画を立てる。
旅行の計画といっても、実際に行くことはない。
乗り継ぎがうまく行くかな、なんて考えながら時刻表を指で辿りながら、ノートに書き写す。
特急料金や、寝台料金なんかも調べる。
楽しかったな。
「周遊券」は当時あったかな、「青春18きっぷ」が始まったのはもう少しあとだったはずだ。
大人になっても、今もマイカーで出かけるより公共交通機関で出かけるほうがずっと好きだ。
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