ダンスとアートを学ぶひと

未経験でダンス創作をはじめました。踊れないからこその踊りを考えてたら、ダンスとアートの…

ダンスとアートを学ぶひと

未経験でダンス創作をはじめました。踊れないからこその踊りを考えてたら、ダンスとアートの文脈が気になるように。そんな学びの経過をお届けします。

最近の記事

Sapporo Dance Dialogue〜振り返り篇

2024年9月21日「Sapporo Dance Dialogue2024」無事終了しました。 この企画は、完成した作品を本番で観客に提示する、その前後のプロセスも大事にしていこうという試みでした。 ということで、私なりの振り返りをしてみます。 6作品のタイトルと文章は当日パンフから引用。その下は各作品へのコメントですが、私感たっぷりなものになります。観客としてはこのぐらい自由に観ていいんじゃないかという参考までに。 並びは当日の出番順です。 合間と終わりに観客を交えた

    • 不確実性のダンスと、日常と非日常のグラデーション

      2024年9月21日。 これを書いてる時点では明日、ダンス公演で作・出演の作品を出します。 作品構想として不確実性を採用したダンスであると定義したのですが、これを共有したい、とはどういうことなのか考えてみます。 作品の流れは、いくつかのアイディアからお客さんに選択してもらい、踊りに繋げるというもの。これはプロセスそのものであり、プロセスで時間切れする作品です。作者はアイディアの枠は知っているけれど決定権がなく、観客は選択できるけれどコントロールはできない。意図があるようで

      • 【作品構想】AorB?

        こんにちは。 ダンスとアートを学ぶひと、やとうともこです。 2024年9月21日開催の「Sapporo Dance Dialogue」での作品について こちらの記事で、作品構想について書きました。 作品コンセプトこの作品は「観客が作者を振付する」をコンセプトとしています。 いくつかのアイディアをその場でお客さんにお伝えし、その中から選んでもらったもので実際に踊ってみようというものです。 創作の経過まず作品の組み立てを考えるところから始めました。 この作品では観客に問いか

        • ポストモダンダンスと偶然性とか無意識とか

          イザドラ・ダンカンとマーサ・グラハムに焦点をあて、ざっくりとモダンダンスを追ってきました。 そこからポストモダンダンスに話を繋げていきたいのですが、これがなかなか難航しております。 ポストモダンダンスはモダンダンスの後にでてきた舞踊形態で、モダンダンスの作品形態を否定したり、ダンスを再考するためにメタ・ダンスな実験的創作が行なわれていた1960年代から1970年代のアメリカのダンス動向。 簡単にいうとそんな感じ。ただ思想や芸術動向が複雑に絡み合い、調べてるとあれもこれも

        Sapporo Dance Dialogue〜振り返り篇

          グラハムテクニックにみるダンスの言語

          アメリカモダンダンスといえば、マーサ・グラハム(1894〜1991)。 グラハムはモダンダンスを技法として確立、いまもダンスの基礎訓練として活用されているのがグラハムテクニックです。 イザドラ・ダンカンの時代はダンス表現に変化が生まれた、モダンダンス初期といわれます。 グラハムが影響を受けたルース・セント・デニス(1879〜1968)も東洋文化をダンスに取り入れていたりと、表現を開拓した時代。 ここで考えたいのは芸術動向として、変化が現れ→変化の特徴が確立し→また変化す

          グラハムテクニックにみるダンスの言語

          イザドラ・ダンカンと、芸術としてのダンス

          19世紀末から20世紀はじめは、バレエとは異なるダンス表現が開拓されていった時代。その中で、ダンスが「芸術」として認知されるのに大きな役割を持っていたのがモダンダンスの創始者として知られるイザドラ・ダンカン(1877〜1927)。 彼女のダンスは古代ギリシア風のチュニックに裸足という姿で、解放的に踊るというものでした。 フランスの振付家ジェローム・ベル(1964〜)が「Isadora Duncan」という作品を2019年にやっていて、このトレイラーといくつかのweb記事し

          イザドラ・ダンカンと、芸術としてのダンス

          【作品構想】観客が振付する作品って?

          こんにちは。 ダンスとアートを学ぶひと、やとうともこです。 2024年9月21日に札幌で公演があるダンス公募企画 「Sappro Dance Dialogue」について前回書きました。 今回は、作品構想とテーマについてお話します。 テーマは、コミュニケーション 「Sapporo Dance Dialogue」は、「コミュニケーション」をテーマにしています。公演自体のテーマでもあり、各作品のテーマでもあります。 まず、テーマとは主題。ある物事のベースの考え方であったり、

          【作品構想】観客が振付する作品って?

          Sapporo Dance Dialogue〜プロセスとしての対話とダンス創作

          こんにちは。 ダンスとアートを学ぶひと、やとうともこです。 noteで発信したいとは前々から思いつつ動き出せず…そんな重い腰をやっとあげるきっかけがありました。 公募企画「Sapporo Dance Dialogue」「Sapporo Dance Dialogue」とは、ダンス作品の公募企画で 2024年9月21日に札幌の小劇場ターミナルプラザことにPATOSで公演します。 この企画は、完成した作品を本番で観客に提示する、その前後のプロセスも大事にしていこうという試み。

          Sapporo Dance Dialogue〜プロセスとしての対話とダンス創作

          ダンスとアートを学ぶひと、noteはじめました

          はじめまして。 ダンスとアートを学ぶひと、やとうともこです。 noteをはじめました。 自己紹介profile 1979年生まれ。広島市出身。コンテンポラリーダンス合宿をきっかけに身体表現を模索しはじめる。近藤良平、多田淳之介作品などにダンサーとして出演。2020年より作品制作を開始。同年秋、札幌市に移住してからは舞踏公演等に出演、2023年には単独ソロ公演と振付作品公演をおこなう。2015年Sivananda yoga TTC、2024年Tri yoga basics T

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