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絵本のストーリー

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記事一覧

花あれば、心躍る⑧

花あれば、心躍る⑧

コウヤくんは 身体から抜け出したココロを 必死に追いかけました。

「ま、待って~!」
コウヤくんは ココロに向かって叫びながら 追いかけ続けました。

すると、 ココロは ある大きな木の前で ようやく立ち止まりました。
コウヤくんは 息を切らせながら なんとかココロに 追いつくことができました。

ココロは その大きな木の周りを フワフワと漂っていました。

コウヤくんは どうにかココロを 自分

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花あれば、心躍る⑦

花あれば、心躍る⑦

鎧を脱いで 身体が軽くなった コウヤくんは 次第に 足取りも軽くなり スキップをしながら 鼻歌をうたって 楽しそうに 歩いています。

すると 道の脇に きれいな 黄色い菜の花が 咲いていました。
そのお花は なんだか まるで あの女の子のようだと コウヤくんは思いました。
コウヤくんは 菜の花を 1本摘んで カバンにしまいました。

その瞬間に、コウヤくんが持っていた地図に 少しだけ 道が浮かび

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キミは神様からのおくりもの①

キミは神様からのおくりもの①

むかし むかし ある山に オニが すんでいました。

オニは トラの皮で できた ふんどし一枚の すがたで 青い肌を あらわにし、 頭に 角が 1本 はえていて、 牙が2本 口から 出ています。
その 見た目から おそれおののいて だれも オニに 近づくものは いませんでした。

オニの お父さんや お母さんは 食べ物を さがしに 山を おりてから ずっと 帰ってきません。
オニは いつも いつも

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おじさんの青いハンカチ

おじさんの青いハンカチ

ぼくは 毎朝 がっこうに いく途中にある 公園で あるおじさんと 会う。

おじさんは ぼくを 知らないし ぼくも おじさんのことを よく知らない。

でも ぼくは おじさんのことを 少し 知っている。

それは おじさんの 青い ハンカチ。

おじさんは いつも 背中を 丸めて ダンゴムシみたいに 歩いている。

それに たばこの においがついた スーツを きているし、
たまに 朝なのに お酒の

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はるちゃんの目玉焼きうらない

はるちゃんの目玉焼きうらない

「ねぇねぇ、ママ?」

「なーに?はるちゃん」

「目玉焼きうらない、やろー!」

「そうしよっか!じゃあ、れいぞうこから たまごを1つ だして」

「はーい!」

「じゃあ、はるちゃん たまごを割ってくれるかな?」

「はーい!はるちゃん、できるよ!」

パカッ! ベシャッ!

「わぁ! きみが 割れちゃった…。」

「大丈夫よ、はるちゃん。
ほら、こうして おはしで えがおをつくってあげたら…

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ウサギとカメ

ウサギとカメ

むかしむかしのお話です。

あるところに、ウサギとカメがいました。

「おいらは、かけっこは誰にも負けないんだ」
ウサギは とくいそうに じまんしました。

「ぼくだって、負けないように がんばるよ」
カメもいいました。

「それなら、あの山の てっぺんまで、しょうぶしよう」
ウサギがいいました。  

ふたりのまえには ぐねぐねの やまみちが ひろがっています。

「なんで、あの山に のぼりたい

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花あれば、心躍る⑥

花あれば、心躍る⑥

やがて、くもは消え、太陽が さんさんと 二人を照らし始め、 ぬかるんでいた 足元も だいぶ 固まってきました。

女の子は、「わたし、もうそろそろ行かなくちゃ。」と言って、

コウヤくんに 手を差し出して、二人は 最後に笑顔で 握手をしました。

「元気でね。またいつか会おうね。」とコウヤくんは 去っていく女の子の背中に向かって 叫びました。

女の子は 振返らずに まっすぐに 歩いていきました。

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花あれば、心躍る⑤

花あれば、心躍る⑤

コウヤくんと女の子は お互いに 笑いあったら 肩の力が抜けました。

すると、コウヤくんのお腹が 急に大きな音で、

「グルグル―、グルグル―、グルルーン!」と鳴りました。

女の子は 大きな音に ビックリして その後に 声をだして 大笑いしました。

「ヒャーハッハッ。ヒャーハッハッハ!」と女の子は 笑いながら

両手をたたいたり、右手で お腹をかかえて 左手で コウヤくんの肩をたたきました。

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花あれば、心躍る④

花あれば、心躍る④

すると 1羽の美しいみどりの鳥が コウヤくんの目の前に あらわれました。

すぐに 鳥は飛び立ち コウヤくんは 鳥を目で追い 空を見上げます。

そのとき、空から ポツリと雨が ふり出してきました。

雨は ポツリ ポツリという音から 瞬く間に ザー ザーと 音を変えて はげしく ふりだしました。

あっという間に びしょぬれになった コウヤくんは 仕方なく 雨宿りができる場所を探そうと 歩きはじ

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花あれば、心躍る③

花あれば、心躍る③

コウヤくんは 女神からもらった 地図をポケットにしまい、 懐中電灯をつけて さっそうと かけ出していきました。

あたりは 暗くなりはじめていましたが、コウヤくんは 足をとめずに ひたすら走っていきました。

「これで あの絵本の主人公みたいに強くなれるんだ。ぼくなら きっとできるはずさ。」そう言いながら、走っていたら あたりは もう真っ暗闇でした。

それでも 早く強くなりたいと思う一心で コウ

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花あれば、心躍る②

花あれば、心躍る②

岩の中は まるで別世界のようです。

そこは まわりを見わたすかぎり 木や野草、野花が生いしげっている 森の中でした。

コウヤくんは 自分の身に 今何が起きているのか 理解できずに ただただ その場にたたずんでいました。

その森の中は コウヤくんが大好きな 絵本の中の情景と 全く同じでした。

コウヤくんは ビックリしたまま 開いた口がふさがりません。

コウヤくんが 足を1歩前に ふみだそう

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花あれば、心躍る①

花あれば、心躍る①

ある日、コウヤくんは 公園からの帰り道を 泣きながら 一人で歩いていました。 

お友達と 公園であそんでいたときに お友達から
「コウヤくんと一緒のチームだと 負けるからいやだ。あっちいって!」と言われたのです。

お友達のことばに 心がチクチク、ズキズキしながらも コウヤくんは 
笑って「ごめん、ごめん。」といいました。

「あ、そうだ。用事を思い出したから かえらなくちゃ。またね。」と、うそ

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ノラ猫さまのしっぽ

ノラ猫さまのしっぽ

アミちゃんの家の近くには、ノラ猫さまがいらっしゃいます。

ノラ猫さまは、まるでフランス製の置き物のように、たんせいな顔立ちをしていらっしゃいます。

ノラ猫さまは、たまにアミちゃんの家の庭に遊びに来てくれて、アミちゃんは、食器洗いをしているときに、キッチンの窓ごしからそのお顔をおがむことができます。

ですが、アミちゃんは、一度もノラ猫さまと直接会ったことがありません。
アミちゃんが、このお家に

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