TOMOKI KOKUBUN Photography
野外での活動を記録していきます。
日々、写真。アウトドアと暮らし。國分知貴の写真紀行。写真記録でありフォトエッセイ。単写真ではなくストーリーとしての写真、言葉をのせます。
ポストカードの販売を始めました。 数年前から頭の中にはあったものの、なかなかコンセプトがまとまらず、行動できずにいたことです。先日の写真展をきっかけに「えいや」とスタートできました。ポストカードも作品は作品。ここではその想いを少しだけ綴らせていただきます。 コンセプト 『屈斜路湖畔 暮らしの足跡』 販売価格はご覧の通りです。 現地でしか買えない特別感を大切にしたいので郵送等はやってません。 ポストカード制作の背景 日々スマホやデジタルデバイスで瞬く間に流れていく写真た
複数の人間が、それぞれに想いをこめてエネルギーを発すると、こんなにも素敵な空間が生まれるのだな。人の発する想いのエネルギーとはやはりすごいものだな。本当に美しいな。そう再確認した場でした。 純粋なエネルギーには、同様のエネルギーが集まる。 そのパワーに圧倒された2日間でした。 そんな空間の中、私はこのテーマを掲げ54点の写真を展示させていただきました。「展示した」なんていうとかなり烏滸がましく、あくまでみなさんが作り上げた土台の上にちょこんと座らせていただいただけ。少
改めて、このふりかえり記事は「日々の記憶」を「記録」に。何気なく撮影したその瞬間の記憶を、一ヶ月という時間に閉じ込めて、自分の未来の宝物にする。そういう自分本位な記事です。 屈斜路湖。北海道の道東エリアに暮らす自分のあまりに個人的な写真。読者目線ではなくあくまで自分本位。 そんな写真と言葉が、ひょっとしたらどこかの誰かに、何かの形で届いたら。それはものすごく撮り手冥利につきることです。 そんな自己中心的な気持ちで今日も綴ります。 2023年5月。 屈斜路湖周辺。山々の
いつもすぐそばにあるカメラ。 表現したいこと、日々の暮らし、無意識、欲求、関心、仕事。 あらゆる感情と事実、結果。その全てを記録しつづけている。 写真は素晴らしい。 さて、4月を振り返る。 僕の暮らす北海道の東では、まだまだ季節が一進一退する季節。 春の陽気と冬の厳しさが交じり合う、変化を感じられる季節だ。 いつもはその変化をじっくりと味わうのだが、今年は季節がワープした。 4月前半、僕はノルウェーへ約2週間の旅にでた。 2週間まるまる土地を離れることはそうないことなの
沢山ある。 「やりたいこと」。 「やらなければいけないこと」。 「やらなければならないこと」の中に潜んでいる「やりたいこと」をやる時間を諦めてはいけないと思っている。その時間を日々の中でどのように捻出するかが最大の課題であり、自身をマネジメントできていなければ何の意味もなく、「やりたいこと」に着手できないまま3〜4年過ぎていた。なんてことはザラである。 それではいつまで経っても想像の中。情けない。それって本当にやりたいことなのか?3〜4年もできていないのに?そうやって自分
今年の計画という計画もまとまらぬまま日々は過ぎ去っていく。 駄文で申し訳ないのだが、残すことを優先してここに記す。 積雪も寒さもピークを迎える2月。 湖は凍りつき、冬を愛する人々には最も忙しい月となる。 2月を写真で振り返る。 お仕事でも個人活動でもオフでも、カメラと共にいた2月のように思う。 日々を写真と共に、大切に。 朝の散歩が楽しいあの日 あの日というか毎日なのだが、この時期は屈斜路湖の変化が気になる。だから森を歩いて湖を見にいく。カイと一緒に。 上から下から屈斜
ホォー、ホォーホォー。 エゾフクロウだろうか。どこかで鳴いている。 ホハー。クヘー。 文字にできないなんとも気の抜けた壊れたラッパみたいな音で鳴くのはオオハクチョウ。羽を休め、湯気の中。寝言かもしれない。 肌を撫でるお湯は灯油のような匂い。 今日の温度はちょうどいい具合。 先ほどコタンの湯で物思いに耽っていた。 ここはふと思いついた時、晩飯前に行く場所。 湯につかりながら頭の中を整理したり、 リラックスしたり、ただただ季節を感じたり。 大好きな場所だ。 2023年が始ま
新しい年を迎えました。2023年。 本年もよろしくお願いします。 なぜだか滞っていた「毎月の振り返り」 本年より再開することにしました。小さく宣言します。 その前にまず2022年の写真13942枚から、 最も僕の記憶に刻んだ出来事を、 組写真にしてランキング形式でのこしておきます。 「2022年の写真〜記憶に刻んだ10のこと〜」 前編では第10位〜第6位を。 今回は後編、第5位〜第1位までです。 さようなら2022年。ようこそ2023年。 今年も、自分の、誰かの、心に
