
小2長女、来年度の居場所が決まった話。
小2長女が支援学級を勧められて、10月終わりの懇談会で、支援学級のお試し期間を設けられた。
11月末の懇談会で答えを出さないといけない状況になりました。
今回は、その11月末の懇談会、当日の話しです。
支援学級のお試し期間中に長女がどんな様子か。
懇談会の前に一度、見学に行きたいです。
と先生に頼みスケジュール調整を行い懇談会当日の午前に見学することになった。
(その日の夕方に懇談会)
奥さんは仕事の関係で別日に1人で先に見学を行なっていた。
僕は義理母と懇談会当日の午前に見学に行った。
(午前に見学、夕方に奥さんと合流して懇談会という流れ)
まずは、2年生の学級で生活の時間を見学。
普通学級で過ごす長女は皆んなと同じように授業を受けているようで、先生の言っている内容まで理解できてない様子が伺える。
例えば、手紙を書きましょうと、先生が例を提示するが、その例をそのまま手紙に書いてしまうなど。
他のみんなは自分の思ったことを書いていた。
やはり、考える能力は文章や理解する能力と関係があるのだろう。
長女は読解力、超苦手。
長女は、字が書けない。読めない。
読めても「お・は・よ・う」と一つづつ。
算数の文章問題は数字を見て3×4が答えだが、
読解ができないので3+4だ!と適当。
そういところが先生達が気にしていた。
「本人にとっての困り感」
として出てくるのだと。
授業を見ているともう一つ気になる点が、
それは、担任の先生。
授業参観の時は支援教員の先生が途中から入って来たので気にならかったが、
30対1の担任の先生の様子を見ていると、支援級に行っている子への教え方が雑に見えた。
支援級に行っている子がプリントを持っているとそれをすかさず取って水性ペンでささっと書いて
それを、「じゃー、なぞって」と言うわんばかりに渡す。
その様子を見ると30対1の先生はそれほど忙しいのだろう。
カリュキュラムに沿って進む授業の中で支援級の生徒はそれほど蔑ろにされる立場にあるのかもしれない。
そんな感じがした。
その環境で普通級にいると、それはそれで、おいてけぼりになる可能性がある。
むしろそれが、普通級なのだろう。
この対応は先生、それぞれで違うのだろうけど、投げやり感は否めなかった。
この中で長女を普通級を推し進めるのはどうなのだろうか。
その後、支援級での様子を見る。
休み時間になり長女がクラスからルンルンで筆箱を持ち出てきた。
支援学級に行くと次女も友達と一緒に笑顔で隣の教室に行った。
支援学級では、小2長女のレベルに応じたプリント。
小さな文字は見えにくく理解に繋がりにくいところもあり、
長女に合わせて拡大コピーしたプリントを用意してもらっていた。ありがたい。
そして、少人数制、この時は3対1、本人に丁寧に教えながら進めて行く。
先生の配慮もあり、あとの2人も同じ2年生の子。
その内、1人の子は明らかに普通級でもついていけそうな子がいた。
その子は、聞くと1学期遅れているのだそうだ。
学年ではなく学期数の遅れも支援級の対象!?
それほど、普通級はカリュキュラムに厳しいのか!?と思うほどだった。
小2長女はプリントが出来て遊びたい!
となり、他の子も終わったので、
プレイルームでトランポリンをしたり平均台で遊んだりしていた。
楽しそうに遊ぶ長女を見て、僕は未来を心配し過ぎていたのかもしれない、、、と少し思った。
隣の支援級では次女が勉強していた。
うん。次女も頑張ってる。
支援級での見学が終わり、先生の話を聞く。
このお試し期間で長女のレベルを見極めている段階です。
なので、長女は今、次女と同じようなプリントをしているとのこと。
その中でプリントの文字の大きさ、図形を書くスペース、数え方、教え方、伝え方など本人の特性に合わせて学習を進めて行きますと。
また、支援学級では、日常生活の実践に応じて、
畑で作った野菜を授業参加の日に実際に売ったりして金銭感覚を養い、
算数が日常生活でどう使うか等勉強していきます。
と説明を受けた。
一旦、義理母と帰る。
「なににせよ、子供が楽しく学校に行くことが一番、そして基礎が一番」
と義理母の思い。
あれほど、普通級を押していた義理母、一緒に見学に行けて良かった。
夕方の懇談会。
奥さん、義理母、僕、担任の先生、学習コーディネーター、支援級の先生の6人で話し合い。
まず、担任の先生から、
「今日、見ていただいた通り本人は私が話す内容を理解してはいる? だろうけど、それが、うまく表現できていないです」
「その理解の部分については、体育の授業にも現れています。ボールを投げるルールで敵、味方関係なくボールを投げてしまったりしています。ここでは、ルールの理解ができていない点が浮き彫りになります」
「その中で、本人にとっての困り感、と言うものが徐々に長女さんの中に溜まりやがて本人に込み上げてしまう。出来事が最近ありました」
「それが、掛け算の暗唱の時です。掛け算が言えずにその場で泣いてしまいました」
「今までは、泣いたことはなかったのですが、その時泣いてしまったのです。それが、本人にとっての困り感、が本人にも気付いて私たちにも伝わった瞬間でもありました」
「普通級はどうしてもカリュキュラムに沿って動きます。その中で30対1ではなかなか見れないこともあります。長女さんにとって支援級と言う選択肢もありだと思います」
支援級の先生から、
「今2年生ですが、1年生の部分から実施して足し算の繰り上がりは出来ますが、引き算になると出来ていないです」
「カタカナも分からない様子です」
「数字が少ないプリントから実施して行くと本人は分かりやすく意欲的ですね」
「プリントなど大きめのサイズだと本人は理解しやすいです」
「教えるのは直接アドバイスを伝えるだけでできることが多いので個別で教えて行くことで、分かった、できたが増えて行くと思います」
学習コーディネーターから、
「今の話を聞いて親御さんの意見はいかがでしょうか?」
僕たちは、見学の内容や本人の様子からある程度決めていた。
「前回の懇談会でも話していた。本人の困り感、それが掛け算で出てきたことは納得しました。本人も支援級が楽しい行きたい。と言っているので私たちは支援級で行かせたいと考えています」
と言うと先生から拍手があった。
「ただ、親が行きますと言っても親と先生の決め事になるので、本人から伝えてもらいたいと思います」
「本人には、今日懇談会があることを伝えています。朝の時に本人に支援級に行きたいなら直接、先生に伝えるように言ってあるので、今学童にいるので連れてきてもいいですか?」
と先生にお願いした。
支援級の先生が私が連れてきます。と言って席を立った。
数分して、支援級の先生が小2長女を連れて戻ってきた。
僕は長女に、
「今、先生達とここで支援級の話をしたんだけど、本当に支援級にいきたいの?」
頷く長女。
学習コーディネーターの先生が、
「お試しの支援級はどうだった?」
と聞くと、
「楽しかった」と長女。
「じゃ、自分の口で先生に伝えてみよう」
と僕が伝えると、
長女はもじもじしながら、
「支援級にいきます」
と先生達に伝えた。
支援級の先生が、
「分かりました。またがんばりましょう」
と締めくくり懇談会は終わった。
今もお試し期間は継続中、
来年度に向けて、少しづつ支援級にも行っている。
ようやく来年の行き先が決まった。
11月の終わり頃でした。