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レジリエンス~10年前の自分からのエール~ (2025.1.24 #18)
おはようございます🌞江成です。
この2,3ヶ月、新しい環境でのストレスと向き合い、レジリエンスが芽生え、
とことん向き合ってやってやろうという境地に至りました!
そんな状態に導いてくれた書籍の紹介をさせて頂きたいと思います。
『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』 ケリー・マクゴニガル氏著書
過去記事でも紹介させて頂いたこの本。
約10年ぶりに引っ張り出してきて読み尽くしました。
内容はまるで新しい本を買ったごとく、食い入るように真剣に読みました。
〇ストレスの皮肉
ストレス反応は害になると考えられ、最小限に抑えるべきだと思われています。以前の私もそう考えておりました。
しかし、この本によると”ストレスを出来る限り避ける人”はその後の10年間で鬱病になった確率が高く、人間関係での争い事も増え、失業や離婚などの辛い経験をした確率が高いそうです。
ストレスを避けようとすると、心の支えを失う
↓
一方でストレスの元はかえって増える
↓
ストレスが溜まるにつれ、増々追い詰められ孤立していく
↓
ストレスの状況をことごとく避けたり、自己破壊的な気晴らしに走って辛い気持ちをごまかしたりする等、回避的な対処方法に頼る
上記のような負の連鎖に陥るそうです。
~リチャード・ライアン、ヴェロニカ・フータ、エドワード・L・ディシの論文集より~
「ひたすら快楽のみを求め、痛みを避けようとする人には、深宮意味にかけた、仲間のいない人生しか手に入らない」
ストレスを避けるという最大の問題点は、
何もかも問題だと思うようになり、矛先は自分へ向けられ、
”自分がもっと強かったら、頭が良かったら…こんなにストレスを感じなくて済むのに”と考え、
精神的に打ちのめされ、希望を失うとの事です。
〇ストレスを受け入れる
”ストレスを日常の一部とみなし、むしろ成長のチャンス”
困難な時にこそ諦めたり孤立したりせず、人生にしっかり向き合う必要があります。
人はどんな状況でも自分自身で選択を行わなければならない。
それは、状況を変えるための選択、又は状況に対する自分の向き合い方を変えるか。
積極的に行動を起こし、周りの人達との繋がりを持つ事。
ストレスに強くなるとは、避ける事ではなく、ストレスを経験し自分自身を積極的に変えていく事なのです。
〇”ストレス反応”の様々
ストレスにも種類があり、それぞれの反応を”ストレス反応”と呼びます。
打破すべき敵どころか、どんな状況でストレスをどう感じるかにより、
困難な状況にぶつかった時の最大の見方になったり、
いざというときの頼みの綱だそうです。
下記簡潔に挙げます。
①「闘争・迷走反応」:非常事態からの避難、回避したい事象から自分を守る時に発動
②「脅威反応」:プレッシャーのかかる状況で実力を発揮すべき時に①「闘争・迷走反応」が起こる状況
③「チャレンジ反応」:パフォーマンスの際のストレス
→アドレナリンなどのストレスホルモン量が増え、力が沸き、集中力が高まる
④「思いやり・絆反応」:社会的ストレス、恐怖を弱め希望を強める為の生物学的状態
→オキシトシンの分泌量が多くなり、人との繋がりを求めて頼る
⑤その他:トラウマを体験した時”ストレス反応”が起こると長期的な回復へ繋がる
→治療にストレスホルモンを使用される例も有り
〇ストレスを力に変える最適方法
ずばり、②「脅威反応」→③「チャレンジ反応」へ変える事です。
プレッシャーを感じてしまうと恐怖心が沸いてきて、そのせいで思うような事が出来なかった経験は私にも山ほどあります。
そうではなく、意識的に個人的な強みを認識して、”体が助けてくれる”と考える事。
そうする事によって”自分には出来る”と自信が生まれ、
過酷なストレスを受けている場合でも”自分には人生の困難な問題に対処出来る力がある”と思考が変化するそうです。
この状態で日々臨むことによって、
希望を持てるか又は絶望するか、粘り強く頑張れるか又は挫折してしまうか、人生の明暗が分かれるそうです。
私も今度ピアノの本番で試してみようと思います(^^♪
〇自分の為の目標→自分よりも大きな目標へ
ストレスによって、④「思いやり・絆反応」が生まれる事も多いそうです。
”社会的な繋がり”を求める気持ちは、①「闘争・迷走反応」と同じくらい強烈なサバイバル本能との事。
人との繋がりを求める強い欲求は、ストレスに対する自然な反応でありレジリエンスの源。
人は周りの人をいたわる時、
身体の生理状態には変化が起こり、希望や勇気の感情を生み出す脳のシステムが活性化するそうです。
また、実験で、
一方には「好きなように過ごして下さい」と告げ、もう一方には「誰かの手助けに使って下さい」と告げて同じ時間を与えると、
前者よりも後者の方が”時間がない”という感覚が和らいだというデータも有るそうです!
