適応障害からの復帰後半年を経て
2021年8月に、適応障害を診断されてから約半年間の療養休職期間を明け、2022年1月付で元いた職場に復帰しました。
それからおよそ半年が経た上で、感じたあれやこれやを「給与」と「勉強」という観点からざっと綴りたいと思います。今、休職中の方やまさに復帰後の方に、是非ご一読いただけると幸いです。
給与は下がった
成績評価の面
休んでいたのだから当たり前っちゃー当たり前なのだけども、2021年度の自分の業績評価はほぼ最低ランク。
会社の賃金体系上、幸いなことに基本給が下がるような体系では無かったけども、これまで年々6,000円ずつくらい上がっていた昇給額もほぼ無く、何よりも2022年度の夏賞与がこれまで貰っていた金額の半額·····いやそれ以上に下がりました。
もしかしたら、新入生よりも少ないかもしれない·····。正直言って最初はかなり落ち込みました。
感情としては、
(いや、働いてないのだから業務成績が下がるのは当たり前だけども·····適応障害ってそもそも会社側で陥れたんじゃないんかーい。それなのに更なる被害を被るんかーい)
って感じでした。
ちなみに私の会社は夏の賞与≒冬の賞与になるので2022年度の賞与は多分ほぼほぼ夏と同額になります·····。
頭で理解も納得もしてるけども、やはり感覚としては「給与下がった」と思わざるを得なく、モチベーションはかなり下がります。。
家と車のローンどうしよう·····。
残業の面
休職前までは大体35-55時間前後だった残業が、平均5時間くらいになりました。
適応障害を患ったことに関する周りの方々にも理解を得られ、最初の数ヶ月は今までに比べてほぼ半分くらいの業務しかしてませんでした。
これについては、凄く助かった一方、割と今まであった残業代月8万円くらいが減ったことが今の生活にはなかなか響いています。
ただ、その分得られた時間で本を読んだり、勉強をしたり、有意義な時間には使えているのでもう少し心に余裕が出るまではこのままでいいかなーと思ってます。
やる気の面
これはもうモチベーションの問題なんですが、今までは不自由ない給与を貰え、割と何も考えずに生活が出来ていたのですが、今思えばそれが仕事の上での心の支えになっていたかも、という気付きがありました。
逆に言えば、「給与が低くなった」と感じる今はモチベーションが上がらないというのが本音です。
(まぁいっか、どーせ賞与は低いのだし)
みたいな良くない諦めがあります。
また、そうなると(今ある業務なら別に急ぎやらなくてもいっか)が芽生え、色んな負のループがたまに続くことで、復職後も数ヶ月は、急に会社を休んだり、ということが確か5,6回はありました。
GW明けからはそういうのが無くなってきましたが、やはり自分は未だ"復職明け"なんだな、と思うこととしばしば。
一度、精神疲れしたら、簡単には治らないと言うことも身に染みて感じた次第です。
休職してるより復帰後の方が大変
休職当時は「え!社会保障すご!働いてないのにこんなにお金貰える!」なんてちょっと楽観的に思っていましたが、こういったお金の面は復職後の方が辛いです。
休日も普通に動けるので動きたい·····が、生活の余裕はない。
また、業務の面も、「これまでやっていた仕事量」が100とすると、「復職明けの業務」は20くらいなもんです。
周りの人にも申し訳ない気持ちにもなるし、
「なんかこんななら他の職場に異動させて欲しい·····てかもう転職したい」と思うこともしばしば。なんなら今もその感情はあります。
自分で言うのも恥ずかしいですが、適応障害で休職までしてしまう人って、多分これまで他の同僚よりも頑張ろうっとして人一倍責任感と業務を抱えてしまってる人が多いと思うんです。それがパンクして適応障害になり、休職。
そんなもんだから、復帰した直後の自分の不甲斐なさに自責の念を持ってしまうかも知れません。少なくとも私はそれでした。
それは誰もがあることなので、仮に今、同じような経験をして悩んでる人がいるとしたら
「もはやそういうものだから考えて仕方がない。」っていうのが正解かもしれません。
だって無理ですもん。また、仕事を多く抱えて病気するのは絶対いやですし、
むしろこれまでがおかしい、ちょっとは楽な方楽な方へって考えた方が全体的には給与が下がろうが、責務が減ろうが、私は正解だと思います。
TOEICの点数が上がった
給与の次に唐突なTOEICの話になりますが、私としては唐突でもないんです。
休職してた時間、最後の方は図書館に通ったりして、YouTubeの教養チャンネルを観たり、何かと勉強する時間が増えていて、復職後もその習慣が続いてるんです。
大人になると、予備校で試験、みたいなものがないので中々自分の成長って測りづらいんですけど、英語だけはTOEICがあります。
それで、なんか自分の成長具合を測りたくなって結構本気でTOEIC英語勉強したんです。
妻からは「なんか取りつかれるように英語勉強してて怖い·····」なんて言われてしまうほど。
ちなみにこれまでの点数が620点とか。
うん、1番なんとも言えない点数だったわけです。(多分同じくらいの点数の人はこの感覚が分かるはず)
それが今は復職後3ヶ月で830点まで伸びました。
これはもう素直に嬉しい。私の会社では駐在要員になりうる点数を超えています。
勿論、英語がペラペラになったわけではないですが、この道をもっともっと伸ばそうと思えるきっかけにもなってます。
それこそ近い将来海外転勤したいと胸を張って言えるようになりました。
最後の方はただの「TOEIC点数上がった!わーい!」みたいなことを書いちゃいましたが、それ以外にも休職前にはほぼ分かっていなかった、世界史、日本史など、色んなことに興味が出てきました。
これって多分、今回、休職してなければ一生、興味持たずに終わっていたかもしれません。少なくとも社会人10年程度の間はそんなことしてなかったわけで·····。
学びが増えれば、今までブレブレだった自分の考えの軸をどんどん固めることが出来るので、そういう意味で本当にこの期間を経て良かった点でもあります。
1度立ち止まって勉強する重要性
私は休職期間を経てそれの重要性に気づきました。·····が、もしかしたら世の中の日本のサラリーマンはその余裕がないまま、圧倒的な情報量の波に飲み込まれて毎日を過ごしてるのではないでしょうか。
私は、人事なので、今後はその考えを以て、働き方改革などに自身の経験を糧に進めたいと思っています。
まとめ 給与面、勉強面
まとめると、休職によって失われたのはお金。もう本当にそれだけ。
ただ、それ以上に知見が広がった·····いや、広げる機会を得たのは私の人生に置いて凄く大きいと感じてます。
お金の面だって、この先のことを考えたらむしろトータル上がってるかもしれません(もしもの世界の話なので比べようがないですが)
ということで、復職後半年経って思うことは、
勇気を持って休職して良かったー!!
ってことです。
おしまい。