『預金残高391円だった僕が資産10億円になれたお金の引力』末岡由紀
本書を読むまでは、資産家とは、とにかくいつ何時もお金最優先の人間だろうと思っていました。
趣味も仕事もマネーゲーム、人間関係も損得勘定で作っていて本当に信頼できるのはお金だけ・・・という感じ。
また、一部のレアな人を除くと、お金持ちになれるのは、富裕層家庭に生まれた人や、もともと学力がある優秀な人だけだと想像していました。
精神論で色々言ったところで、生まれながらの才能や環境といったアドバンテージに恵まれ、それを活かして生きてきた人には、死ぬほど頑張らないと追いつけやしない。
何度否定しても、時が経つとふっとその考えに立ち戻っていました。
ここまで述べたことは、本書ですべて覆されました。
著者の末岡さんはもともと、母子家庭に生まれ、あまりレベルの高くない大学に入り、パチスロ漬けの生活で預金残高が391円になるような人だったそうです。
大切な人のために、お金を稼ごう!と一念発起してからは、
「マインド」を変え、
「仕事」を見直し、
「お金の知識」をつけ、
一歩ずつ堅実に年収を上げていきました。
以上3つを、上から順に、年収額に応じて常に更新させていくことで、お金の引力が高まっていきます。
マインドが一番最初に来ることは驚きました。もっと具体的なハウツーを優先するのだろうと想像していたからです。
しかし、本書を読めば読むほど、マインドという”土台”があるからこそ、ハウツーが活きるのだと痛感しました。
また、年収450万・2000万・1億の各段階において、なぜこの額で、かつハウツーが具体的にどう異なるのか、かなり腑に落ちました。
今後取り組みたいと思うことは以下の通りです。
<フェーズ1>
・目の前の仕事について
①目標達成シートを書く。
②創意工夫しながら、やり抜き、仕事における"軸"を作る。
(創意工夫の例:効率を上げるには?利益を出すには?
お客さんに喜んでもらうには?など考え行動する)
・目標達成シートについて3つ決める。
①心が動くような目標
②その期限
③そのためにやること・やらないこと
・期間限定ビジパになる
・自分を支える言葉を持つ
<フェーズ2>
(1)具体的なto do
・夢について
①具体的に、周りの人へ公言する。
②夢に予算をつけ、妄想を現実に寄せる。
・経費や税金を意識してお金を使い、浮いた分は自己投資にまわす。
・金融電卓を持つ。
・本当のお金持ちになるため、家計をPL・BS・CFで見る。
(PL=収支と損益,BS=資産と借金のバランス,CF=お金の流れ)
・すべての小銭を貯金箱に入れ、大金にフォーカスする。
・成功者の真似をする(身近な人or本)。
(2)マインド
・収入が増え始めたら、お金以外の大事なもの(=自分のエネルギー源)について考え、心のバランスを保つ。
・大切な人について、
①存在に感謝する。
②彼らが良い思いをできるよう、努めて、思い出作りをする。
・関わる人たちが豊かになれるお金の使い方をする。
・公式「給料=自分-(自由な時間+気力+体力)」を知っておく。
・副収入への取り組みは「余裕」を持って行う。近視眼的な状況判断をしないようにするため。
・年収ではなく、資産や、資産性の高いものにフォーカスする。
(資産=不労所得になりうるもの、資産性の高いもの=人、情報、本、環境)
<フェーズ3>
・陰陽どちらの時期も、
①少し先を見据えて行動する。
②本当に求めているものは何?と考えてみる。
・大事な人にとっての、「大事な人」になるため、ギブだけを考える。例えば、その人の事業展望を尋ねる(=未来の質問をする)。
・時給を人生レベルでとらえ、金額と時間どちらともに注目する。
・次のステージにあった外見に変えていく。