秋分 -鍼灸師による、二十四節気養生-
こんばんは、鍼灸師のたかはしです!
まだまだ暑い日が続きますが秋分になりました。
これくらいから例年朝晩涼しくなり、秋の空気を感じることができます。
本日はそんな季節にぴったりな養生をお伝えいたします!
秋分は、昼と夜の長さが等しくなる時期です。
この時期、東洋医学では陰陽のバランスを整えることが重要とされています。昼の活動と夜の休息のバランスを意識することで、心身の健康を保ちやすくなります。
秋は、夏の陽気が去り、陰のエネルギーが強まる時期です。
そのため、睡眠はこの季節の養生において非常に重要です。
『黄帝内経 素問(こうていだいけい そもん)』では、秋は「早寝早起き」を心がけることが推奨されています。
季節によって変わる睡眠の長さ
東洋医学における陰陽論では、自然界の変化に応じて、私たちの生活リズムも変えるべきだとされているんです!
特わかりやすいのが睡眠です。
季節の日の長さに応じて睡眠の長さも変化させることが理想的。
陽のエネルギーが強く、活動的な夏は短い睡眠でも体が対応できますが、陰が増す秋や冬には、より長い睡眠が必要です。
秋分は昼と夜の長さが等しいため、このバランスを反映した睡眠習慣が大切です。秋は日が短くなるため、夜の時間が長くなります。その分、早めに床に就き、しっかりとした休息を取ることが、自然のリズムに適しています。
秋の睡眠における「早寝早起き」
『素問』には、「秋は早寝して、早起きすることで、肺を養い、心身を整える」と記されています。
肺は、東洋医学において秋の季節に密接に関わり、呼吸や免疫力を司る重要な役割を担っています。この時期に声が出しづらい、呼吸が浅いなどの症状が現れたら要注意。また、肌にも関係があるので肌トラブルにも注意しましょう。
秋に肺をしっかりと養うためには、夜の陰が深まるタイミングで体を休め、朝の清々しい空気の中で目覚める習慣を持つことが理想的です。
• 早寝
秋の夜は涼しく、体も自然と休む準備が整います。眠りにつく時間を早め、体の陰をしっかりと補いましょう。こうすることで、心身がリラックスし、日中の活動を支えるエネルギーが蓄えられます。
• 早起き
涼しくなった朝の空気は、体に活力を与えてくれます。日の出と共に目覚め、軽いストレッチや深呼吸を行うことで、体内の循環を促進し、陰と陽のバランスを整えます。
秋分の時期は、自然の陰陽バランスが大きく変わる重要な節目。秋の夜長を活用し、しっかりとした睡眠を取ることで、体を労わり、心身の調和を保つことができます。東洋医学の教えに基づき、早寝早起きのリズムを取り入れて、秋を健やかに過ごしましょう。
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