「にじいろのさかな」

この絵本の発刊は95年だから長男が3歳の時。図書館を棚の端から読むほどの読書好きだった母が、初孫の彼に買ってあげた。
ひとりだけ虹色の鱗（うろこ）を付けた「にじうお」の物語。
装丁も絵も素敵だし、子供たちに「皆と同じである必要はないんだよ」って伝えることを信条にしてた僕には母の選択が嬉しかった。
それから、僕は友人の出産祝いには決まってこの絵本をプレゼントした。もう10冊以上になるはず。

最近はどの本も多くのレビューが書き込まれ、この絵本には「虹色の鱗を分け与えて仲間を増やした」という行為に否定的な見解もあった。
そうか、そういう見方もあるのか。

これを買う時だけ、書店の児童書コーナーでしばらく過ごす。
有名な童話の絵本を開くと、あらすじの記憶違いに気がついたりして面白い。

著者／マーカス・フィスター
翻訳／谷川 俊太郎

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