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根っからのインドア人間が、健康ToDoの習慣化に踏み切った、たった一つの理由【メンタルヘルス オススメ本紹介】

今回は、わたしが適応障害による休職中に感じていたモヤモヤ。そのモヤモヤに対して、一つの指針を示してくれた本を紹介したいと思います。

ちなみに、そのモヤモヤとは、「何もしない自分がこうして生きていていいのか。」というものでした。家族に食事を用意してもらって、今まで通り暮らしていていいのか。何も生産的なことをしていない自分が、「働かざる者食うべからず」をモットーにしていた自分が、これでいいのかと悩んでいました。

そして、この「生産的でない」という気持ちは、実は心の奥底にある、根深い思い込みと結びついていました。
今回は、こうした休職中の、自分で自分を追い詰めていた時期に、重要な考え方を教えてくれた精神科医 樺沢紫苑先生の「精神科医が見つけた 3つの幸福 最新科学から最高の人生をつくる方法」(飛鳥新社)について紹介したいと思います。


がむしゃらに成果を求めていたが、どこか感じていた違和感

このままで本当にいいんだろうか?

早速、本の説明に入りたいところなのですが、その前に少しだけ休職中のわたしの想いについて触れさせてください。というのも、恐らく、こうした思想を持っている方は結構多いと思うからです。

ズバリその思想とは、

成果・結果を出さなければ、存在価値がない

というかなりマッチョな考え方でした。

この世界で「生きている価値がない」までは思い詰めなかったものの、自分が所属しているコミュニティ、例えば、学校や会社などで成果を出せていない自分に価値がないと、ひたすら自分を責めていました。

そして、思い返すと、とにかくこの考えがずーっとわたしの根底にはありました。自分の居場所や発言権、行動しやすさは自分が出した結果によって勝ち取るもの
そんな考え方が意識せずとも、小学校低学年頃からしっかりと根ざしていました。これについては、直接的な原因は未だわかりませんが、カウンセラーさんとのセッションを通じて、まず、このことに気づけただけでも大きな進歩だったと言えます。

そして、同時にこの考え方は自分としても「ひたすらつま先立ちでマラソンをしている」ような感覚があり、このままでは長くは続かない、本来自分がやりたい歩み方とはどこか違うという感覚を、心のどこかで持っていました。

そんなときに、出逢った本が先ほどの樺沢紫苑先生の本でした。樺沢先生は、60万部の大ベストセラー「アウトプット大全」など、多くの著書を持つ精神科医の方です。それから「精神科医・樺沢紫苑の樺チャンネル」のYoutubeも今もときどき見るようにしています。

この本のなかで、「成果を追い求める姿勢が苦しくなるのは、構造上当然だった」と非常に納得感のある考え方を提示してくれました。

幸せの土台は健康、その上につながり、その上に成果がある

一番大切なのは、健康でした。

この「3つの幸福」では、ピラミッドの下から順番に

・1番下の土台部分が、健康面の「セロトニン的」幸福
・中段部分が、人とのつながりの「オキシトシン的」幸福
・最後に、一番上の部分の成果面の「ドーパミン的」幸福がくる

と定義しているものです。

ひたすらに成果を求めて仕事に全振りした結果、身体を壊してしまったらもう何もできません。確かに、風邪を引いたり体調を崩したりすると、改めて「健康って大事だなぁ」と毎回身に沁みるのですが、体調が戻るとすぐに動けることが「当たり前」に戻ってしまい、毎度同じ感動をする始末です。

また、成果を求めて、人とのつながりを断ち、お金や地位を得ても、誰も信用できない毎日というのはどうでしょうか。想像するだけでもしんどそうですよね。

そして、先ほどのモヤモヤの根っこにあった成果主義的な発想。成功や地位・お金といった「ドーパミン的幸福」は一時的な興奮であり、瞬発力はありますが、長続きしません。
また、「もっともっと」という形でどんどんより強力な刺激(成功)を求めていくため、どこかで限界が来る構造になっていたのです。

なるほど、こうして考えると、自分自身がいかに無理ゲーのルールで戦おうとしてたのか。「このままでは長くは続きそうにない」という考えがよぎっていたのもうなづけます。

リモートワークで染みついた悪習慣

リモートワークによって、運動しなくなってしまった

そして、ここからは、先ほどのマインドの話とはまた違った話もできればと思います。
わたしが休職していたのは2021年。さらにその2年以上前、つまりコロナになる前から「ノートPC1つあればできる仕事」にシフトしたく、リモートワークの働き方をしていました。

それ自体は、生産性が非常に高いので「リモートワークが悪い」という話では決してないのですが、そのスタイルでの仕事に没頭しすぎてしまい、定期的に腰や膝、肩や首などに痛みを覚えて病院に行く始末。しかも、病院や整体はあくまで対処療法というか、痛みが出てから行くような形では解決しない。日頃からケアしていく必要があり、それでも追いつかないときに行くものなんだと感じるようになりました。

ここでいよいよ気づきます。

意識的に運動やストレッチを毎日ToDoに入れる必要がある。

人は、必要性を心から納得したときに、はじめて動く

なかなか重い腰は上がらないもの

樺沢先生の本では、朝決まった時間に起きること朝散歩を行い日光を浴びてセロトニンを生成することを推奨しています。
そして、睡眠・運動・朝散歩を本のなかでも、そして、Youtube動画のなかでも再三繰り返しています。

こうして、改めて健康的な生活、起床と睡眠、食事や運動などのいわゆる生活習慣を本気で見直す決意が固まりました

つまり、休職中にこれから先の人生に対して、自分に合った、長く続けられる幸せを目指していこうとした結果、健康の重要性を再認識し、健康ToDoに真剣に取り組む形となりました。

とは言え、もちろん、毎日のToDo化し、継続していくというのは、スモールステップ・スモールスタートが大切です。わたしも少しずつ追加・改良していますが、今のToDoや毎日ルーティーンとして健康系では以下のようなものを実践しています。

ルーティーン
・朝起きたらカーテンを開ける
・口をゆすぎ、丁寧に水を飲む
・洗濯物セット・干し

ToDo
・【セロトニン】FitBoxing / 筋トレ or サウナ or 長時間のウォーキング
・【セロトニン】 ラジオ体操 / ケアストレッチ or あずきのチカラ
・【セロトニン】 朝散歩 / 味わい散歩 or アーティストタイム 30分

ToDoには【セロトニン】と記載があるように、目的を一緒に書くようにしています。ちなみに、同じ文脈で「一緒にいて心地いい人、繋がっていたいと思う人に連絡を取る」という【オキシトシン】(的な幸福)のためのToDoも入れてあります。

ちなみに、今回の本はご自身のエピソードと合わせて紹介されているチカコさんのnoteも非常に参考になりましたので、紹介させていただきます。

成果主義的な考えが主流になっている会社やコミュニティは多く、「自己責任」としきりに言われるようになってきたのも関係しているのではないと個人的には思います。
そんななか、わたしのように「戦わなければ生きられない」という某平成仮面ライダーのような考えを持っている方は結構いらっしゃると思うので、そんな考え方にモヤモヤしている方がいたら参考になれば幸いです。

日々の小さな変化や幸せを、丁寧に噛み締めながら生きたいなと思います。
この本読んだよ!とか、樺沢紫苑さんのこの本が好き!などあれば、ぜひコメントで教えてくださいね!

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灯火 @ココロ・カタチ・ヅクル「リ・キュレーター」
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