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お茶の時間 - 会社員時代には気付かなかった緩めることの力
次女の幼児教育で幼児生活団を選択しました。
幼稚園や保育園とは違って、登団(登園じゃないんですよね)するのは週1,2回ということもあって、お昼ごはんはお弁当でも給食でもなく、母たちが当番を代わり合って作っていました。
11時半ごろお昼ご飯。
14時半ごろおやつの時間。
おやつも手作り。
ある年のバレンタイン付近の日なんて、「世間ではチョコレートを食べるのに私たちはさくらもちを作っている」と言ったママがいました。
おやつは、ケーキやクッキー類、和菓子、果物といったものがありました。
その時、裏方にいる母も自分達の分も作るので、仕事を終えたらほっと一息。おやつの時間を取ろうなんて、会社員時代には思いもしなかったです。
会社でも、おやつは食べていました。
でも、それは残業しないと終わらないくらいの仕事量を抱えていて、でも食べる時間も、何ならトイレに行く時間さえもったいないと思い、机の上にお菓子の箱を置いて、PCと格闘しながらつまむといったものでした。
(書いていても、すさんでるな。)
過労で倒れて休んだ時なんて、会社に戻ったら、「ともこさんが机に置いてたお菓子、社長と部長が喋りながら食べてましたよ」と言われたことも。
そこまで手作りにこだわる家庭で育ってはないんですが、子どもの時、おばあちゃんにもらったお菓子作りセット(パステルカラーのボウルやお玉、クッキー型など)が、子どもごころにもわくわくするアイテムでした。我が子が小さい時にも、休みの日には時々お菓子作りをしました。
色んな洋菓子を作るようになったのは、次女の入った生活団がきっかけでした。生活団やその時入った母体の友の会では、お昼をはさむ集まりでは、おやつやお茶の時間があることもあります。
大人同士の集まりだと、誰かがケーキやクッキーを焼いたものや紅茶を持って来て、お茶をします。
その時間が何ともあたたかくて、豊かな時間だなと感じます。
お茶をするのは、心がゆっくり落ち着く時間。
ずっと働き続けたり、頭を動かし続けても、案外効率は悪いもの。
一度離れることで、脳もリラックスでき、緩みます。
そこで仲間と話すことで、仕事一色の緊張感とは違う空気も流れる。
緩むことで、また働きに取りかかれる。
そういうことを、言葉でなく、体験から教えてもらい、感じ取って来た気がします。
また、これは子どもにも言えます。
私は長女が小学校に上がってから、帰って来てからすぐに宿題に取りかからない、と同じ団体のママに漏らしたことがありました。
そしたら、「ともこさんちは学校から遠いでしょう。帰るだけでも、子どもは疲れてるんじゃない?おやつの時間を取ったら」と言われたことがありました。
生活団ではルーティンになってしていたけど、我が家ではおやつはあったりなかったり。
子どもも疲れてたら、いきなり宿題に取りかかるなんてできなくてふつうと言われ、落ち着いて考えたらそうなのですが、全然気付いてあげられてなかったです。
何も、いつも手作りのおやつを用意した方がいい、ということを言っているのではありません。
買って来たポテトチップススでもいいと思うんです。
(でも、40代半ばの私には、たまに喉に突き刺さるので、同じような世代の方は喉にやさしいおやつをお勧めします。)
頭を回転しすぎたり、動きすぎたりする時間から、少し離れる時間があってもいいんじゃないかということです。
お茶の時間。
いつもは難しいかもしれないけど、
ゆっくりとする時間、持ちたいものです。