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【読書録】才能をひらく編集工学 世界の見方を変える10の思考法(安藤昭子・著)

なぜ、読んだ本を公開するのか

毎週日曜日7時~『ビジョナリー読書クラブ』というオンライン読書会に参加しています。そこでは、読んだ本の一部を引用し、自分の気付きを伝え、最後に何をするのかを宣言します。

いつも発表するときに、引用箇所を入力したり、Kindleでコピペしたりするのですが、それを消すのってもったいない。

あ!noteに残しておけば一石二鳥。
ということで、発表内容をまとめた記事を書き続けています。

お試し参加もできるので、興味のある方はぜひ!

読書が苦手な方も、きっと好きになりますよ。
読書が得意な方は、ワンランク上の読書が身につきます。

ビジョナリー読書クラブのお試し参加の詳細はこちら。


今回読んだ本はこちら。

「編集」というタイトルなので、文章術の本だと思って手に取りました。でも「工学」ってなんだろう?Kindle Unlimitedにはいっていた本ですが、これは読んで良かった。

ものの見方が本当に変わりますね。

それでは早速ご紹介しましょう。


【引用その1】気付いて考えられるか?

​アブダクションは、いま見えていないものをも想像させる推論です。このことをパースは「創造的想像力による推測の飛躍」と言っています。ある現象の背景にある大いなる法則を導き出す可能性を、アブダクションは秘めています。
たとえば朝外に出て、「おや? なんで地面が濡れてるんだ?〈驚くべき事実C〉」「そうか、夜のうちに雨が降ったのか〈説明仮説H〉」と思う。これも立派なアブダクションです。

何かおかしなことがあったら「なぜそうなのか?」普段から考えるようにしています。

なぜ、この人はこんな行動を取ったんだろう。
なぜ、電車の広告が空いているところが多いんだろう。
なぜ、ここに時計が置いてあるだろう。

推測する回路を鍛えておくと、すぐにそれらしい仮説をたてられます。

「コロナで電車に乗る人が減ったから、広告が入らないなんだろう」

「シルバーシートに近い場所だから、年配者向けの広告が多いんだろう」

「電波時計の受信をしたいから、窓際に置いたのだろう」

あっているか分かりません。でも、仮説を立てていくことがとても大事。あとで答え合わせをしたときに、その仮説を検証できます。

これが何も考えていないと、「あ~そうなんだ」で終わります。「なるほど!そいうことか!」と言うのとは雲泥の差です。


【引用その2】主観的な環境しか無い

​そもそも「一般的で客観的な環境」というようなものは存在せず、それぞれの生き物が主体としてまわりの事物に意味を見出し、各々の知覚と作用によって自分たちの環世界を構築しているという見方です。蝶なら蝶の、ハエならハエの、犬なら犬の、それぞれ違う知覚世界(Merkwelt)と作用世界(Wirkwelt)がある。それらが連れ立って完結する全体像として、ユクスキュルはこの「環世界」(Umwelt)という世界の見方を提案しました。

シロクマにとっての快適な環境は、私にとっては非常に辛い環境。当たり前ですが、自分の主観で考えてしまいます。これは悪い癖かも知れません。

確かに、ゴミ屋敷に住んでいる人にとっては、それが安心できる環境だったりします。清潔が好きな人にとっては、ちり一つないのが良いのかもしれません。

虫かがいるだけで悲鳴を上げる人もいますが、その主観的な環境においては許せないのでしょう。

今いろんな会をやっていますが「安心安全」を意識しています。ただこれは、一般論であって、その人にとっての安心完全かは分からない。これも考えさせられますね。


【引用その3】世界を分けるから理解できる

​こうした物語回路が編集力のおおもとにあって、わたしたちは世界を分節化し、関係づけ、意味をつくり出しています。だとすれば、わたしたちがつくり出している情報の側にこの物語回路を予め埋め込むことで、人々はもっと大量の情報を上手に扱えるようになるのではないか。

ストーリーがあると、ものごとを理解しやすくなります。今当たっている映画も、神話の法則(ヒーローズ・ジャーニー)に則っているものが多いですよね。

冴えない日常があり、冒険の旅へ出る、メンターと出会い、成長し、いろんな支援に出会い、目標を達成。そして最後には、帰還する。

桃太郎も典型的なストーリーですよね。

こういったものに当てはめるとビジネスもうまく行くといいます。情報にくさびを打ち込むことが編集の一歩だと考えます。意味を理解するように分割する。まとめる。これもすべて編集の力。

もっと編集力を鍛えていけば、理解力も高まっていくようにもいます。


まとめ&宣言

情報に対する自分の目を養い、しっかり咀嚼していきます。

どんな切り口で見ているのかを常に意識するようにします。



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平野友朗(ビジネスメールの専門家/会社経営/著者)
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