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ねんねトレーニングって効果があるのか考えてみる。
Instagramなんかでチラホラ見かける「ねんトレ」アカウント。
フォロワーも1万人を超える垢もゴロゴロいて人気なんだなと思う。
確かに、赤ちゃんは寝ない。
というか、親の思うとおりには寝てくれない。
そりゃそうだ。
赤ちゃんも人間だもの。
私自身、夜中に生後数ヶ月の息子が寝てくれなくて本当に辛くなって、
となりでスヤスヤ気持ちよさそうに寝ている旦那をみてイライラするまでを、すでに経験済みです。
本気でメンタルがやられるんだよなぁ…。
あんなに可愛い自分の子が「可愛くない」って感じてしまったりするから、結構深刻。
「ねんトレ」なんて夢見たいな方法が本当にあるなら、やってみたい!
そして、親子で朝までぐっすり眠りたい。
そこで。
本当の「ねんトレ」ってなんなのかを調べてみた。
赤ちゃんをどうやったら寝かしつけられるのか、それって日本人だけでなく世界の親たちが悩んでいることで、産後うつ病なんかの原因になったりしていてい深刻な問題になっていて、医療や心理学、社会学など様々な分野で研究されている。私も、いろいろ論文読んでみたのだけど…。
今のところ、「ねんトレ」は方法を理解してやれば結構役に立つらしいということが論文を読んでいててわかったことをメモしておきます。
「ねんトレ」の正しい方法
結論:「決まった時間になったらベッドに寝かせて放っておく」
親たるモノ、寝かせる時には、赤ちゃんが寂しくないよう抱っこしてあげたいと思うし、せめて、寝付くまでそばにいてあげたいと思う。
赤ちゃんが泣けば、どこか悪いのかと心配になって抱きあげたくなるし、お腹が減ってるかと思って、授乳をする。
じつはその行動が、赤ちゃんの「覚醒」につながってしまっているということがいろんな研究でわかっていて、
赤ちゃんってのは、空腹ではなくてオムツも汚れてなければそのうち寝る。
というシンプルな結論なのでした。
よく考えると、大人の私たちも眠ろうとする時に話しかけられたら眠れませんよね。赤ちゃんも同じです。
泣いている赤ちゃんに親が耐えられるかということが、
重要な問題なのです。
泣いている赤ちゃんを放っておくことは、虐待ではないか。
なにより親として最低、よい親になれないのでは?
という心理が、主に母親を苦しめてきたわけです。
そうすると、泣いている赤ちゃんを放っておけないし
ましてや部屋に1人にして寝かせることなんてできない。
でも、赤ちゃんて、泣くんですよ。
なにしても、どうやっても。そういう生き物なので。
でも、いつか寝るんです。
放っておけば。
あまりにも、放っておくのが辛いなら、
泣いてもすぐ見に行かない。
5〜15分待ってからみにいく。
で、安全を確認したら、抱き上げたりせずすぐ部屋を出る。
次に泣いたら、待つ時間を少しずつ長くする。
そうこうしているうちに、赤ちゃんはすぐ寝るようになります。
本当に「ねんトレ」は効果があるのか。
このトレーニングをすれば赤ちゃんが全員必ず寝るようになるか、ぐずらなくなるかといえば、そうとはいえないようです。
「ねんトレ」の効果については、いろいろ研究されていますが、結局のところそれが赤ちゃんの睡眠の改善につながっているかは「わからない」し、トレーニングをしてもゆくゆく「よく寝る子」になるかも「わからない」。
一方で、「ねんトレ」の方法を、妊娠後期から産後早期に教わった親は、赤ちゃんの「寝かしつけにくさ」を感じにくいという研究結果もある。
育児について何も知らないままとか、誰からもサポートを受けられない親は子育てにつまづきやすいということなんだろうな。
ちなみに、赤ちゃんって
だいたい生後4ヶ月くらいから少しずつまとめて寝るようになります。
それまでは、まとめて眠るのは難しいこともありますが、
ゆくゆく、寝かしつけやすくするためにできることはあります。
また次回書いてみようと思います。
参考文献
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36375604/
https://aasm.org/resources/practiceparameters/review_nightwakingschildren.pdf
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