「能力がある」「仕事が出来る」「人の役に立てる」などの項目で自分の事を高く評価出来るようになり、
待ち構えている大量のやるべき事についても受け止め方が変わり、
プレッシャーにも対処出来る自信が持てるという流れになるんですね。
大きな目標を達成しようという時、
他人との競争を意識し、自分の能力を証明して周囲に実力を知らしめなければと考えていると、
疲労困憊になり、仕事に喜びを感じなくなり、人間関係も対立や争いが生じ、健康も損います。
自分を、チームや組織のなどの「自分よりも大きなもの」の一員だと考えると、奮闘するにしても毒性が無くなるとの事です。
あとがき
~エベレストの中腹は今夜も寒くて真っ暗だ~
この言葉。
新しく挑戦していたり、大きな目標に挑戦していると、辛くきつい時期は必ず付きものという意ですが、
これが怖いゆえに保守的になりますし、保守的になってしまう気持ちも今回凄く良く分かりました。
人生、自由に動ける時間は限りがありますので、
ある程度歳を重ねていくと大きな挑戦は計画的に進める事が必須なのかなと感じてきております。
挑戦というのは自分のコンフォートゾーンを超えますので、
自分の得手不得手がクリアになりますし、
自分では理解していたつもりの弱点も、より明らかになったりと 笑
今まで知らない自分が出現したりして困惑の日々ですが、
まだまだ長い人生と考えると、これはこれで面白い経験が出来ていて自分は幸せ者だなと思う事にしました!
ガミガミ指摘してくれる人がいてくれるのも、自分を進化させてくれると考えると感謝ですww
あと個人的に変化した事は、”楽しみを積極的に作りに行く”です!
これは時間がどれくらい取れるか、日々によって調整が必要ですが、
たとえ忙しくても、楽しみな事や時間を作ると精神的にも満足しますし、エネルギーが沸いてくるのを感じました!
”挑戦する時にこそ、娯楽の欲は我慢しないでむしろ時間を作ってでも取りに行く”が最近の私の必然事項であります 笑
最後に、改めてこの著書で心に刻みたい箇所を挙げます♪
”最も幸福な人達は、大きなストレスを抱えていながらも、精神的に落ち込んでいない人”
こんな人は、自分の人生をほぼ理想に近いと考えている割合が高いとの事!
逆に不幸な人々は、屈辱感や怒りを強く感じている一方、喜びはほとんど感じておらず、”ストレスの明らかな欠如”が見られるとの事。
幸せな生活にはストレスが存在し、ストレスのない生活は必ずしも幸せとは言えない事。
生きがいのある人生にはストレスは付きものですね!
お読み頂きありがとうございました!!
この著書のまわし者では決してありませんがww
お読み頂いた方の日々に、少しでもお役に立てますように(*^^*)