多数決
俺が選挙に行く目的は、単に社会参加という小市民的満足感を得るためである。それだけだ。もちろん政治を変えようなんてこれっぽっちも思わないし、変わるわけがない。
毎回、毎回、選挙の度に、政治を変えようとか、政治に関心を持ちましょうとか、選挙に行きましょうとか、ほんとバッカじゃね〜のって思うよ。
毎度のことだけど、なんだろ、この気持ちの悪い“民主主義で政治を変えよう感”とバカが持つ底の浅い“正義感”は。
これまで選挙で政治が大きく変わるってことがあったのかよ。変わったとしても良くなったことがあったのかよ。
大衆は決して革新なんて望んでない。望むのは保守である。今の生活を維持することだけだ。例え自由がなくなっても治安を求めるものである。
特に日本は政治にマトモに関心を持ったら絶望するだけだろうに。
だから保守政党が勝つのは当たり前だ。イメージだけでアベみたいな真の国賊犯罪者を支持するのが大方なのだから。
日本を大きく変えるのは、外圧と天地災害だけだよ。大国が圧力をかければ変わると思われる。
吉本隆明か誰かが言ってたように、皆、選挙なんぞボイコットして、全体の投票率が10%以下にでもなったら、もしかしたら変わる可能性があるかもしれない。今の選挙なんて、ホント、くだらない。くじ引きでいい。
それに投票率を上げたいなら、早くネットにしろよ。そうすれば若い世代も投票するだろうに。わざわざ公民館まで出向いてマジ、メンドくせ〜よ。ネット環境がないところは役所の職員がPC持って一軒一軒回れってんだ。
左翼がいくらデモやって運動して、時にテロやゲリラに走っても、今は世の中が変わるなんてことはまずない。凶悪犯罪になるだけだ。ホントに変えたいのなら、ビジネスで大成功して政権政党に多大な寄付をする方が小さく変えることができる可能性は大きい。チンケなルサンチマン的反対運動をいくらやっても変わらないどころか、体制側をより強固にするだけである。
もとより特定の政党や政治家に期待するということが俺には全くないからわからない。政治家を志す者は人一倍の欲と悪の面を持ってなきゃダメだろうし。聖人君子なんているわけがない。もしも政治家になれって言われても、悪徳の俺は、バカ大衆のために仕事をしようって気にならない。
裁判官審査なんて、もっとわけわからん。それぞれの裁判官の仕事なんて知る訳がないだろう。
それに毎回、投票所のアルミの台がツルツル滑って、障害者である俺の片手じゃ書きづらいがな。文鎮でも置いといてよ。投票所のスタッフは優しく気遣ってくれるけど。
多数決は、多数決でしかない。多勢は正しいかもしれないが、決して真理ではない。残念だけど、真理はマイノリティにあることが少なくないのだ。