2023年4月を写真でふりかえる
いつもすぐそばにあるカメラ。
表現したいこと、日々の暮らし、無意識、欲求、関心、仕事。
あらゆる感情と事実、結果。その全てを記録しつづけている。
写真は素晴らしい。
さて、4月を振り返る。
僕の暮らす北海道の東では、まだまだ季節が一進一退する季節。
春の陽気と冬の厳しさが交じり合う、変化を感じられる季節だ。
いつもはその変化をじっくりと味わうのだが、今年は季節がワープした。
4月前半、僕はノルウェーへ約2週間の旅にでた。
2週間まるまる土地を離れることはそうないことなので
改めて季節が進む速度の速さに驚いたものだ。
4月もまた、表現と暮らしと仕事のループをぐるぐる回る。
そして、いつもの月に比べてその距離感とループが大きいひと月となった。
ノルウェーへスキートリップなあの日。
旅の話は、ここでは書ききれないので少しだけ。
濃密すぎて散らかっている記憶をあえてまとめるならば・・・
あまりにスパイシーで美しく
そして自分自身をよく知ることができた素晴らしい旅となった。
世界は広い、だが近いものなんだ。
この地域特有のフィヨルド地形。北海道でいう1500m〜2000m付近の山々の頂上付近だけスパッとナイフで切り取って、そのまま海に浮かべたような山がそこら中にある。
「なんだこの土地・・・スキーヤーズパラダイスだ・・・」
初日、車を走らせるだけで脳みそがスパークしたのをよく覚えている。目視だけでは山のスケール感、距離感が掴めない。トロムソ、リュンゲン周辺での滞在は約6日間。天気と斜面と睨めっこしながら5つの山に入った。
気候、雪、斜面、いつもとは大きく異なるフィールドに、今まで経験を重ねて思考を巡らせる数日間となった。最終日、車を走らせると山を見てもさほど驚かなくなった自分たちがいた。慣れというのは恐ろしい。
そして山を見て行動時間のイメージまで膨らむようになっていた。現地のフィールドで実際に行動して得られる情報と経験量の多さに自分でも驚いた。人間というのは恐ろしい。
そして、旅で出会う人々の優しさは一生忘れないものとなった。
お世話になりました。ありがとう。
帰るころ、初日に雪があった場所にはない。
ノルウェー北部トロムソにも急加速の春が来ていた。
この話の続きは、またどこかで。
屈斜路で春と愛を感じたあの日。
屈斜路に戻り、家族の時間を過ごす。心が満タンになる。
刺激的だった日々を、ゆっくりと消化していく。
妻の実家とカイなあの日。
すっかり家族の一員として認められた?カイ。
シーズンインなあの日。
カヌー、カヤックシーズンが始まる。
毎年シーズンイン前には湖の神様のところへ安全祈願へ行っている。
ガイドトレーニングなあの日。
今年から地域のガイドで集まり、合同トレーニングを実施することにした。道具を確認する。水に落ちる。流れを感じる。助ける。助けられる。そしてこの時期の冷たい水を全身で感じること自体に大きな意味がある。
北見に桜が咲いたあの日。
屈斜路と北見を行ったり来たりな日々も良い。この時期の季節速度の違いが面白い。北見は桜満開でも屈斜路は何にも咲いていない。たったひと山なのに、こんなにも違うのか。当たり前なのだがやっぱり面白いのだ。
日々、自然。
日々、家族。
日々、写真。