長い会議

世間はクリスマス・イブで浮かれてると思うが、ジジイの介護等級が2から4に上がったことに伴い、ケアマネ、ヘルパー、訪問看護師、行き付けの病院、介護用品レンタルのスタッフ、デイケアのスタッフらと長〜い会議に臨む。しかも、老人の巣窟の介護施設の会議室でだ。ウチのジジイのことだから仕方ないけど。

それぞれの立場から報告があり、来年の介護方針などが示された。

表面上はこれらの介護スタッフチームで手厚くヘルプして行くということだが、細かく書かれたプランもプリントで提示されて、勝手にほっとくみたいなことは許されずに命をなるべく長引かせるという管理体制があっという間に構築されるのだなぁと感心した。

場所が場所だけにこうした会議は虚無感が蔓延して暗くなりがちなので、例によって俺らしく喋りまくって笑わせて和ませてやった。

イブだからコーヒーとケーキを用意しとけと要望したが、例がないと即却下(笑)。

帰りにデイケアルームにいた老人どもと受付の若いお姉さんに“メリークリスマス!”と声をかけて施設を後にした。

一番ビックリしたのは、意外とジジイが施設では笑顔を見せて、他の入所者と言葉を交わし、出されたものは全て平らげてるということだ。で、最近は元気が出て来たという。“中治り”かもしれないが。ウチでババア相手に呻いたり、愚痴をいったり、怒鳴ったりしてるのは、やはり単に過剰に甘えてると思われる。朝にヘルパーを入れたことで施設送迎もスムーズになったし。認知症とはいえ、策略家みたいな態度に腹が立つね。

帰りに仲良くなった店長がいるファミマで約束通りにチキンのセットを買って、ウチの老人どもの夕飯とした。“美味い、美味い”と食ってたからお手軽でいいや。俺はシリアルとヨーグルトのみ。

そういや去年のイブはババアの肋骨骨折でてんやわんやだったなぁ。
まあ、イブも、ケーキもチキンもワインもシャンパンもパーティーも、全部クソったれなんだがね。

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TOMOKI
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。