語学に若さは必要か?【noterさんからのご質問】
日常について繊細で温かい視点からつづっていらっしゃるnoterさん、suzukoro@皐月さんからの「語学に若さは必要だと思っていました。」というコメントにしたお返事に、更に追加でお答えする(第二弾)です。
①幼少期に適切な外国語教育を受けた場合
幼少期に遊びながら英語に触れる、インターナショナルスクール(幼稚園)に通う、もしくは適切な英語教育を受けると、勉強しているという感覚ではなく、知らないうちに英語ができるようになるということはあります。この場合、両親が日本人であっても、かなりの語学力を身につけることもありますし、バイリンガルになる可能性があります。
②臨界期仮説について
「英語は三歳までに始めるべき」など、英語早期教育の広告で聞いたことがある方もいると思います。赤ちゃんの脳は、産まれた時は世界中どの言葉でも身につけられるようにできています。所説ありますが、生後半年以降から「自分に必要な音」(主に自分の周りから聞こえてくる言語の音)だけ聞き取るようになり、「必要でない音」(身近にない言語の音)は聞き取れなくなっていきます。よって、0〜3歳頃までに外国語を日常的に聞く環境をつくっておいた方が良いと言われています。(ちなみに赤ちゃん達は、人の顔だけでなく、ゴリラの顔を見分ける能力も備わっているそうですが、その能力も徐々に退化していくようです。)
英語のライティングに関しては、9〜11歳頃までにネイティブと同じくらいのインプットアウトプットがあれば、ネイティブ並みの書く力が身につくと言われています。
これらは完璧なバイリンガルレベルレベルに到達できるかという基準で考えた時の、限界とされる年齢なので、確かに若ければ有利な部分もあります。
③中学生や大人になってから、外国語学習を始めたら遅いの?
中学生、高校生、大学生、大人になってから、外国語学習をするメリットもあります。2言語基底共有説(もしくは氷山理論)と呼ばれる、母国語の言語能力が外国語習得の際にも有利に働くという理論があります。抽象的な概念や数学等の概念に関しては、母国語で理解できていたら、外国語にもいかすことができるという理論です。
外国語学習に関して、若い時に始めるメリットもあります。ただ、大人になってから始めてもIt's never too late.(遅すぎるということはない)と思っています。
今日から新学期、新年度がスタートしました。4月は忙しくもあると思いますが、語学学習のスタートにぴったりな、気持ちが新たになる季節かと思います!語学以外のご趣味でも、お仕事でも、学校生活でも、頑張るあなたを心より応援しています!