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母の、割烹着の反対のもの・・スモックとMunch time。
母、そろそろ、足が思うように動かなくなり、台所仕事、その他細々とした家事から卒業と、前ボタン式のスモックが欲しいと、もらす。
来年度の家計簿を買いに、本屋さんから出たところに、和装、洋装の年配者、昭和生まれの人ら向けの服屋さんがあった。
そこで、DNAというものだろうか、ピンときて、母は、こういうものが欲しいのかと。
値段は、9800円。久留米の日本製。
本屋さんに入る前にそのお店を覗いて、赤色系統のものに目がいく。それで、店員さんにモデルになってもらい、着てもらう。似合う。
自分もさっと羽織ってみる。着心地はいい。
しかし、予算オーバーなのであった。
で、頭を冷やすために、本屋さんで、家計簿を買う。
本屋さんから出てくると、今度は、ブルー系のスモックが並んでいた。
母は、口うるさく、「ビンボーのくせに」「こんな高いものを」と必ず、愚痴る。
赤系は、彼女には似合わないと、判断し、ブルー系を思い切って、買う。
普段、自分の衣類は、作業用のワークマンのパーカー1枚買った切り。
靴下さえも、買わない。古着を利用。
一人暮らしには、排便トラブルがあるので、紙オムツパンツは、定期的に購入しているだけ。
なのに、口うるさい母には、9800円のスモックを。本当に割りに合わないストレス買い物をした。
で、実家に持っていって、値段は言わず、煽てながらも、着せてみる。
すると、予想外以上に、気に入り、「こんなのが欲しかった!!!」
「今から着る!!!!」
と、即、着古した割烹着エプロンを脱いで、そのスモックを着用。
最初から、贅沢させてはいけなかったと、あとで、ものすごく後悔した。
自分の靴下は、10年以上前のものを使いまわして、全く衣類関係は、購入していないのに、「ビンボーのくせに」という悪魔言葉の呪い。
しかし、介護認定がおりれば、ディケアに通うことになるから、「母の幼稚園服」と内心で思い、口に出すのは、「ディケアに通うようになっても、それだったら、恥ずかしくないよ」と、煽てるには、もってこいのアイテムだった。
次は、現実的な本人の経済力、人格、私自身の経済力、本人の年齢に相応する、本当のスモックをと。それが、現実なんだよと、思い知らせるように、2000円台のものを、かろうじて、買っておいた。ここで、また、わがままが出ようとも、もうスモックの買い物は、キッパリ止めることにした。
Munch timeをとることで。
最近の、実家でのストレス発散法。今まで姉のお手製のおやつが届いていたが、「無理しなさんな・・」と、一言。作務は、早めに切り上げ、必ず「おやつタイム」。
自分で、用意した100円相場のおやつを出して、もぐもぐ(MUNCH TIME)。母にも、差し出して。実は、姉のお手製おやつも、ありがたいんだけど、ストレス。そこで、たわいのない会話を、帰路に着く前、母と10〜15分。品を変えては、母に味見させると、その反応が面白いから。
写真がありました。
母のものは、エメグリーン系です。
![](https://assets.st-note.com/img/1702077534210-jedJH3Wfac.jpg?width=1200)
今は、私のスモックをきて、両手に傘か、ストックを持って、家の庭を歩き周り、独りリハビリに励む。
スモックが、母に「エール」を送るとは、思いもしませんでした。(後日談)
心の中では、プッと笑ってます、私。
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