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冬はゆったり、「温める」と「呼吸」 -温考知身の二十四節気養生-

はじめに

秋が深まり、冬の気配が近づいてきました。暦の上では「立冬」となり、寒さが本格化しはじめます。この時期こそ、心と体を穏やかに整えて過ごすことが大切です。今回は「ゆったり」をキーワードに、寒さで乱れがちな自律神経を整え、健やかに過ごすための養生法をご紹介します。


ゆったりと過ごすためのポイント
「温める」と「呼吸」

立冬からの養生では、体を温め、ゆっくりとした呼吸で心と体を整えることが大切です。寒さが増すこの時期には、日々の生活に「ゆったりとしたリズム」を意識して、心地よく過ごすことが、元気に冬を乗り切る秘訣です。

1. ゆっくりと呼吸を深める

冬の冷たい空気は体をこわばらせやすく、自律神経が乱れやすくなります。寒さで心や体が緊張しがちなこの季節には、深い呼吸を取り入れて、ゆったりとした時間を過ごしましょう。呼吸を通して体を温め、静かな心持ちを作ることが大切です。

腹式呼吸で穏やかに落ち着く
ゆっくりとお腹に空気を送り込む腹式呼吸は、体の力を抜き、自律神経を安定させるのに最適です。ゆったりと鼻から息を吸い込み、お腹が膨らむのを感じ、次に静かに口から息を吐き出します。1日5〜10分ほど、この呼吸を繰り返すと心も体も落ち着き、冬の冷えにも負けない体づくりにつながります。

2. ゆったりとした生活のリズムを大切に

冬の寒さが増してくると、どうしても体を動かすのが億劫になります。この季節は、無理をして動きすぎず、ゆっくりとした日常の中で体を整えることが大切です。ゆったりとした動きが、心と体を整え、寒さにも耐えられる元気な体を作りましょう!

朝の光を浴びながら軽い運動を
朝にゆっくりとストレッチや散歩をすることで、体がゆっくりと目覚め、穏やかな日々のリズムが整います。日の光を浴びながら体を動かすことで、気持ちの良い一日が始まります。特にこの時期は、少しの運動でも体が温まりやすく、冷えを感じにくくなります。

3. ゆっくりと温かいお風呂や足湯で体を冷えから守る

寒さで冷えがちなこの時期は、体を外から温めることもとても大切です。体が冷えると自律神経も乱れやすくなり、眠りの質にも影響します。毎日、ゆったりと温かいお風呂や足湯を楽しむ時間を取り入れ、体を芯から温めてあげましょう。

お風呂でリラックス
おすすめは就寝の1時間半前くらい。この時間に温まることで心地よい睡眠を促します。
ぬるめのお湯に浸かりながら、体を温めることで体も心も穏やかになり、冷えが緩和されます。お風呂に浸かっている間は、ゆっくりと深呼吸を意識して、リラックスを促しましょう。

4. ゆったりとした気持ちで、お灸を取り入れる

自宅でできるお灸も、寒い季節の冷え対策としておすすめです。東洋医学では、温かさを巡らせるためにツボを温めることで体が整いやすくなると考えます。特に「三陰交(さんいんこう)」や「太渓(たいけい)」といったツボは、体全体を温めてくれるので、冬の養生にはぴったりです。

お灸を取り入れる際のポイント
リラックスした状態で、ゆったりとお灸を楽しみましょう。お灸の熱が体にじんわり伝わると、心も体も温まります。お灸をしながら深い腹式呼吸をすると、心身のリラックス効果がさらに高まります。

心も体も「ゆったり」を大切に

冬の訪れは、心も体も穏やかに過ごす時期です。自然のリズムに合わせてゆったりとした日々を過ごすことで、体が本来の力を取り戻しやすくなります。「急がず、焦らず」を意識し、静かで穏やかな冬の時間を楽しみましょう。こうした時間を大切にすることで、寒い季節も元気に過ごすための準備が整います。


まとめ

冬の入り口となる立冬は、陰の気が強まり、体の冷えが気になる時期です。体を温め、ゆったりとした呼吸やリズムを意識することで、心も体も落ち着きを保つことができます。冬の寒さを楽しみながら心地よい毎日を送り、元気に冬を迎えましょう。

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