2022年ももうすぐ終わります。 今年撮った写真の枚数を見てみました。 13942枚。 多いのか?少ないのか?人によって受ける印象は様々だと思いますが、僕はここ数年で一番少ない枚数。理由はなんだろうか?。それはさておき、この枚数の一枚一枚には色々な瞬間、記憶、記録が詰まっています。 写真って素晴らしい。 一年を振り返って眺めてみると色々な瞬間が感情の記憶と共に記録されていることに改めて気づきます。 興奮した瞬間。 悲しかった瞬間。 仕事した瞬間。 狙った瞬間。 思いを
春を感じた午前中。 カイの散歩がてら湖まで行くと、ベタナギ。 藻琴山が鏡のように湖面に映る。 深呼吸すると、肺に、脳に、身体に、春が入ってくる。 日中の気温は毎日プラス。 朝のカリカリ雪は、陽が上がるのすぐに緩む。 全身で春を感じる。 ついさっき、近所の子が挨拶をしにきてくれた。 中学卒業と同時に埼玉の高校へ進学だそうだ。 おめでとう。頑張ってね。 更に春を感じさせてくれてありがとう。
どうやら2月はかなり力んでいたようだ。なんとなくふんわりとした「日々の写真」というのがあまりない。あとで写真を振り返り、そんな自分の予定や気持ちまで浮かび上がるが写真の面白いところだ。 冬型の気圧配置が安定してくる。毎日のように北西風が吹き、冷え込みは厳しくなる。遥かシベリアから流氷がオホーツク海を埋め尽くし、屈斜路湖は凍りつく。家にいると木が弾け裂ける音もきこえてくる。2月だ。
2月上旬。約10日間。僕は古巣であるニセコ、札幌方面へと足を伸ばした。特にニセコは約3年ぶりだった。最近のご時世、正直動きずらいところもある。しかしそれでも行くべき理由があった。 何がそこまで行く必要があったのか。僕はこの冬、自分をテストをしたかった。極めて重要なテストだ。どうしても試したかった。 僕はまる3年屈斜路湖で暮らしている。とても充実しているし、きっと恵まれている。周囲の人々や今の環境に感謝してもしきれない。「おかげさま」というやつだ。 ただ、冬の過
構想2年。 ようやく実行まであと数日のところまできた。 斜里岳の懐に約5日ベースを張り、まだ見ぬ斜面に1本のシュプールを刻む計画。アプローチの長い斜里岳では日帰りや1泊〜2泊だと行動範囲は限られる。だからこそと綿密な計画とスケジューリングが必要だ。 リサーチする限り、初の試みではないかと思っているがどうなのだろう。 昨年は実現までもう少しだったが、相方の急な予定変更によりあえなく断念。しかし、そのポッカリあいたスケジュールに思ってもみなかった別な予定が入り込むというミラク
1日目 定番となりつつ遅刻をかまし、もはや予定どおり予定を遅らせる。 「今日は明るいうちにつけばいいし」という気の緩みだ。このクセ直さねばならない。 まずは林道をつめる。約4.5km。ここが核心部といってもいい。あまり楽しいものではない。おまけに右往左往してまっすぐ歩かない謎の先行者トレースも我々の精神を追い詰める。きっとウサギの真似ごとでもしていたのだろうと思うよりほかない。 降雪結晶が美しい。それくらいが癒しといってもいい。それが林道の恐ろしさだ。 苦痛とは言
ネットやSNSにアップされるのは 力の入った写真ばかりが並びがちだ。 仕事もしているから、仕方がないところもある。 だけれどきっと、何の意味もないような こんなの撮ってたっけ。となるような。 ただのふんわりした日常の。 何気ない写真こそ価値があると思う。 埋もれてしまいそうな写真こそ。大切に。 2022.1月編。 黒岳からの帰り道。 美幌町のスケートリンク。たまたま遭遇したこの瞬間が美しかった。 一緒に乾く犬。 お雑煮を狙うなよ。 朝の散歩。振り返ると燃
この日もいつもの場所へ。この時期になると、どうしても「風・気温・光」を頭の中でイメージしてしまい、忙しくなる。綺麗な世界に出会うためのゲームのようにも思える。天気をみて予想を当てる。その行為が楽しいのだ。自然を相手にした究極の遊びだ。 陽が登る。足を止め振り返る。太陽が昇るその一瞬はなぜこんなにも美しいのか。幸福感が満ち溢れる。 スプリットにしてから山歩きが楽しくて仕方がない。BCクロカンも使用しているが、やはり山に雪がつくと斜面を滑降したくなるものだ。 程なく